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有料席が炎上?花火大会のコスパの悪さについて思うこと

公開日: 2023年08月18日

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こんにちは!YouTuber ウラケン不動産です。

夏休み、各地で花火大会が開催されていますね。

コロナの影響で4年ぶりに開催されるところも多く、ワクワクしている方も多いのではないでしょうか。

最近は約7割の花火会場で有料席が設けられているそうです。

その料金は4,000円くらいから始まり、小田原の花火大会のように30万円もする席が完売してしまうところもあるそうです。

一方で、琵琶湖の花火大会では、有料席以外は花火が見えないように4mのフェンスで囲われていたことが物議を醸しています

 

夏祭りだけが、なぜか今まで無料だった

日本には、花火大会や祇園祭りのようなさまざまなイベントやお祭りがあります。

僕は、このようなイベントが無料であること自体がむしろ不思議で、有料にしても全然問題ないと思っている方です。

考えてみれば、ディズニーランドではファストパスが有料で提供されていますし、相撲でも座席によって料金が異なりますよね。

最近は映画館でもゆったり座れるVIPシートがあるなど、有料オプションが提供されています

僕が参加しているサーキットのレースイベントでも、お金を出せばピットに入れるチケットを買うことができます。

しかし、なぜか花火大会やお祭りだけが無料で見ることができるのです。

そして無料だからこそ、何万人も何十万人も人が集まり、会場がごった返し、ゴミが散乱し、交通渋滞が起こり、ケンカやスリ犯罪も発生します。人が集中するため、将棋倒しのような事故が起こるという安全上の問題もあります。

また、花火大会は1時間ほどで終了してしまうため、地元の経済効果はほとんど期待できません

さらに、無料であるために運営側は予算が限られてしまい、地元のスポンサー企業が協力しなければ、花火大会自体が中止になる地域もあるわけです。

 

有料席を導入することはメリットしかない

そうであるならば、このようなイベントは有料化した方がいいと僕は思います。

有料化すれば運営は黒字になり、観覧者は場所取りのために早朝から待つ必要もなく、最良の場所でゆったりと花火を楽しむことができます

今年の祇園祭りでは、40万円のVIP席が飛ぶように売れたという話も聞きます。

こうした高額なVIP席は、外国人旅行客の中でも人気があります。現在は円安の影響もあって、外国人にとっては40万円でも手の届く料金だったりするわけです。

このような背景もあり、最近はずっと赤字が続いていた阿波踊りも、今年からは20万円でVIP席を販売し始めました。

同様に、青森のねぶた祭りなども100万円の有料席を導入していたそうです。

有料席を導入することで、ゆったりとお祭りを快適に楽しむことができ、人ごみも緩和して、運営も黒字化になるのであれば、なぜこれまで有料にしなかったのか、少し不思議なくらいです。

 

VIP有料席は飛行機にも新幹線にもある

しかし、お金を出せない人たちは、こうした有料席の導入を「けしからん!」と言います

ただ、飛行機はビジネスクラスが存在することでエコノミークラスの料金が抑えられていますし、新幹線もグリーン車があるおかげで、普通席や自由席があの価格帯で利用できるようになっているのです。

つまり、高額な席が存在することによって、一般の利用者にもメリットをもたらすことがあるということです。

同じように、お祭りや花火大会も有料席にお金を出す人がいるからこそ、一般の人も楽しむことができると考えることが大切です。

そして、運営側は有料席をもっと増やしていくことで、VIP席のお客様にはビールや美味しいご飯など、さまざまなサービスを積極的に提供していけばいいのではないかと思います。

 

花火大会を地域経済に結び付けるためには

ただし、僕は一つ懸念していることがあります。

花火大会などは特に、年に一度の開催が多いですし、わずか1時間ほどで終わるため、コストパフォーマンスが悪く、地域への経済効果も限定的です。

例えば、熱海市は年に複数回の花火大会を開催し、観光客を常に呼び込む工夫をしています。

さらに、花火のスケジュールに合わせて、花火が見える旅館の部屋は高い価格に設定するなど、地域経済と結びつける仕組みを作り上げています。

一方、無料の花火大会を開催する地域では、地域住民が迷惑ばかり被っている・・・ということもあるでしょう。

有料席を設けるだけでなく、地域経済を活性化させる仕組みを考え、地域の人々がWIN-WINになる状態を創り出すことが重要だと思います。


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