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滞納賃料の地道​な回収方法とは?

公開日: 2017年09月04日

先日、管理している戸建賃貸の
滞納賃料回収が無事終わりました。

その額は、なんと21万円にも及びます。

今回は、滞納家賃を回収するまでにどのような
督促業務を行なったのかをお伝えします。

まず、入居者は40代の夫婦と子供1人の3人暮らしです。

家賃に対する年収は3倍以上あり、
支払い能力に問題はありませんでした。

しかしある日突然、家賃滞納が始まります。

もちろん、すぐさま督促の連絡を行ないました。

すると、

「腰を怪我して仕事ができませんでした。
仕事にはすでに復帰しているので、
次の給料日にはまとめて支払います。」

と言われ、オーナーも納得の上、
支払い猶予を与えることにしました。

しかし、支払い予定日になっても、
家賃の入金はありません。

そこで、契約者に連絡しますが、不通。

さらに、契約者の奥さん・勤務先・連帯保証人に
毎日電話するも、出てもらえない日々が続きました。

そこで、いよいよ自宅に訪問することを決めます。

訪問しても不在であれば意味がないため、
19時にインターフォンを鳴らします。

すると、契約者の奥さんが出てきました。

「管理会社の者ですが・・・」と言うと、
慌てて契約者を呼びに行きます。

奥から、契約者が青ざめたように出てきました。

滞納について話すと、

・携帯をなくしてしまい、電話ができなかった。
・連帯保証人に協力を依頼しても、了承をもらえない。
・貯金がないので、一括払いできない。

と、言い訳のオンパレード。

当然、一括払いできないことは予測できていたので、

「滞納賃料21万円を月々3万円の分割払い」

する旨の覚書を取り交わします。

<また、その場で連帯保証人に連絡させ、
覚書の内容を説明した上で、契約者が払えなかった場合は、
連帯保証人が代わりに支払う約束をしました。

その後は、賃料支払い日の3日前・前日・当日に電話をし、
支払い督促を繰り返し行ないます。

管理会社の「本気」を見たことで、訪問以降は、
電話にも出るようになり、滞納することがなくなりました。

それからは、契約者の電話対応も
人が変わったように誠実な対応です。

そして先日、7ヶ月掛かりましたが、
21万円にも及ぶ滞納賃料を回収することに成功しました。

やはり、電話・手紙での連絡だけでなく、
訪問して直接話すことが滞納賃料回収のキモです。

家賃を滞納してしまう入居者は、どの物件にも必ずいます。

その際は、直接訪問することで、
「本気」を見せ、解決していきましょう。

鹿股 恭平