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震災後の応急処置の見積もりがクッソ高い件
公開日: 2026年08月24日
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こんにちは!YouTuber ウラケン不動産です。
熊本の地震で被災した屋根に、ブルーシートを張る応急処置の見積もりがSNSで話題になっています。
というのもその応急処置の金額が95万円(税別)だったからです。
疑問を投げかけたのは、被災地で実際に作業をしている熊本県内の造園会社さんでした。
現場を見たうえで「屋根全体を覆うとしても、ブルーシート22枚もの数量が必要なのか」と指摘し、自社の試算では35万円程度が妥当という見解を出していました。
災害のたびに、この手のぼったくり系の話が必ず出てきます。
この見積もりは被災者の足元をみた高い金額なのでしょうか。
こういう緊急時に妥当な見積もりをどう判断したらいいのか、考えてみたいと思います。
95万円と35万円、差は「数量」で出ている
まず押さえておきたいのは、この60万円の差が単価ではなく数量で出ているということです。
指摘の中身は「1枚あたりが高い」ではなく「22枚も要るのか」でした。
95万円を22枚で割ると、1枚あたり4万3,000円ほどになります。
通常ブルーシートは10m角1万円前後で売られています。
一般的な家の屋根を覆うなら4枚もあれば十分でしょう。
なので造園会社さんの言うの35万円も高い気がします。
ただ、こういった震災時には、同じく被災しているかもしれない職人を緊急で呼び寄せ、在庫が品薄なブルーシートを遠くから調達し、足場の要否も確認したうえで、必要なら足場のレンタルも手配しなければなりません。
遠方から職人を呼べば、移動と宿泊のコストもかかります。
ブルーシートよりも人件費の方が高くつくものなのです。
その業者自身も被災していて、仕事どころではないかもしれません。
それでも緊急に依頼されれば、やってあげたいと思うはずです。
その金額が通常よりも高くなるのは当然のことです。
なので、単価だけを見て高いとは言い切れませんし、「災害時の高い見積もり=全部ぼったくり」だとは僕は思っていません。
ところが数量は違います。
数量は現場を見れば誰でも検証できるわけです。
屋根の面積を測って、シート1枚のサイズで割れば、必要な枚数はおおよそ出ます。
ここが、素人でも唯一確認できるポイントです。
問題は、高いことではなく、なぜ高いのかが書かれていないことです。
見積書で見るのは3か所だけ
とはいえ、被災した直後に相見積もりを3社取る余裕なんてありません。
屋根が飛んで、雨が降りそうで、目の前に業者が来ている。
そういう状況で判断しなければなりません。
だから、見る場所は3つに絞ります。
・「一式」と書かれていないか——応急処置一式95万円、と書かれた瞬間に検証は不可能になります。数量と単価に分けてもらってください。これを嫌がる業者は、それだけで警戒に値します。
・数量の根拠が言えるか——「シート22枚」なら「屋根の面積が●平米だから」という答えが返ってくるはずです。ここで言葉に詰まる、あるいは「経験上そのくらい」で押し切ろうとするなら、一度立ち止まったほうがいいでしょう。
・応急処置と本工事が分けてあるか——応急処置はあくまで本工事までの雨養生であって、屋根を直す工事そのものではありません。ここが混ざっている見積もりは、あとで本工事の金額が二重に乗ってきます。
この3つを聞くだけで、相手の姿勢はだいたい分かると思います。
誠実な業者ほど、聞かれる前に数量を書いてくるものです。
「保険で出ますから」に気をつける
もう一つ、災害のあとによくあるのが「火災保険で全額出ますから、実質タダですよ」という営業トークです。
先日のブログで、水災補償には支払条件があるという話を書きましたが、実際に補償が出るかどうかは条件次第で、業者が決めることではありません。
にもかかわらず、保険金が下りる前提で契約を急がせて、下りなかったら差額は自己負担、というトラブルが災害のたびに起きています。
保険が出るかどうかは保険会社に聞き、工事の金額は業者に聞く。この2つを混ぜないことが、いちばん大事だと思います。
平時のうちに、電話帳を作っておく
結局のところ、災害時にまともな金額で直してもらえる人は、災害の前から付き合いのある業者を持っている人です。
僕が大家さんによく言うのは、気の利く大工さんだけは平時のうちに見つけておいた方がいいということです。
管理会社任せにしていると、災害時は管理会社にも数百件の依頼が殺到して対応ができなくなります。
もしもの時に足元を見られないよう、普段から業者や職人さんとの関係作りが大切です。
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こんにちは!YouTuber ウラケン不動産です。
熊本の地震で被災した屋根に、ブルーシートを張る応急処置の見積もりがSNSで話題になっています。
というのもその応急処置の金額が95万円(税別)だったからです。
疑問を投げかけたのは、被災地で実際に作業をしている熊本県内の造園会社さんでした。
現場を見たうえで「屋根全体を覆うとしても、ブルーシート22枚もの数量が必要なのか」と指摘し、自社の試算では35万円程度が妥当という見解を出していました。
災害のたびに、この手のぼったくり系の話が必ず出てきます。
この見積もりは被災者の足元をみた高い金額なのでしょうか。
こういう緊急時に妥当な見積もりをどう判断したらいいのか、考えてみたいと思います。
95万円と35万円、差は「数量」で出ている
まず押さえておきたいのは、この60万円の差が単価ではなく数量で出ているということです。指摘の中身は「1枚あたりが高い」ではなく「22枚も要るのか」でした。
95万円を22枚で割ると、1枚あたり4万3,000円ほどになります。
通常ブルーシートは10m角1万円前後で売られています。
一般的な家の屋根を覆うなら4枚もあれば十分でしょう。
なので造園会社さんの言うの35万円も高い気がします。
ただ、こういった震災時には、同じく被災しているかもしれない職人を緊急で呼び寄せ、在庫が品薄なブルーシートを遠くから調達し、足場の要否も確認したうえで、必要なら足場のレンタルも手配しなければなりません。
遠方から職人を呼べば、移動と宿泊のコストもかかります。
ブルーシートよりも人件費の方が高くつくものなのです。
その業者自身も被災していて、仕事どころではないかもしれません。
それでも緊急に依頼されれば、やってあげたいと思うはずです。
その金額が通常よりも高くなるのは当然のことです。
なので、単価だけを見て高いとは言い切れませんし、「災害時の高い見積もり=全部ぼったくり」だとは僕は思っていません。
ところが数量は違います。
数量は現場を見れば誰でも検証できるわけです。
屋根の面積を測って、シート1枚のサイズで割れば、必要な枚数はおおよそ出ます。
ここが、素人でも唯一確認できるポイントです。
問題は、高いことではなく、なぜ高いのかが書かれていないことです。
見積書で見るのは3か所だけ
とはいえ、被災した直後に相見積もりを3社取る余裕なんてありません。屋根が飛んで、雨が降りそうで、目の前に業者が来ている。
そういう状況で判断しなければなりません。
だから、見る場所は3つに絞ります。
・「一式」と書かれていないか——応急処置一式95万円、と書かれた瞬間に検証は不可能になります。数量と単価に分けてもらってください。これを嫌がる業者は、それだけで警戒に値します。
・数量の根拠が言えるか——「シート22枚」なら「屋根の面積が●平米だから」という答えが返ってくるはずです。ここで言葉に詰まる、あるいは「経験上そのくらい」で押し切ろうとするなら、一度立ち止まったほうがいいでしょう。
・応急処置と本工事が分けてあるか——応急処置はあくまで本工事までの雨養生であって、屋根を直す工事そのものではありません。ここが混ざっている見積もりは、あとで本工事の金額が二重に乗ってきます。
この3つを聞くだけで、相手の姿勢はだいたい分かると思います。
誠実な業者ほど、聞かれる前に数量を書いてくるものです。
「保険で出ますから」に気をつける
もう一つ、災害のあとによくあるのが「火災保険で全額出ますから、実質タダですよ」という営業トークです。先日のブログで、水災補償には支払条件があるという話を書きましたが、実際に補償が出るかどうかは条件次第で、業者が決めることではありません。
にもかかわらず、保険金が下りる前提で契約を急がせて、下りなかったら差額は自己負担、というトラブルが災害のたびに起きています。
保険が出るかどうかは保険会社に聞き、工事の金額は業者に聞く。この2つを混ぜないことが、いちばん大事だと思います。
平時のうちに、電話帳を作っておく
結局のところ、災害時にまともな金額で直してもらえる人は、災害の前から付き合いのある業者を持っている人です。僕が大家さんによく言うのは、気の利く大工さんだけは平時のうちに見つけておいた方がいいということです。
管理会社任せにしていると、災害時は管理会社にも数百件の依頼が殺到して対応ができなくなります。
もしもの時に足元を見られないよう、普段から業者や職人さんとの関係作りが大切です。
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