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欠陥住宅にしない事業計画

公開日: 2015年10月23日

世間では横浜の傾きマンション問題がクローズアップされています。

しかし、地盤の問題は何もマンションに限ったものではなく、
戸建賃貸やアパートでも問題になりえます。

今日は、軟弱地盤でないかどうかを調べる地盤調査方法を学んでいきましょう。

代表的な地盤調査の方法として、

・ボーリング調査
・表面波探査法
・スウェーデン式サウディング法

といったものがあります。

それぞれに特徴があり、価格にもばらつきがあります。

当社の戸建賃貸では、これらの中でも表面波探査法をおすすめしています。

一見コストが安いように見えるスウェーデン式サウディング法ですが、
簡易的な調査法のため、地盤改良を求められるケースが多くなります。

スウェーデン式サウディング法は、点で支える支持層の地盤の強さはわかりますが、
面で支える荷重の強さには誤差が生じやすくなります。

一言でいえば精度が低いのです。

結局のところ、地盤改良費用が追加になるので、トータルコストが高くなりがちです。

表面波探査法はコストが高いのですが、精度が高いため、 結果として地盤改良が不要になるケースが多いのです。

では地盤改良が必要となった場合、一般的にどのような方法をとるのでしょうか。

・表層改良工法
→セメント系固化材を軟弱地盤に散布し、土と攪拌・混合して転圧を行う。

・柱状改良工法
→地中にセメント系固化材と水を混ぜて注入攪拌して柱の状杭を作る。

といった方法があります。

費用は簡単な補強であれば、数十万からですが、杭を打つようになると数百万円もします。
※面積により変動します。

決して少額な費用ではありません。

このように予算が固まっていたにも関わらず、
追加工事が発生すると計画が大きく狂うことになります。

ですから最初からある程度余裕をみたシミュレーションが大切になります。

高橋 淳