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不動産投資の“終活”について考えてみる

公開日: 2023年10月20日

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こんにちは!YouTuber ウラケン不動産です。

今日は、不動産投資の終活について考えてみたいと思います。

僕のブログをご覧になっている方は、「これから不動産投資に力を入れて、経済的自由を早く手に入れたい!」と考えている方が多いと思います。

なので、不動産投資の終活と聞いても、あまりピンと来ないかもしれません。

しかし、僕は不動産投資をする際は常に、「ある程度資産を増やした後、どうしたいのか?」を考えることが重要だと感じています。

そうしないと、増やした資産をほとんど使わずにあの世へ行ってしまう・・・ということにもなりかねません。

資産を増やすだけでなく、その後のライフプランをしっかりと考えておくことは非常に重要だと思っています。

 

山に登ったら下りることも考える

最近、僕の昔からの不動産仲間たちは、お金を使い始めて人生を楽しむ人が増えてきたと思います。

一方で、まだまだ不動産を増やし続けている人もいます。

そういう人は、不動産投資自体が趣味で、資産を増やし続けることが生きがいになっているかもしれません。

しかし、ほとんどの人にとって、不動産投資は“目的”ではなく、「安定した良い生活を送りたい」「世界中を旅したい」「老後の不安を取り除きたい」など、目的を達成するための“手段”であるはずです。

ですので、ある程度の段階でお金を使うことを意識しておかないと、一生お金を増やし続けるだけで終わってしまいます

つまり、山に登ったら下りることも大事ということですね。

なので、不動産投資をしている方は、今日お話しすることをぜひ意識しておいてほしいと思います。

 

不動産投資家が資産を増やし続けた先の4つのパターン

不動産投資家が資産を増やし続けた先のパターンとして、大きく4つのタイプがあると僕は考えています。

 

1.元々の地主や資産家の家系に生まれた人。先代から受け継いだ資産を守りつつ増やし、次の世代に相続させるパターン


このような人は、元々自分のものではない資産を受け継いでいるので、「最低でも現状維持をしなければならない」というプレッシャーを持っていると思います。

少しでも資産を増やして、次の世代に引き継いでいかなければならない、という責任感があるでしょう。

よって、僕は地主系の資産家で派手な生活をしている人をあまり見たことがありません

 

2.ゼロから始めて資産を増やし続け、資産を使わずに天寿を全うするパターン


このような人は、「俺には金がある」という精神的な安心感を持てる、ということだけで終わってしまいます。

 

3.ゼロから始めて資産を増やし、家族に相続や贈与を行い、資産を引き継いでいくパターン


今後の日本は所得格差がますます広がっていく傾向にあるため、子供に資産を残したいという親心は理解できます。

このような人はまったくお金を使っていないというわけではなく、不動産から得られるキャッシュフローをある程度使って生活していると思います。

しかし、お金がなくなってしまうことを心配して、月40~50万円くらいでわりと質素な生活を選ぶ人が多い印象です。

ローンの返済を続ける限り純資産は増加し続けますが、資産を換金して人生をもっと謳歌するためにお金を使おうという人はあまりいません。

 

4.成績の良い物件を1~2棟だけ残し、残りは全部売却してそのお金で人生を謳歌するパターン


ある時期に資産をすべて売却し、死ぬまでに使い切ることを目指すパターンです。僕はこのパターンを目指しています

 

資産を使いきれるか考えてみよう

ここで、何歳の時にいくらあれば、一生お金を使い続けられるのかを計算してみましょう。

例えば、60歳の時点で2億円持っていれば、年間1,000万円を使い続け、残りの資産を毎年3%で運用すれば、90歳になった時点でまだ1,000万円残ります

また、60歳からでは体力的にできることも限られてしまうので、50歳からで考えると、例えば、50歳の時点で3億円持っていたとすれば、90歳まで毎年1,000万円を使っても、残りを3%で運用していた場合、90歳になった時点でまだ相当のお金が残ります

つまり、50歳で3億円、60歳で2億円の純資産があれば、資産を全て現金に換えてしまっても、その後の人生を謳歌することができるということです。

実際のところ、年間1,000万円というのは使い切ろうと思ってもなかなか使い切れない額だと思います。

子育てが続いていれば使い切れるかもしれませんが、子育てが終了していれば、なかなか難しいでしょう。

僕は、周りの人たちに比べると贅沢している方だと思いますが、それでも年間1,000万円はなかなか使えません。

どうしても使い切らなければならないとしたら、かなり計画的に考える必要があるでしょう。

 

不動産投資は目的ではなく手段です

よく、「純資産10億円になりました!」と自慢したりする人がいますが、そんな大金を一体何に使うの?と思ってしまいます。

人間はとても欲深い生き物なので、上を目指そうと思えばいくらでも目指してしまいます。

しかし、エベレストに登っている途中で遭難して死んでしまえば本末転倒です。

つまり、そこまでやらなくても、たいがいの人は案外使い切れないくらいの資産を持つことはできるということです。

60歳や70歳を過ぎてから安心したいと思っても、その年齢になれば体力もついていかなくなりますし、健康でいられるとも限りません。

できるだけ早いうちから資産を使うことを意識しておくべきだと思います。


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