コンサルティング / 稼ぐ戸建賃貸 事例

 

計画地はバス通りとなっている道路に面する築40年を超える古い木造アパートが建っている敷地でした。

 

 

クライアント様は老朽化したアパートを建て替えることを決意して、色々なハウスメーカーの提案を受けておりましたが、どれも決め手に欠ける状況の中で、ご相談を受けたのが始まりでした。

 

８パターン以上の活用方法を模索した企画！

当初は戸建賃貸の建築ありきでなく、土地活用としてどういった形で企画すべきかを、クライアント様と一緒に模索しながら、創造するプロセスも楽しみながら進めて行きました。

 

敷地はL型の変形地で、2つの用途地域（近隣商業地域・第一種低層住宅専用地域）にまたがり、高さの斜線制限も第一種高度地区と第二種高度地区にまたがります。

 

その為に当初は、3階建と2階建を組み合わせた長屋住宅1棟6戸、3階建と2階建を組み合わせた戸建賃貸4戸、2階建ての長屋住宅1棟6戸、一部土地を残した形でのバリエーションを含めると8パターン以上の土地活用方法を模索して事業を検討しました。

 

 

またクライアント様には何度も弊社がプロデュースした完成見学会にも足を運んで頂き、地元のリーシング会社の方にも同席してもらって意見交換しながら、今回の企画が出来上がりました。

 

今回の企画のポイント

外観のメインカラーは白と黄色→建物に囲まれた日照条件の悪い敷地を、明るい空間に演出！

 

 

建物の専有面積の設定→周辺家賃相場を考慮して、専有面積はコンパクトに２０坪以下！　

 

 

室内構成もこだわる→ＬＤＫは１０帖以上、日照条件が悪いＤ棟は２階ＬＤＫ＋ロフトで差別化！

 

 

分譲住宅にない空間づくり→敷地内にコミュニティスペースを計画。

 

 

外観デザインのコンセプト→オーナー様の趣味であるキノコ狩りの「ボルチーニ」をモチーフ

 

 

L型の変形敷地を生かす→条例の路地状敷地の規定を遵守しながら、4戸の戸建賃貸を計画。

 

 

所在地	東京都西東京市	金利条件	非公開
構造	木造／地上２階建	金融機関	群馬銀行
敷地面積	416.26m2	設備等	追炊付ユニットバス 浴室乾燥機 ウォシュレットトイレ システムキッチン シャンプードレッサー カラーＴＶインターフォン 防犯シャッター ペア・防犯ガラス マルチメディアコンセント 照明
延床面積	257.49m2
総戸数	４棟４戸
建築年月	平成２７年３月
総予算	約６，１００万円  （設計・外構工事費込）
表面利回り	10.13％

デザインモチーフとＵＳＰ

デザインのモチーフは何と「キノコ」です。クライアント様の趣味が山の散策で、そこで出会った「ボルチーニ」の写真を見ながら、何とかデザインに生かせないかと検討しました。

 

かといって奇抜なデザインでは、不特定の方を対象とした賃貸住宅では敬遠されてしまいます。主張せずに且つクライアント様の『思い』が形に出来ればと、屋根と外壁の色彩のグラデーションで「ボルチーニ」を表現してみました。

 

こんな遊び心がある【戸建賃貸】があっても面白いと思います。

 

そして最初に感じた計画地の暗い印象が、この明るい外観イメージで一変することにも成功しました。またバス通りに面している関係もあり、なかなか入居者様同士が道端で話しあえるスペースがない為、敷地内にコミュニティスペースをテラコッタ風のタイルで作ったのも、この戸建賃貸住宅のＵＳＰ※になります。

 

※unique selling proposition（ユニーク・セリング・プロポジション）
マーケティング用語で、「独自のウリ」や「独自の強み」という意味です。

 

また各棟には書斎にもなる位、大きなウォークインクローゼットを完備しております。

 

コンパクトな専有面積でありながら、広く居室を使いたい・・・。収納は多ければ多い程、入居者にとっては有難いものです。洋室の面積を確保しながら、可能な限りの収納の広さに挑戦したのも、この戸建賃貸の特徴です。

 

 

 

 

弊社が行うコンサルタントでは、いきなり解答を提示する訳では、ありません。そのプロセスを通してメリット・デメリットや様々なリスクを加味しながら、クライアント様が判断できる材料を与えることを、仕事としております。

 

改めてこういったプロセスの大事さを感じる物件でした。