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海外移住に失敗する人の特徴とは?マレーシア移住6年目の私が解説!

公開日: 2020年09月20日

あなたは「海外移住」に憧れたことはありますか?

フルタイムの仕事をリタイアし、南国に移り住んで、ハンモックに揺られながらゆったりと暮らす・・・。もう、考えてみただけでも最高の生活ですよね。

ちなみに、私が移住しているマレーシアは、2006年~2018年の13年間に渡って「住みたい国」ランキング1位に選ばれています(一般財団法人ロングステイ財団「ロングステイ希望国・地域調査」より)。

ところが、移住生活は良いことばかりではありません。中には移住に失敗し、たかだか1、2年で日本に帰国してしまう人もいます。

移住に失敗する人には何が足りなかったのでしょうか。事前の調査不足? 気候が肌に合わないから? 食事が口に合わないから?

そこで本記事では、マレーシアに移住して6年目の私が、マレーシア移住の実情とともに、海外移住に失敗する人の特徴や理由について解説していきたいと思います。

これから海外移住、特にマレーシアへの移住を検討されている方にとっては参考になる内容だと思いますので、ぜひ最後までご覧ください。

※本記事と同じ内容を動画でもご覧になりたい方は、ここからご覧いただけます。

私がマレーシアに移住した理由

初めに、数ある海外移住先の中から私がなぜマレーシアを選択したのか、その理由についてお話ししたいと思います。

移住のきっかけは、8年くらい前から仕事でマレーシアによく来るようになったことです。

ビジネスのために毎月マレーシアを訪問する中で、マレーシアのビジネス環境、子供の教育環境、多民族国家ならではの他言語環境に魅力を感じ、6年前に移住を決定しました。

今では会社も立ち上げて、現地のスタッフを雇用して一緒に働いています。
 

移住先としてマレーシアが人気の8つの理由

ハッキリ言って、移住先としてマレーシアはパラダイスです。

最近は日本人フリーランスの移住も増えていて、老後のリタイアメントだけでなく、現役世代の移住先としても人気が高まっているようです。

先ほどもお話ししたように、マレーシアは2006年~2018年まで13年連続で住みたい国ランキング1位に選ばれました。

マレーシアが人気の理由を探ることで、本記事のテーマである「海外移住に失敗する要因」も見えてくると思いますので、まずは私が実際に6年間マレーシアに移住してみた感想とともに、マレーシアが移住先として人気の理由を8点に絞って紹介したいと思います。

①日本から近い

1点目は物理的な距離として日本から近いという点です。具体的には、飛行機で行きは7時間半、帰りは気流の関係で6時間ちょっとで帰ることができます。

時差も1時間程度しかありませんので、日本人にとってはビジネスがしやすい国と言えるでしょう。

②物価が安い

マレーシアの物価は日本と比べて大体3分の1程度、住居費も3分の1程度ですので、日本と同等の家賃を負担すれば、日本の3倍の広さの家に住めるわけです。

逆に言えば、日本と同等の広さの家に住むのであれば、家賃を3分の1に抑えることもできます。

いずれにせよ物価がとにかく安いので、リタイア生活を満喫されたい方は、年金だけでも十分暮らしていけるというのは大きなメリットであると思います。

③食べ物が美味しい(日本食もたくさん)

他民族国家のマレーシアは、食べ物の種類も豊富です。

東南アジア料理はもちろんのこと、日本料理や西洋料理も格安で楽しむことができますし、日本の居酒屋チェーンも多数マレーシアに進出しています。
 

④気候が温暖

雨季や乾季というくくりはあるものの、基本的には年中夏の気候で、温暖な気候を1年中楽しむことができます。

酷暑を心配される方も多いと思いますが、酷暑なのは4~6月くらいです。それ以外の月は、朝晩など気温が25度程度にまで下がりますので、非常に過ごしやすい毎日を送ることができています。

⑤教育環境が整っている

マレーシアは英語が準公用語となっていますので、英語をベースとした教育を受けることができます。普段の日常会話は英語になりますので、子供のみならず、親も知らず知らずのうちに英語力を鍛えることができます。

また、私の子供はマレーシアのインターナショナルスクールに通っており、英語をベースとしながら、中国語やマレー語、スペイン語などを学ぶこともできています。

多言語国家ですので、英語を軸としてその他の言語も理解できるようになるという環境で子育てができるのは、かなりのメリットだと思います。

⑥医療レベルが高い

老後のリタイア生活の拠点として海外移住をするなら、医療環境を気にされる方も多いと思います。

マレーシアには日本人医師も多いですし、大きな病気をしない限りは日本に帰らずともマレーシアでレベルの高い医療を受けることができます。

⑦ビザを取得するのが容易である

マレーシアには「MM2H(マレーシア・マイ・セカンドホーム)」※という長期滞在用ビザ(10年間のビザで更新が可能)があります。

このビザは、それなりの資産と収入がある方であれば、一定額をマレーシアの定期預金口座に入金するだけで取得できてしまいます。つまり、一定の資産と収入さえあれば、マレーシア移住は実現可能であるということです。

※2020年9月現在、MM2Hビザの取得申請が一時中止されています。本年7月から本ビザの監督官庁が観光省から移民局へ移り、ビザの取得要件が変更になると噂されています。
 

⑧英語が通じる

英語に不安を抱えているという方は多いかもしれませんが、実際に移住してカタコトでも良いので現地の方とコミュニケーションを取っていれば、英語は自然と話せるようになります。

私も最初はカタコトでしか話せませんでしたが、現在は日常会話程度なら普通に話せるようになりました。英語が通じる国であり、英語を勉強できる国でもあるという点で、移住先として大きな魅力があると思います。

いかがですか?

マレーシアが人気の理由を8つお話ししましたが、ここまでお読みいただいた方の中には、「こんなに最高な国なのに、移住に失敗する人なんかいるの??」と思われた方もいらっしゃるかと思います。

しかし実際のところ、1、2年ほどでマレーシアから日本に帰国してしまう人もいるのです。

そこで次は、「マレーシア移住に失敗してしまう3つの理由」についてお話ししたいと思います。

マレーシア移住に失敗する3つの理由

移住に失敗する要因として大きなものは次の3点だと思います。

①文化、価値観が合わない
②移住先でやることがなくなる
③社会とのつながりがなくなる

詳しく解説していきましょう。

移住に失敗する人の特徴① 文化、価値観が合わない

まず、マレーシアの現地の方は、時間にルーズな人が多いです。

日本人は時間に厳しい人が多いので、この時間のルーズさが受け容れられないという方も多いのではないでしょうか。

また、かなり自己主張が強い人が多いです。

日本人は内に秘めるという文化がありますが、マレーシアの現地の方々は、自分が言いたいことをガンガン主張してきます。その主張の強さに不快感を覚えてしまう人も多いかもしれません。
 

最後に、自分の非を認めない人が多いです。

自分の非を認めない人が多いので、日本人が損をしてしまう場面も非常に多いです。

日本人は「謝る文化、許してもらう文化」なので、「人に迷惑をかけてはならない」と考える人が多く、マレーシアは「迷惑を受け入れる、許す文化」なので、「(生きている限り)人に迷惑をかけるのはしょうがないこと」と考える人が多いのだと思います。

こうした文化の違いに対応できなければ、移住してもストレスの溜まる毎日を送ることになり、移住に失敗する可能性も高まるのではないかと思います。

移住に失敗する人の特徴② 移住先でやることがなくなる

たとえば、リタイアしてマレーシアに移住した日本人の1日のルーティンを考えてみましょう。

毎朝起床して、
街に出かけ、
朝食を摂り、
趣味のゴルフを嗜む・・・

というまさに夢のようなライフスタイルを送ることができるわけですが、この生活が1年も2年も続くと考えたらどうでしょうか?

そうですね。飽きてしまうわけです。

私は仕事があるのでまだ良いですが、仕事が一切なく、毎日が同じことの繰り返だったらせっかくの移住ライフも途端につまらないものになってしまうと思います。

その意味で、移住を成功させるためには「社会とのつながりを持つ」ということが非常に重要と言えるでしょう。
 

移住に失敗する人の特徴③ 社会との繋がりがなくなる

社会とのつながりを持っておくためにも、ボランティアでも何でも良いので「毎日やることがある」という状態を自ら作り出しておく必要があります。

いくらその生活が楽しかったとしても、毎日が同じことの繰り返しでは、1年もすれば飽きがきます。しかし、毎日やることがあれば、生活にもリズムが生まれますし、リタイア後の人生にもハリが出てきます。

要は、「他人の役に立っている」という実感を持つことが非常に重要ということです。全くやることがないままリタイアしてしまったら、海外移住生活には耐えられないと思います。

これからマレーシアへの移住を検討されている方は、何か趣味を持つとか、ボランティアをするとか、仕事を生活のリズムに組み入れるとか、なんでも良いのでとにかく「やること」を作ってから、マレーシアに移住することをオススメします。

まとめ

以上、マレーシア移住のメリットを踏まえつつ、マレーシア移住に失敗してしまう理由についてお話ししました。

まとめると、

①マレーシアの文化、価値観を寛容に受け容れることができる
②仕事やボランティア、趣味など、移住先でもやることがある
③移住した後も、社会との繋がりがある

この3点を満たす人であれば、マレーシアへの海外移住に失敗することは少ないのではないかと思います。

本記事がマレーシア移住を検討されている多くの方の参考になれば幸いです。

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【参考】ウラケン不動産