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築古戸建賃貸に投資する、その前に考えること

公開日: 2019年08月26日

不動産投資には多くの指標がありますが、代表的なものとして「利回り」があります。

「利回り」とは、投資した金額に対して得られる収益の割合のことを言います。

この指標をベースに高い利回りの不動産を購入をすると、
当然のことながら投資した金額を早く回収できます。

もう一つ、不動産投資を始める初期の段階で重視すべき指標として、
「キャッシュフロー」があります。

「キャッシュフロー」とは、収入からローン返済額と経費を差し引いて、
手元に残るお金の流れのことを言います。

この利回りとキャッシュフローを判断材料として、
その投資が儲かるかどうかを考えます。

築古戸建賃貸でいえば、一般的に販売価格が安いことから
利回りが高くなる傾向にあります。

しかし一方で、借入できる期間は10年程度となるため、
毎月の返済額が大きく、手元に残る現金はわずかとなってしまいます。

そのため、突発的な修繕が連続して発生した場合、
最悪、キャッシュフローがマイナスになってしまうこともあります。

もちろん全額自己資金で買った場合には、十分な収入を得ることができます。

ここまで読んでいただいて、

「じゃあ、なんで手元に現金が残らないのに、築古戸建賃貸の投資が流行るんだよ!」

とお思いになった方もいるでしょう。

それは、

・購入時の物件価格が圧倒的に安い!(ロットが小さく購入しやすい)
・返済期間が短いことは元金返済の減りが早く、資産になりやすい。

という観点があるからです。

早く返済が終われば、当然、累積キャッシュフローの積み上げ速度も加速します。

返済さえ終わってしまえば、売ってよし、賃料収入を得続けてよし、
共同担保として提供してよしとなります。

借金のない戸建を持つことが、不動産投資の手法の幅を広げるのです。

不動産投資にはメリット・デメリットがあります。

細分化すれば、一棟、戸建、区分それぞれにメリット・デメリットがあります。

一つずつ特徴をしっかり押さえて投資するからこそ、成功する投資ができるのです。

高橋 淳