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日本の成長が鈍化するのは過保護すぎるせい

公開日: 2023年10月30日

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こんにちは!YouTuber ウラケン不動産です。

僕は、マレーシアに移住してもうすぐ丸10年になります。

これまで、マレーシアだけでなく様々な国を行き来し、ビジネスをしてきました。

旅行も含めれば20数カ国は訪れたと思います。

そして、世界の文化に触れて思うのは、日本は過保護すぎるということです。

 

自己責任が当たり前の海外の事例

海外では、何でも“自己責任”が当たり前です。

例えば、日本では国民皆保険制度がありますが、海外ではこのような制度は一般的ではありません

マレーシアでちょっと風邪を引いて病院に行った場合、診察代と薬代で1万円はかかってしまいます。

また、アメリカでは歯科診療の費用が日本の10倍になることもあるため、みんな歯を一生懸命磨いています。

さらに、マレーシアでは救急車を呼ぶ際、基本的に民間の救急車を呼ばなければなりません

緊急ダイヤルとして「999」は存在するものの、オペレーターにつながるだけで、電話の内容によって、消防署や警察に連絡を取ってくれるだけです。

また、緊急の電話が集中して繋がりにくいこともあります。

さらに、「999」で救急車を呼んだ場合、国公立の病院にしか搬送してくれず、近くに民間病院があっても基本的には利用できません

そのため、マレーシアには民間の救急車の会社が存在し、民間病院を利用したい場合には民間の救急車を呼ぶ必要があります。

しかし、「119」や「999」といった簡単な番号で呼ぶことはできず、普通の電話番号なので、覚えるのも大変です。

もちろん、日本のように無料ではなく搬送費用がかかります。

事故に巻き込まれて死にそうな時に、「民間・・・民間に電話してくれ!」などと言うのは、なかなか大変ですよね汗

さらに、救急車が到着するまでに30分以上かかることもザラだと思います。

また、例えば車同士の接触事故が発生した場合、日本であれば警察を呼び、現場検証を行うので、事故の処理や保険の手続きがスムーズに進みます。

しかし、マレーシアでは警察が事故現場に来て事故の解決を手助けしてくれることはなく、事故の当事者が最寄りの警察署に出向いて、「ポリスレポート」という文書を作成する必要があります。

そして、双方のレポートの辻褄が一致すれば、それぞれの保険金が支払われるという仕組みで、決して事故を起こした側の保険で直してくれるということではありません

僕もこの10年間で何度か事故に巻き込まれたことがありますが、真っ先に思うことは、車をどう直そうかということよりも、ポリスレポートの手続きが面倒だなぁ・・・という点です。

また、信じられないかもしれませんが、マレーシアでは高速道路で逆走するバイクが頻繁に見られますし、ロードバイクをこいでいる人もいます。

タイでは、原付バイクに家族4人がヘルメットをかぶらずに乗る光景も一般的だったりしますよね。

近年、日本でも電動バイクの普及が進んでいて、日本の規制は緩い緩いと言われています。

でも、世界と比較すれば日本ほど電動バイクの規制が厳しい国はないと思います。

 

過保護すぎると、成長が鈍化します

このように、海外では規制が緩く、あらゆることが自己責任で成り立っています。

こういった規制の緩さが国の成長に一役買っているという側面は、間違いなくあると僕は思います。

もちろん、日本の過保護さにも良い面はあります。日本が安全で住みやすい国なのは、その過保護さのおかげと言えるでしょう。

しかし、僕は悪い面の影響の方がはるかに大きいと思います。

それは何かというと、日本人はその過保護さゆえに、問題の責任をすぐに国や自治体に押し付ける傾向があります

そのため、国や自治体は国民の顔色を窺って議論ばかりをして、その結果、政策の決定が遅れ、世界の成長スピードに追いつけない・・・ということになっていると思います。

10年間の海外経験を通じて感じるのは、せめて自分の子供たちは過保護すぎないように育てたいということです。

過保護な環境に慣れてしまうと、免疫が弱くなって、国際社会で戦えなくなってしまうと思います。

世界で戦える力を身につけられるように、せめて自分の子供たちだけでも、過保護な環境に甘んじることのないようにサポートしたいと考えています。


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