コンサルティング / 稼ぐ戸建賃貸 事例
ソルヴィエント
資金計画
本体価格10,846万円
諸経費
1,466万円
合計
12,312万円
収支計画
年間家賃約1,222万円
表面利回り
9.92%

今回の企画は、2年前に企画した「真っ赤な戸建賃貸」と1年前に企画した「真っ赤なタウンハウス」の続編となる3期目の計画です。
計画地は1期・2期とは少し離れた敷地で、しかもかなりの傾斜地でした。この敷地を所有者2名の方がお金を出して造成し、開発道路を築造して、一方の所有者の方は建売分譲用地として南側を利用し、クライアント様は北側の5区画を賃貸住宅として計画したいとの要望から企画がスタートしました 。

中庭付・クロス動線の賃貸住宅の誕生秘話!
一番大変なところは高低差でした。最大高さ2mの擁壁があり、雛壇上に造成された区画の中で、眺望を生かしながらどういった魅力のある賃貸住宅を創造できるか?ということがテーマでした。
そしてもう一つの苦悩は、このエリアの最低敷地面積が法令上125平米以上のため、1区画1戸ではエリアの家賃相場を考えると上限家賃以上の専有面積の戸建賃貸になってしまいます。
そのため1区画を1棟2戸、もしくは3戸で計画することにより、相場家賃に見合った専有面積での賃貸住宅の計画となりました。
その中でもう一つの懸案事項が建蔽率50%容積率80%の壁です。土地を最大限有効に使おうとしても、ボリューム制限が非常に厳しい敷地です。
これを解決する為の秘策として、リビングの延長としても利用できプライバシーも保護され、居室への採光上も有効で、建蔽率や容積率へも算入されないスペースを持つ【中庭付賃貸住宅】の誕生となりました。
他にもメゾネット形式でもフラット形式でもない【クロス動線の賃貸住宅】は、入居者のライフスタイルを考慮して騒音対策を意識しつつ、横への広がりを感じる戸建感覚の長屋住宅となりました。

今回の企画で大事にしたポイント
敷地の高低差を生かす!→各住戸の眺望を考えながら、窓の位置等を決定しました!
中庭とリビングの一体感→全開口フォールディングサッシで、フルオープンできます。
メインカラーは緑→外壁は緑のキャスティングウッド、屋根も緑のシングル葺きで統一感を演出!
外観デザインはオンリーワン→片流れ屋根でモダンに、窓も縦長や小窓で壁面にリズムを創ります。
ディティール(細部)もこだわる!→ ウッド調の玄関ドアに合わせ、玄関灯はマリンランプで演出。
室内のカラーリングは部屋ごとに違う→床材は3色、建具は2色、ユニットバスのアクセントパネルは3色、システムキッチンは6色、洗面化粧台は2色の組み合わせで部屋ごとにコーディネート!
癒しの空間を取り入れる!→ 一部住戸にウッドデッキを設置。















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所在地 | 埼玉県富士見市 | 金利条件 | 非公開 |
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構造 | 木造/地上2階建 | 金融機関 |
JA |
敷地面積 | 670.49m2 | 設備等 |
追炊付ユニットバス |
延床面積 | 397.08m2 | ||
総戸数 | 4棟9戸 | ||
建築年月 | 平成27年3月 | ||
総予算 |
約12,312万円賃貸棟のみ(設計・外構工事費込) |
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表面利回り |
9.92% |

ライバルは、建売住宅!
数年前に、「市街化調整区域」→「市街化区域」に変更になったばかりという要因で、近隣は建築ラッシュ! 大型ショッピングセンターも近くにできて、これから益々建売分譲も増えることが予想される立地です。
特に考慮しなければいけないのは、賃料相場より建売住宅の販売価格です。このエリアの建売住宅の販売価格から住宅ローンの返済金額を算出すると、約10万円です。そうなると10万以上の家賃を支払うぐらいなら、住宅購入を考えている層とバッティングしてしまいます。
結果として周辺の建売住宅に負けない圧倒的な存在感を放つデザインで、周辺の建売住宅購入で現地に来られた方が、賃貸にも関わらず売ってほしいと問い合わせがある【オンリーワン】の賃貸住宅になりました。










今回の企画は3期目ということもあり、今まで1期・2期で経験したことを更に凝縮し、不利な敷地条件【高低差&建築制限】を逆手に取って、「魅力的な賃貸住宅を創ろう!」という『チーム』の意識が産み出した賃貸住宅です。
コンサルタントだけでなく、クライアント様の考えや、設計士と施行者の意識やベクトルが合っていないと、こういった企画は成り立ちません。
意識の高いクライアント様と良いものを創りたいというパートナーの方が、一丸になることの大切を改めて考えさせて頂いた物件になりました。