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テナントリテンションの追及

公開日: 2016年05月02日

先日、私が所有している物件の入居者様から、

「玄関収納にロールカーテンを取り付けてもよろしいでしょうか?

でもその場合、壁に穴をあけなくてはいけません・・・」

と問い合わせを受けました。

このお部屋、玄関収納に扉がありません。

私の勝手な好みで、スニーカーSHOPを意識した、見せる収納にしたのです。

でもこれが女性には評判が良くなかった(笑)。

話を伺ってみると、 「汚れているものを外に出しておくのが、どうしても気になる」ということでした。

このような要望を、一般的な不動産管理会社に伝えるとどうでしょうか。

「内見時にお部屋を見ていただいていますよね。現況優先ですよ。」

と回答されるはずです。

しかし、貸主・借主双方の親身になって考える不動産管理会社であれば、

「ではオーナー様にお伝えしますね。」

と言ってくれます。

こういった不動産管理会社は、お客様の要望をダイレクトにオーナーに伝えることが、
賃貸経営の安定につながることを知っているのです。

そしてオーナーの仕事は、それを受け入れるか判断し、更に入居者の満足度をあげることです。

このようなサービスの提供を「テナントリテンションの追求」といい、
テナントリテンションとは、入居者保持、解約阻止のことを指します。

私もこの言葉を強く意識し、一時の支出よりも、長期に渡って安定した賃貸経営をするには
どうすればいいかを考えています。

そのため、今回の追加工事はオーナー負担で行い、借主の原状回復負担はなしとしました。

テナントリテンションを追求しているオーナーさんは、
更新料なしプランを作ったり、更新の都度、
ハウスクリーニングサービスを提供したりと工夫しています。

戸建賃貸は、一度入居すると長く住んでもらえる傾向があります。

戸建賃貸でテナントリテンションを追求する。

そうすることで、アパマンより安定していると言われる戸建の賃貸経営が、
更に安定したものになるのではないでしょうか。

高橋 淳