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震災時の大家の対応と地震保険の重要性

公開日: 2024年01月05日

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こんにちは!YouTuber ウラケン不動産です。

今回は「震災時に大家としてやるべきことは?」というテーマでお話ししようと思います。

まず、2024年元旦に起こった令和6年能登半島地震で被災された皆様に、心よりお見舞いを申し上げます。

災害というのは起こる日を選んでくれませんが、よりによって元旦の、家族や親戚が一堂に会して団らんしている最中に地震が起きて、水も電気も止まって、着の身着のまま避難させられるなんて、誰が想像したでしょうか。

本当に悲惨すぎると思います。

僕の知り合いにも北陸でアパート経営をしている大家さんが何人かいますので、今頃は様々な対応に追われていることと思います。

日本は地震大国ですから、今回の地震に限らず、常に災害と隣り合わせにあるということを一人一人が自覚しなければなりませんね。

特に大家さん・不動産投資家は「入居者の命を預かっている」ということで、このような震災後にどういった対応をするかはとても重要になってきます。

僕自身も大家として、管理会社の社長として、東日本大震災を経験しましたので、その時のことを皆さんとシェアしたいと思います。

 

僕が3.11の東日本大震災で経験したこと

2011年3月11日の地震発生時、僕は娘の小学校の演劇発表会で、学校の体育館にいました。

バスケットゴールが落ちてくるんじゃないかと思うくらいガッコンガッコン揺れて、僕は慌てて2階のアリーナから1階の娘のところへ駆け寄り、先生の指示で一緒に外へ出ました。

その時、息子と奥さんは幼稚園の卒園式の謝恩会で、液状化がひどかった浦安のホテル群にいたのですが、最初は全く連絡が取れませんでした。

結局、3時間後くらいにTwitter(X)で連絡を取ることができて、やっとのことで途中まで迎えに行く事ができました。

地震の当日はとにかく余震がひどくて、夜は家族と肩を寄せ合って一夜を過ごしたのを今でもよく覚えています。

震災の当日は金曜日、次の日が土曜日でしたが、朝から管理部門のスタッフを招集して、管理物件の入居者全員の安否確認をメールと電話の両方で行い、物件の被害状況の情報収集も行いました

幸いにも入居者に被災された方はおらず、物件にも大きな被害はなくて一安心しましたが、3日目からは管理物件の詳細な状況確認を行っていきました

 

災害が起きて分かる「地震保険」の大切さ

当時は地震保険に入っていれば小規模な損傷でも保険が下りることになっていて、僕の物件にも基礎に小さなひび割れが5カ所くらいできたため、地震後わずか2~3週間で100万円程度の保険金が下りました。

実際に地震保険を使ったのはこの時が初めてでした。

ちなみに、不動産実務検定2級を受講している人はお分かりだと思いますが、地震保険というのは火災保険の特約として入る保険で、補償額は火災保険の2分の1、もしくは一戸当たり5,000万円まで入ることができます

地震保険は地震で壊れた家を直すための保険ではなく、震災で家に住めなくなった人の生活の維持を第一に担保してもらうための保険です。

そのため、当時は申請をしたらすぐに検査員が来て、かなりスピーディーに保険金が支払われました。

ところが、東日本大震災以降、熊本地震や今回の能登半島地震など、全国各地で大地震が頻発しているので、地震保険の保険料が上がってしまったり、保険の判定基準が厳しくなってしまったりしています。

また、地震保険は高い割に補償額が少ないから、加入する意味はないと感じている方が多いらしく、アパートオーナーの中には地震保険に入らない人も結構いるようです。

しかし、僕は地震保険に意味がない、なんてことは全くないと思っています。

むしろ、地震大国の日本で地震保険に入らないなんて意味不明ですし、人のライフラインを守るべき大家として地震保険に入るのは当然の務めだと思います。

 

震災が起きたとき大家としてすべきことは

それはさておき、震災が起きたときに大家がすべきことは何か?ということを整理・シェアさせていただきたいと思います。

・第1に、自分や家族の安全を確保する
・第2に、入居者の安否確認を行い、必要に応じて救助要請をする
・第3に、入居者の安否確認ができたら、今度は建物の損傷具合の確認をする


建物に壊れている箇所や傷が確認できたら、すぐに保険会社に連絡をして検査をしてもらいましょう。(災害前からある損傷はダメです。あくまでも、地震で損傷した部分のみ)

意外に小さな損壊でも保険が下りたりしますから、自分で判断せず、すぐに保険会社に連絡をして検査をしてもらうということが重要だと思います。

 

被災していない僕たちができること

今回、僕らのように被災していない人たちは、震災関連のテレビをあまり見すぎないようにした方がいいと思っています。

日本人は、人の感情や痛みを感じることができる数少ない人種です。

あのような悲惨な状況がずっとテレビに映し出されると、自分事のように悲しんで気が滅入ってしまったり、鬱っぽくなってしまったりする人が多いと思います。

その影響で、この先の楽しい予定をキャンセルしたり、旅行やイベントなどを自粛したりしてしまう人がいるかもしれませんが、実はそういったことは逆効果で、通常通りの生活をして経済を回すことが何よりの被災地の支援になりますから、予定通りに旅行やイベントに行ってお金を使いましょう。

そして現地が落ち着いたら、今度は現地の海産物を注文するとか、旅行に行って現地にお金を落とすとか、そういった支援をすると良いと思います。

もちろん寄付などの資金的援助もできる方はやった方がいいと思いますが、何より重要なのはなんでもかんでも自粛するのは逆効果ということです。ぜひ参考にしてください。


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