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定期預金の金利が100倍になっても全然嬉しくない理由

公開日: 2023年11月08日

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こんにちは!YouTuber ウラケン不動産です。

先日の日経新聞に、「定期預金の金利が100倍になる」という記事がありましたので、今日はこれについてお話ししたいと思います。

先日、日銀の金融政策決定会合でYCCのレベルが0.5%から1%に引き上げられました。

すでに固定金利型の住宅ローン金利は上昇しており、今後、2年、3年、5年、10年のローン金利はさらに上がってくると思います。

金利が上昇するということは、預金の金利(利息)も上昇するということです。

記事には、「一部の銀行が11月6日から定期預金の金利を引き上げる」ということが書かれており、金利上昇の恩恵が家計にも及ぶだろう・・・という楽観的な見方が示されていましたが、僕はこれ、正直鼻で笑ってしまいました

 

定期預金の金利が100倍というワナ

記事によると、三菱UFJ銀行は、5年以上の定期預金の金利を引き上げることを決定したそうです。

例えば、10年物の定期預金の場合、金利0.002%だったのが0.2%に上昇します。その上昇幅は、なんと100倍です。

しかし、ちょっと待ってください。

これは一見景気の良い話のように見えますが、例えば100万円を預けた場合に、年間20円しか増えなかったのが、年間2,000円増えるようになる・・・というだけの話です。

10年間なら、これまで200円だったのが20,000円になるということです。

「100倍」というと、ものすごい恩恵がありそうに思えますが、残念ながらそれは錯覚で、10年でトータル2%の金利が付いたとしても、この1年で物価は2%以上上がっているのです。

つまり、円だけを持っている限り、あなたは貧乏なままということです。

今、円しか持っていない人は、日本という国にフルベットしていることになります。

2011年7月のドル円相場は1ドル=75円でした。

現在は1ドル=150円ですから、円資産しか持っていない人は、わずか十数年で実質的な資産が半分になってしまったということです。

何が言いたいかというと、金利が100倍になったからといって、喜んで円の定期預金を組むのは、マネーリテラシーがゼロの人がすることです。

このような人は、日本と一緒に沈んでいく運命をたどっているといっても過言ではありません。

 

僕の資産は外貨と円の保有を半々に

以前にも述べた通り、僕は2011年からほぼ毎月外貨を購入し続けています

現在、僕の資産は、円と外貨の割合がほぼ半々になっています。

つまり、シーソーの真ん中に立っている状態なので、円安でも円高でも関係ありません

円安の場合は外貨の価値が高まり、円高の場合は円の価値が高まるので、どちらに転んでも大丈夫というわけです。

また、僕は子供の将来の学費として米ドルを所有しており、すぐに必要となるお金ではないので、定期預金に預けています。

現在、アメリカのドルの定期預金は3ヶ月物から5%以上の金利が付くので、年間で見るとかなりの金額になります。

これに比べ、日本の円の定期預金の金利は今までの100倍であってもわずか0.2%です。

 

外貨のインデックス投資の積み立てが最良の選択

断言しましょう。

円だけを持っている限り、あなたの生活が豊かになることはありません

所得が増えないのであれば、投資で増やす必要があります。

しかし、生活費の全額運用にはリスクと限界があるため、やはり外貨のインデックス投資の積み立てが最良の選択だと思います。

現在、円100%に偏ったポートフォリオを持っている方は、バランスを調整していかないと、本当に茹でガエルになってしまいます。


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