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最大の悩み!?キッチンは壁付式or対面式?

公開日: 2015年11月02日

ある戸建賃貸のコンサルティング案件で
間取りに関する打ち合せを行いました。

その際、キッチンを対面式にするか壁付式にするか
という話題になりました。

確かに、とても悩ましい問題です。
対面式の方がかっこ良く見えるがそれだけリビングが
狭くなってしまいます。

どちらにしても良さや悪さがあります。
将来、戸建賃貸を建築するときのために、
それぞれのメリットとデメリットをみてみましょう。

【壁付式】
メリット
・リビングが広くなる。
・キッチンスペースに制限がないため、料理がしやすい。
・壁を作る必要がないため、子供に対して死角がなくなる。

デメリット
・リビングからキッチンが丸見え。
・汚れやゴミなどを隠せない。
・料理をしているときに、リビングに目が届かない。

【対面式】
メリット
・見た目がかっこいい
・リビングからキッチン内が見えない
・リビングの様子が料理をしていても目が届き、
 家族との会話やコミュニケーションが取りやすい!

デメリット
・リビングが狭くなる。
・キッチンスペースに制限があるため、料理がしにくい。
・給仕の動線が長くなる。
・冷暖房がキッチンまで届きにくい。

一般的に壁付式の最大のメリットは、リビングが広く使える。
対面式の最大のメリットは、家族との会話やコミュニケーションが取りやすい。
ということになるでしょう。

ただし、対面式の場合、どうしても壁やカウンター
を作る必要がある為、その分リビングが狭くなってしまいます。

「メリットとデメリットは分かったけど、
結局、賃貸物件は入居者あってのもの。どっちの方が人気あるの?」
と、当然、疑問に思いますね。

実は、過去に賃貸物件でテラスハウスのキッチンを
壁付式と対面式を半分ずつ建築し募集したことがあります。

結果は、驚くことにどちらも同じようなタイミングで
成約していきました。

人によって用途や好みは違うので、
どちらが人気ということはないのかもしれません。

入居募集で一番重要なのは、物件の入居ターゲットを
想定することです。

建物の間取りや広さによって、入居ターゲットは
ある程度絞ることができます。

1LDKであれば、若い同棲カップル・新婚。
2LDKであれば、新婚・子育て世代。
3LDKであれば、ファミリー。

入居ターゲットは、新婚・子育て世代ということに
なりますので、当然、小さな子供がいたり、
今後赤ちゃんが生まれることも想定できます。

子供が走り回ったり、赤ちゃんがハイハイをすることを考えれば、
対面式にしてしまうと少々手狭に感じてしまうかもしれません。

もちろん対面なので、目が届きやすく、安全かもしれませんが、
今回は広さを優先し壁付式キッチンの方が良いのではないか
ということで話はまとまっていきました。

戸建賃貸の建築を考えている方。
建物の間取りや広さで迷った時は入居ターゲットを
想定した上で、選択してください。

鹿股 恭平