コンサルティング / 稼ぐ戸建賃貸 事例
NEOブランディング戸建賃貸
■資金計画
建築費8,273万円
諸経費
1,063万円
総事業費
9,337万円
■収支計画
年間家賃年間家賃 約862万円(約72万円×12ヶ月)
表面利回り
9.23%
今回のクライアントはなんと建築会社です。完成した物件は賃貸事業として貸し出されるだけでなく、クライアントの会社が土地活用を提案する際のモデルハウスとしての役割も担うことになります。そのため、賃貸事業としてのキャッシュフローはもちろんのこと、同業他社では真似できない“唯一無二の商品”としての企画力・ブランディングが求められるオファーでした。
計画地は用途地域が第一種低層住居専用地域で、東西が接道している整形地です。全体で1,700平米以上ある広大地ですが、広大地の開発の適用とならないように、クライアントの関連スタッフと調整しながら進める必要があります。
今回のプロジェクトはクライアントである建築会社にとっても営業面で宣伝広告となるような企画をしながら、賃貸事業としては収益性を高めたいという要望がありました。


今回完成した物件の間取りは、各戸3LDKで専有面積は75.14平米です。ホームシアターやテレワークスペース、ホビーウォールやシュークローゼットなど、他の戸建賃貸では見ることができないほど差別化案を取り入れ、新しく価値を高めた戸建賃貸に仕上がったと思います。
今回の計画では、各戸のデザインだけでなく、4棟全体の統一イメージとして“和モダン”をモチーフにしました。縦格子を外壁のアクセントにして軒裏を木目調にし、統一感を持った配色パターンとなるよう検討しました。内装はナチュラル系orモダン系の2種類を用意しました。






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所在地 | 埼玉県さいたま市岩槻区 | 金利条件 | 非公開 |
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構造 |
木造/地上2階建 |
金融機関 | 非公開 |
敷地面積 | 401.77m2 | 設備等 |
追炊付ユニットバス |
延床面積 | 306.56m2 | ||
総戸数 | 4棟4戸 | ||
建築年月 | 2024年11月 | ||
総予算 |
約9,337万円 |
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表面利回り |
9.23% |

今回の計画地は駅からは遠いものの、住環境は良好な好立地です。第一種低層住居専用地域なので、そもそも中高層建物の計画は難しいのですが、収益性のみを優先するのであればもっと違った計画になっていたと思います。
最終的に戸建賃貸(専用住宅)、テラスハウス(長屋建て住宅)、アパート(共同住宅)を各工区に配置したプロジェクトに決定しました。
建築会社がクライアントとお伝えしましたが、土地の所有者はグループ会社である管理会社であり、今回の建築主にもなることから、独立採算で建築会社の利益も確保する必要があります。
昨今は建築費が高騰していることに加え、戸建賃貸は投資効率が悪く、利回りが低くなると思われがちです。それでも事業収支計画はしっかりとリスクを織り込んだ上で、クライアントに満足していただくことができました。

依頼時には、クライアントのグループ会社である管理会社が所有する老朽化したマンションが建っており、入居状況は良いものの今後どうすべきかを早急に検討する必要がありました。
最寄り駅である東武野田線の岩槻駅からは徒歩22分と離れているため、シングル向きの立地ではないことは明らかで、且つ完成後は入居者に住んでいただきながら、経費が掛からないモデルハウスとしての役割を担う予定ですが、もちろん賃貸事業としてのキャッシュフローもしっかり出さなければなりません。
また今回のコンサルティング業務は、土地活用やモデルハウスとしての役割を持たせること以外にもいくつかの使命がありました。
・老朽化した既存物件の入居者へ早期退去を促し、全体の工期を短縮
・賃料調査、賃料の設定方法、差別化案、付加価値の考え方を関係者と共有
・営業部門と連携して事業収支計画を作成し、リスクとキャッシュフローを関係者と共有 ・設計部門へ費用対効果が高くなる設計を提案・共有
・入居募集方法や周辺マップ作成方法、PR方法等を管理部門にノウハウ提供
上記を共有できるプロジェクトチームを組織できたことで、今回の使命を果たせたと思います。