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保証適用の注意点!○○は必ずもらおう!

公開日: 2018年06月11日

先日、当社の管理物件で「夜逃げ」が発生しました。

入居者は、ベトナム国籍の留学生で、
もちろん保証会社には加入していました。

この保証会社では原状回復費用も保証に
含まれていたため、代位弁済を請求したのですが、

「お支払いできません」

との回答。

なんとこの保証会社では、
退去立会時の入居者のサインがないと保証できないとの事でした。

外国人入居のリスクである「夜逃げ」は、
保証会社によってリスク管理できているはずが、
なんと落とし穴があったのです。

「いやいや、サインがあろうがなかろうが、
契約者に支払い義務はあるわけで・・・」

と食い下がっても、決まりなのでと受け付けてくれません。

これでは、「夜逃げリスク」に対して不安が残ります。

そこで、

・立会サインなしでも保証される保証会社
・敷金等のデポジットを多くし、事前に担保をもらう。

等で、対策することにしました。

そして先日、別の外国人入居者との退去立会があったのですが、
とにかく部屋が汚い状態でした。

居室内を外履きの靴で生活していて、
部屋はカビだらけ、ゴキブリの死骸も落ちているような状態。

そして、原状回復費用の金額を見せると、
烈火のごとく怒り出しました。

「こんなに金額が掛かるわけない!根拠を見せろ」

「友人はクリーニング費用だけで済んだと言っていた」

など、いろんな事を言ってきますが、
とにかく落ち着いて説明して、サインをもらう事だけに集中します。

結局、サインをしたら無言で帰ってしまうぐらい激怒していたのですが、
サインをさせることには成功しました。

後日、入居者に請求書を送っても支払われないので、
保証会社から代位弁済してもらうことができました。

このようなケースでも、
サインをもらえずに帰ってしまっていたら、保証してもらえなかったでしょう。

保証会社に入っているからといって、
何でも保証されていると思ってはいけません。

必ず、

・保証範囲はどこからどこまでか?
・保証適用できないケースは?

を確認し、利用する保証会社についても
オーナー自ら精査していきましょう。

鹿股 恭平