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本格的な賃貸経営、始めるその前に!

公開日: 2017年10月30日

ここ数年、サブリース契約によるトラブルが表面に出てくるようになりました。

サブリースとは、オーナーから建物を一括で借り上げ、
管理会社自らが転貸による貸主となり、賃貸運営をする方式をいいます。

所有者がサブリース契約を結ぶメリットは、

・空室の有無、滞納の有無に関わらず、一定の賃料が得られること。

・入居者とのトラブルは、貸主となる管理会社が負うこと。

この話だけ聞くと、賃貸経営における面倒事のすべてお任せできるので、
安心だと思うかもしれません。

しかし、おいしい話には、裏があるものです。

30年家賃保証は、あくまで賃貸借契約であり、所有者から見て借主である管理会社には、
借地借家法で当然に家賃減額請求権が認められているのです。

サブリース契約のよくある例として、「 10年間は当初の賃料を保証、その後は2年にごと賃料を見直す。 」

といった内容が記載されています。

「 サブリース会社から賃料を下げると言われた・・・ 」とよく話題になりますが、
サブリース会社からすれば、契約約款に従い、家賃の減額請求をしているだけなのです。

しかし、賃貸経営は長きに渡り続くものです。

建築前の事業計画を信じてアパマンを建築しても、契約期間中に家賃を減額されれば、
まるで違う事業計画となってしまいます。

しかも、建物は10年を境に設備故障等が発生しやすくなり、トラブル対応の割合が増加します。

もし減額を受け入れずにいると、最悪の場合、サブリース契約は解除される可能性もあるのです。

そうするとどうでしょうか。

10年間、空室対策も入居者トラブルも対応せず、楽をしてきたオーナーは、
いきなり弱肉強食の世界に投げ出されることになります。

そうならないためには勉強し、賃貸管理運営に慣れるしかありません。

そして、賃貸経営の練習に最適な物件こそ、戸建賃貸なのです。

・供給が少なく、需要が多いため賃貸客付しやすい。

・アパマンと異なり、上下隣あって部屋がないこと、
 庭部分を専有部として貸すため、管理に手間がかからない。

戸建賃貸はアパマンと比較して、楽に賃貸管理運営ができると言われています。

広い土地を持っていれば、多くのハウスメーカーがあの手この手を使って、営業してくるでしょう。

その時、賃貸経営の経験を積んでいるか、いないかでは、必ず判断に差が出てしまいます。

規模の大きい物件を持つ前に、戸建賃貸で賃貸経営の練習を積むのはいかがでしょうか?

高橋 淳