ブログ

【孤独死発生】改めて考える、高齢者入居のリスクと対策

公開日: 2025年03月06日

▼今日の記事を音声で楽しみたい方はこちら


こんにちは!YouTuber ウラケン不動産です。

最近、当社のスタッフが所有する物件で、残念ながら高齢者の孤独死事件が発生してしまいました。

そこで今回は、「高齢者入居のリスクと対策」というテーマでお話しします。ぜひ最後までご覧ください。


孤独死事件の概要
高齢者入居における重要な認識
高齢者入居における3つの重要な対策
1. 定期的な健康チェック
2. 見守りサービスの導入
3. 孤独死保険の加入
まとめ

 

孤独死事件の概要

まず、今回発生した孤独死事件について概要を説明します。

スタッフがこの入居者と最後に連絡を取ったのは昨年12月下旬でした。

そして、異変に気付いた入居者の知人からの通報で事件が発覚したのが、2月下旬のことです。

幸いにも冬場だったため、遺体の腐敗はほとんど進んでいませんでした。

この入居者が入居したのは60代前半の頃です。当時はお元気で、家賃の支払いも滞ることなく、生活保護の受給者でもなく、特に心配する要素はありませんでした。

その後、10年ほど住み続け、気がつけば70代に突入し、最終的に孤独死という結末を迎えてしまったのです。

 

高齢者入居における重要な認識

この出来事から、高齢者入居における重要な認識に改めて気付かされました。

それは、入居した時は若くても、長く住んでいただければ、その入居者はやがて高齢者になっていくという事実です。

高齢になればなるほど、移動は少なくなり、5年10年と同じ場所に住む人が増えてきます。

また、最近の家賃の高騰や引っ越し代の高騰により、現在の住居にとどまり続ける入居者は、今後さらに多くなることが予想されます。

最終的に、最初は健康で元気だった入居者が、いつの間にか見守りが必要なレベルの高齢者になっていたり、重い病気にかかってしまったりすることもあるのです。

高齢者入居における3つの重要な対策

では、高齢者入居に対してどのような対策が必要なのでしょうか。3つの重要な対策をお話しします。

1. 定期的な健康チェック


まず、65歳以上の入居者に対しては、契約更新時に健康チェックを徹底的に行なう必要があります。

単に「お元気ですか?」と聞くだけでなく、健康診断書の提出や、自治体の定期検査における血液検査データ、既往症の申告など、具体的で詳細なヒアリングを行なうべきです。

病院で記入する問診票のようなものを作って、記入してもらうのでも構わないと思います。

更新時に詳細な健康状態を確認することで、入居者の健康状態を正確に把握できます。

入居時に元気であっても、年齢とともに病気のリスクは高まるため、定期的な健康確認は非常に重要です。

2. 見守りサービスの導入


また、65歳以上の入居者に対しては、見守りサービスへの加入を義務化することをおすすめします。

最近は、多くの自治体が低コストの見守りサービスを提供しています。

例えば、江戸川区の「マモルくん」は月額2,200円(所得によってはかなり安く利用できます)で、24時間対応のセンターに直結し、緊急時には警備員の駆けつけや救急車の手配まで行なってくれます。

また、当社が導入している民間の「みまもりヤモリ」は、初期費用無料、Wi-Fi不要、電池で2年間使用可能、月額1,100円と、低コストで手軽なサービスです。

トイレや玄関に設置でき、入居者の動きのデータをパソコン上で確認することができます。

また、24時間反応がない場合は異常と検知され、登録された連絡先に通知が行きます。

3. 孤独死保険の加入


最後に、65歳以上(可能であれば全世帯)に対して、孤独死保険への加入を推奨します。

月々数百円の保険料で、万が一の孤独死が発生した場合、遺品整理、特殊清掃、原状回復、家賃損失などの費用をカバーしてくれます。

僕の物件もこの保険のおかげで6ヶ月分の家賃と数百万円の改修費用をカバーできました。

まとめ

というわけで今回は「高齢者入居のリスクと対策」についてお話ししました。

人は必ず年を重ねます。

契約時に高齢者でなくても、いつの間にか高齢者になることは避けられません。

大家や管理会社は高齢者の入居を断るのではなく、安心して暮らせる環境を整備することが重要です。

今回の事例を教訓に、高齢者の入居ルールを継続的に見直し、改善していってみてください。

それこそが、事故物件化を防ぐ最良の方法です。

▼ウラケンに質問できるオンラインサロンはこちら

▼LINE登録すると最新情報をいち早くゲットできます