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これからはコンセプト賃貸しか勝たん!不動産投資で簡単に儲かる時代はもう終わりました。
公開日: 2023年04月29日
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こんにちは!YouTuber ウラケン不動産です。
今回は「コンセプト賃貸」についてお話しします。
コンセプト賃貸とはどういうものなのか?なぜ注目されているのか?どういう強みがあるのか?詳しく解説していきます。
不動産投資が片手間で儲かる時代は、もう終わりました
記事のタイトルに驚かれた方もいらっしゃるかもしれませんが、大前提として、不動産投資は今も昔も変わらず最強の資産運用方法だと僕は思っています。
実際、不動産投資をしつつ、そのノウハウを広める活動もしてきました。
しかし、不動産投資が“誰でも簡単に儲かる”方法かというと、そういうわけでもなくなってきました。
現実問題として、僕が不動産投資を始めた頃よりも、事業環境はだいぶ悪くなってきています。
一昔前でこそ、「不動産投資は片手間で誰でも儲けられる商売」なんて言われてきましたが、現代の日本には空き家が850万戸もあります。
とてもじゃありませんが、「不動産投資は簡単に儲かる!」とは口が裂けても言えません。
アパートを例に挙げると、そもそもアパートは購入するまでがめちゃくちゃ大変です。
さらに、購入したとしても、空室を満室にするまでも大変です(満室にさえなってくれれば、ある程度は手間もかからなくなるのですが・・・)。
もちろん、不動産実務検定で体系的にスキルを学ぶこともでますが、リーシングテクニックはどんどん高度化してきていると感じています。
賃貸住宅に求められる設備の基準が上がっている
そもそも、賃貸で選ばれる物件の条件は、基本的に今も昔も変わっていません。
1、立地(駅からの距離)
2、間取り
3、築年数
4、家賃
といったところです。
ところが、ここ10~20年くらいは、設備に求められる基準が上がってきています。
・エアコン・照明は当たり前
・トイレにはウォシュレットが不可欠
・TVインターホンやオートロックの防犯性も必要
・ネットショッピングが普及しているので宅配ボックスが必要
・インターネット使い放題も当たり前
などなど、これらの設備のうち、どれが標準装備なのか?という勝負になっています。
不動産投資家さんは、なんとかして家賃を下げずに満室にするべく、ホームステージングなどの工夫を凝らします。
つまり、僕らはマイナスな環境下で、なんとかしてこの逆境を乗り越えようと頑張っているわけです。
勝ち続けるコンセプト賃貸とは?
そんな中で、最近は「コンセプト賃貸」という概念が登場しています。
コンセプト賃貸とは、あるテーマに特化した物件のことを言います。
とはいえ、これだけだと想像がつかない方も多いと思いますので、一体世の中にはどんなコンセプト賃貸があるのか?具体例をみていきましょう。
コンセプト賃貸の具体例
<ペット可物件>
「ペット可能」という物件は、比較的ライトなコンセプト賃貸の1つです。
ペットが好きな人にとっては、ペット飼育OKなアパートはありがたいですよね。
加えて、ペットの散歩から帰ってきた時に活用できる「洗い場」を設備として付け加えるだけで、物件の競争力が変わってきます。
このように、あるテーマに特化した賃貸物件のことを、コンセプト賃貸と呼ぶわけです。
<特定の趣味嗜好に特化した賃貸住宅>
また、最近は特定の趣味嗜好に適した賃貸住宅も増えてきています。
例えば、僕の会社で企画しているのが「ガレージ賃貸」です。
これは、バイクや車が趣味の人のための賃貸で、1階をガレージに、2階を居室にします。
このようなコンセプト賃貸を作ることで、バイクや車が趣味の人をターゲティングできるわけです。もちろん、事務所として利用する人もいます。
また、僕の会社のクライアントが去年作っていたコンセプト賃貸が、「音大生のための防音賃貸」です。
楽器演奏をしても音が全く外部に響かないというのは、特定の層にニーズがありますよね。
さらに、これはアイデア段階ですが、1部屋を潰してジムやサウナを併設する「ジム・サウナ賃貸」や、システムキッチンやダイニング共有スペースを作って「料理が上手くなるアパート」などを作っても面白そうですよね。
住んでいるアパートで定期的に料理教室が開催されるのだったら、僕自身は参加したいと思っています。
<海辺のアパート>
その他には、「サーファー向けのアパート」なんていうのもあります。
ボードをしまう倉庫がついていたり、サーフィンから帰ってきた時にすぐにシャワーを浴びたりできる設備がある物件です。
また、海辺のアパートは、そこに居住する人だけでなく、週末にセカンドハウスとして借りるサーファーのニーズもあります。
そして、もうひとつ僕が考えているのは、「釣り好きの人のためのアパート」です。
アパートの住人同士で一緒に海に行って、釣れた魚をシェアしたりしたら楽しそうですよね。
小さな20ftくらいのボートを貸し出し自由にしたり、ベーシックな釣り道具を共用部分に置いたりして、住人みんなで共有できたら楽しそうだな、と考えています。
どんなコンセプトでも構わないから、価値観の合うコミュニティを作れ!
さて、いろいろと例を挙げてきましたが、どんなコンセプト賃貸を作れば良いのか?というと、答えは1つです。
どんなコンセプトでも構わないから、住人の価値観が合うコミュニティを作れ!ということです。
特定の趣味嗜好に特化した住宅を作ると、そこには同じ趣味の人が集まりますよね。
同じ趣味を持つということは、価値観が似ているということです。価値観が似ている人同士が集まると、そこにはコミュニティができます。
価値観の合う人との交流は、めちゃくちゃ楽しいですよね。
ワンルームのアパートは、どちらかというとただ寝るために借りている人も多いです。
しかし、ただ寝るだけのワンルームアパートでは、競合と差別化することはできません。
住人同士で趣味を楽しめるコンセプト賃貸のアパートを作っていくことで、物件のオリジナリティを出すことができるのです。
そういったコンセプト賃貸を作れる人は、今後日本でどんなに空き家が増えていっても勝ち続けていくだろうと、僕は確信しています。
まとめ
というわけで今回は、「これからはコンセプト賃貸しか勝たん!」というテーマで解説をしてまいりました。
最近は建築費も上昇傾向ですし、空き家も増えていますし、不動産投資家にとっては厳しい時代です。
今や、セオリー通りに不動産投資をしていても、なかなか勝てない時代なのです。
ですので、これから大規模なリフォームやアパート新築を考えている方は、思いっきり特定の趣味嗜好に振り切ったアパートを建築してみるという選択肢も頭に入れておくと良いと思います。
こうしたコンセプト賃貸は他物件と競合しないので、家賃も高く取れるはずです。
不動産投資の勝ち方は、1つだけではありません。みなさんも、自分なりの勝ち方をぜひ色々考えてみてください!
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こんにちは!YouTuber ウラケン不動産です。
今回は「コンセプト賃貸」についてお話しします。
コンセプト賃貸とはどういうものなのか?なぜ注目されているのか?どういう強みがあるのか?詳しく解説していきます。
不動産投資が片手間で儲かる時代は、もう終わりました
記事のタイトルに驚かれた方もいらっしゃるかもしれませんが、大前提として、不動産投資は今も昔も変わらず最強の資産運用方法だと僕は思っています。実際、不動産投資をしつつ、そのノウハウを広める活動もしてきました。
しかし、不動産投資が“誰でも簡単に儲かる”方法かというと、そういうわけでもなくなってきました。
現実問題として、僕が不動産投資を始めた頃よりも、事業環境はだいぶ悪くなってきています。
一昔前でこそ、「不動産投資は片手間で誰でも儲けられる商売」なんて言われてきましたが、現代の日本には空き家が850万戸もあります。
とてもじゃありませんが、「不動産投資は簡単に儲かる!」とは口が裂けても言えません。
アパートを例に挙げると、そもそもアパートは購入するまでがめちゃくちゃ大変です。
さらに、購入したとしても、空室を満室にするまでも大変です(満室にさえなってくれれば、ある程度は手間もかからなくなるのですが・・・)。
もちろん、不動産実務検定で体系的にスキルを学ぶこともでますが、リーシングテクニックはどんどん高度化してきていると感じています。
賃貸住宅に求められる設備の基準が上がっている
そもそも、賃貸で選ばれる物件の条件は、基本的に今も昔も変わっていません。
1、立地(駅からの距離)
2、間取り
3、築年数
4、家賃
といったところです。
ところが、ここ10~20年くらいは、設備に求められる基準が上がってきています。
・エアコン・照明は当たり前
・トイレにはウォシュレットが不可欠
・TVインターホンやオートロックの防犯性も必要
・ネットショッピングが普及しているので宅配ボックスが必要
・インターネット使い放題も当たり前
などなど、これらの設備のうち、どれが標準装備なのか?という勝負になっています。
不動産投資家さんは、なんとかして家賃を下げずに満室にするべく、ホームステージングなどの工夫を凝らします。
つまり、僕らはマイナスな環境下で、なんとかしてこの逆境を乗り越えようと頑張っているわけです。
勝ち続けるコンセプト賃貸とは?
そんな中で、最近は「コンセプト賃貸」という概念が登場しています。コンセプト賃貸とは、あるテーマに特化した物件のことを言います。
とはいえ、これだけだと想像がつかない方も多いと思いますので、一体世の中にはどんなコンセプト賃貸があるのか?具体例をみていきましょう。
コンセプト賃貸の具体例
<ペット可物件>
「ペット可能」という物件は、比較的ライトなコンセプト賃貸の1つです。
ペットが好きな人にとっては、ペット飼育OKなアパートはありがたいですよね。
加えて、ペットの散歩から帰ってきた時に活用できる「洗い場」を設備として付け加えるだけで、物件の競争力が変わってきます。
このように、あるテーマに特化した賃貸物件のことを、コンセプト賃貸と呼ぶわけです。
<特定の趣味嗜好に特化した賃貸住宅>
また、最近は特定の趣味嗜好に適した賃貸住宅も増えてきています。
例えば、僕の会社で企画しているのが「ガレージ賃貸」です。
これは、バイクや車が趣味の人のための賃貸で、1階をガレージに、2階を居室にします。
このようなコンセプト賃貸を作ることで、バイクや車が趣味の人をターゲティングできるわけです。もちろん、事務所として利用する人もいます。
また、僕の会社のクライアントが去年作っていたコンセプト賃貸が、「音大生のための防音賃貸」です。
楽器演奏をしても音が全く外部に響かないというのは、特定の層にニーズがありますよね。
さらに、これはアイデア段階ですが、1部屋を潰してジムやサウナを併設する「ジム・サウナ賃貸」や、システムキッチンやダイニング共有スペースを作って「料理が上手くなるアパート」などを作っても面白そうですよね。
住んでいるアパートで定期的に料理教室が開催されるのだったら、僕自身は参加したいと思っています。
<海辺のアパート>
その他には、「サーファー向けのアパート」なんていうのもあります。
ボードをしまう倉庫がついていたり、サーフィンから帰ってきた時にすぐにシャワーを浴びたりできる設備がある物件です。また、海辺のアパートは、そこに居住する人だけでなく、週末にセカンドハウスとして借りるサーファーのニーズもあります。
そして、もうひとつ僕が考えているのは、「釣り好きの人のためのアパート」です。
アパートの住人同士で一緒に海に行って、釣れた魚をシェアしたりしたら楽しそうですよね。
小さな20ftくらいのボートを貸し出し自由にしたり、ベーシックな釣り道具を共用部分に置いたりして、住人みんなで共有できたら楽しそうだな、と考えています。
どんなコンセプトでも構わないから、価値観の合うコミュニティを作れ!
さて、いろいろと例を挙げてきましたが、どんなコンセプト賃貸を作れば良いのか?というと、答えは1つです。
どんなコンセプトでも構わないから、住人の価値観が合うコミュニティを作れ!ということです。
特定の趣味嗜好に特化した住宅を作ると、そこには同じ趣味の人が集まりますよね。
同じ趣味を持つということは、価値観が似ているということです。価値観が似ている人同士が集まると、そこにはコミュニティができます。
価値観の合う人との交流は、めちゃくちゃ楽しいですよね。
ワンルームのアパートは、どちらかというとただ寝るために借りている人も多いです。
しかし、ただ寝るだけのワンルームアパートでは、競合と差別化することはできません。
住人同士で趣味を楽しめるコンセプト賃貸のアパートを作っていくことで、物件のオリジナリティを出すことができるのです。
そういったコンセプト賃貸を作れる人は、今後日本でどんなに空き家が増えていっても勝ち続けていくだろうと、僕は確信しています。
まとめ
というわけで今回は、「これからはコンセプト賃貸しか勝たん!」というテーマで解説をしてまいりました。最近は建築費も上昇傾向ですし、空き家も増えていますし、不動産投資家にとっては厳しい時代です。
今や、セオリー通りに不動産投資をしていても、なかなか勝てない時代なのです。
ですので、これから大規模なリフォームやアパート新築を考えている方は、思いっきり特定の趣味嗜好に振り切ったアパートを建築してみるという選択肢も頭に入れておくと良いと思います。
こうしたコンセプト賃貸は他物件と競合しないので、家賃も高く取れるはずです。
不動産投資の勝ち方は、1つだけではありません。みなさんも、自分なりの勝ち方をぜひ色々考えてみてください!
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