ブログ

インバウンドバブルが弾けるキッカケとは?「自然災害」でインバウンドバブルは弾ける

公開日: 2025年06月04日

▼今日の記事を音声で楽しみたい方はこちら


こんにちは!YouTuber ウラケン不動産です。

今回は、「インバウンドバブルが弾けるきっかけ」についてお話ししようと思います。

2025年の訪日外国人数は、過去最高の4,000万人を突破する勢いとなっており、背景には円安の追い風があります。

昨年末から今年の初めにかけて、1ドル=160円に迫る円安水準となっており、海外の人の目には日本の全てが格安に映ります。

今、マレーシアと日本で同じような商品を買おうとしたら、マレーシアで買う方が高いんですよね。

例えば、スイスの人気ブランド「On」のスニーカーを僕が初めて購入したのは、マレーシアのデパートでした。

しかしあとで気付いたのですが、実は日本で買うよりも3割も高かったのです。

それは僕が日本人であり、円建てで物事を考えたからであって、逆に海外から見れば日本は安いということです。

そこで、今回のブログでは、

・インバウンドバブルとは?
・インバウンドバブルの崩壊のキッカケ
・好調な今だからこそ備えておくべき対策とは?

についてお話しします。ぜひ最後までご覧ください。

 

インバウンドバブルとは?

インバウンド客が増えているおかげで、ホテルの稼働率も好調です。

都内の5つ星ホテルは、最低でも1泊10万円越えが当たり前になってきました。

コロナ禍には1泊3万円を切っていることもありましたから、これはまさに「インバウンドバブル」と言っても過言ではないと思います。

それにつられるように、ビジネスホテルでも1泊2万円越えという異常な価格設定が成立しています。

さらに、昨日の日経新聞の記事では、鹿児島の某ホテルが海外の超富裕層向けに3泊で1,500万円というとんでもないプランを検討している、という話が載っていました。

宿泊業界や旅行業界、飲食業界、観光地にとっては、まさにバラ色の時代の様相を呈しています。

しかし、こういったバブルはいつかは弾けるもので、必ずいったんは落ちる時期が出てきます。

問題はそのバブルが「何がきっかけで、いつ、どんな形で弾けるのか?」ということだと思います。

「今、活況だから」という理由で規模を拡大するのはもちろん良いのですが、経営者は「今の活況が突然終了してしまうリスク(バブルが弾けるリスク)」を同時に考える必要があるのです。

 

為替が「円高」に戻ればインバウンドは減るのか?

では、一体それは何がきっかけで起こるのでしょうか。

為替が円高に戻ることでしょうか?

しかし、今の円相場から例えば30円くらい円高になったとしても、今来ている訪日外国人が急減することは考えにくいです。

なぜなら、今アジアを中心に世界中の可処分所得が伸びているからです。

悲しいことに、可処分所得が伸びていないのは日本だけなんですよね。

つまり、円高になったとしても日本の相対的な物価の安さと安全性には変わりないということです。

15年前のように1ドル=75円とかになれば話は別ですが、110円~120円ぐらいの円高水準ではピクリともしないと思います。

 

インバウンドバブル崩壊のキッカケは「自然災害」

では、何がインバウンドをストップさせるのでしょうか。

それは「自然災害」です。

例えば、コロナ前にもインバウンドは順調に伸びていましたが、コロナ禍でゼロに近い状態まで落ち込みました。

それ以前にも、東日本大震災の直後には海外からの旅行者は激減しましたし、熊本地震や能登半島地震など、こういった自然災害が発生した際には一気に観光客を失ってしまいます。

今、日本で最も懸念されているのは南海トラフ地震ですよね。

「明日にも起こるかもしれない」と言われて久しいですが、仮に巨大地震が発生したとしたら静岡、名古屋、大阪、京都、四国は全滅となってしまいます。

つまり、人気の観光エリアは軒並み大打撃になると思っておかないと大変なことになると思います。

 

うまくいっている今だからこそ備えておくべきこと

では、来たるべき自然災害に備えて、僕たちは何を準備しておけばいいのでしょうか。

これから述べることは、「ウラケンはいったい何を言ってるんだ?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、数ある意見の1つとして聞いていただければと思います。

僕は、儲かっている今だからこそ、次のような備えが必要だと思います。

 

①災害引当金の準備


1つ目は「災害対策としての引当金」を蓄えておきましょう。

今、収益が出ているのであれば、規模拡大のために全部投資してしまうのではなく、有事への備えとして一定の割合を確保していくということです。

 

②国内需要に切り替える準備


2つ目は「国内需要への転換余地を常に残す」ことです。

例えば、外国人客に全振りしているようなホテルは、インバウンドバブルが弾けたとしても、国内向けの需要に対応できるように準備をしておくということです。

また、外国人や観光客に全振りしている民泊であれば、いざというときには普通の賃貸にも切り替えられるように備えましょう。

 

③自社ネットワーク構築やSNS集客を行なう


最後は「広告任せの集客に頼りすぎない」ことです。

今、ホテル業界は予約サイトのAgodaExpediaなどに頼って集客をしていると思いますが、好調な今のうちにしっかりと自社サイトやSNSを構築しておいた方がいいと思います。

また、宿泊業はリピート需要や口コミがモノを言う世界です。

リピーターとの関係構築も自ら行なっていく必要があると思います。

 

「もしもの時」に備える冷静さこそが生き残りのカギ

確かに、今のインバウンド需要というのは「金のなる木」になっていると思います。

しかし、「もしもの時」に備える冷静さこそが、長く生き残る経営の鍵になるのです。

自然災害は、いつどこでやってくるかはわかりませんから、ぜひ各業界で備えを考える必要があると思います。

僕の分野で言えば「不動産業」です。

もしあなたが今、外国人向けの賃貸や外国人向けの民泊に特化しているのであれば、いつでも国内需要に切り替えられるように準備しておきましょう。


▼ウラケンに質問できるオンラインサロンはこちら

▼LINE登録すると最新情報をいち早くゲットできます