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ペット飼育物件のリスクを考える。

公開日: 2013年11月15日

こんにちは!YouTuber ウラケン不動産です。

「庭でペットと一緒に遊びたいから戸建賃貸が借りたいんです。」これは実際に来店されたお客様の声です。

戸建賃貸を持つオーナー様にとっては見込み客となるので、うれしい声になります。

しかし、ただただ喜んでもいられません。

ペット飼育可物件とすることは賃貸経営において、ペット飼育に伴うリスクと付き合うこととなるからです。

それはどのようなリスクがあるのでしょうか?

考えられることとして入居者間トラブル、臭い、騒音、衛生面と様々あります。

しかしなんといってもペット可物件では、損傷箇所が多く発生し、原状回復費用が高額となる可能性があるということではないでしょうか。

当社でもペット飼育可物件で、室内がぼろぼろになって引き渡しを受けた経験があります。

この時は建具、設備の交換が必要となり、高額の原状回復工事費用がかかってしまいました。

しかも室内に臭いが染みついてしまったため、原状回復工事後も室内の換気をしなければならず、換気期間中はずっと空室となってしまいました。

このような経験からペット飼育に伴うリスクを最小限にするにはどうすればいいのだろうと考えました。


■対策1
 【床はフロアタイルを使う】

爪による床への傷は必ず発生します。フローリングは、部分的に補修することは難しいものです。

フロアタイルであれば1枚単位で部分貼替えすることが出来るので、原状回復の費用を抑えることが出来ます。

■対策2
【建具の硬度にこだわる】

上記同様建具にも爪による傷、噛み傷が多くつきます。建具はフロアタイルと違い、交換すると高額になってしまいます。

このことから始めから傷に強い建具を取付けることによって、リスクを最小限にすることが出来ます。
ここで傷に強い建具とは「硬度」の高い建具のことです。

建具の硬度は鉛筆硬度試験により6B〜HB〜6Hと表されます。数字が高くHと表される程、硬いものになります。

■対策3
【定期借家契約】

定期借家契約とは契約で定めた期間の満了により賃貸借契約が終了する契約です。

定期借家契約を結ぶことで、室内利用方法が著しく悪い場合、契約満期をもって終了させることが出来ます。

この時ポイントとなるのが、再契約時前に室内確認を行うことです。

これにより、ペットに対してしつけしながら飼育することが出来る入居者かどうか、室内の状態をもとに判断出来るからです。

■対策4 
【ペット飼育者の入居審査】

入居申し込みの際、

・ペット飼育歴 ・飼い主の出勤、帰宅時間 ・しつけ方法などのこれらを入居審査基準として設け、ペットを飼育する責任と自覚を持っているのか総合的に判断します。

年々、ペット飼育出来る賃貸を望むお客様は増えています。

ましてや庭のある戸建賃貸であれば尚更だと思います。

今後、ペット飼育可能物件を提供し、この層も取り込んでいかなければ賃貸経営の競争を勝ち抜くことが出来ません。

しっかりとリスク管理した上で、ペット飼育可物件を提供してください。