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50年の住宅ローンってどうよ?メリットとデメリットを解説!
公開日: 2024年01月11日
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こんにちは!YouTuber ウラケン不動産です。
今回は、「50年の住宅ローン」について解説していきます。
本記事をご覧いただければ、
・そもそも50年の住宅ローンとはなんなのか?
・50年の住宅ローンが誕生したきっかけ
・50年ローンのメリットとデメリット
これらについて理解することができます。ぜひ最後までご覧ください!
そもそも50年の住宅ローンとは?
コロナ前の2019年から、住宅金融支援機構を皮切りに、50年固定金利の「フラット50」という制度ができました。
最近では、地銀やネット銀行がこぞって50年ローンの取り扱いを始めています。
そもそも、それまでは住宅ローンというのは最長で35年間でした。
35年ですら長いのに、50年先のローンまで負担するなんて、なんだか吐き気がしてくるのは僕だけではないと思います(50年先なんて、自分が生きているかどうかもわかりませんから)。
では、一体なぜ50年ローンなんてものができたのでしょうか。僕は、これには2つの背景があると考えています。
まずは、昨今の物件価格の高騰です。物件がめちゃくちゃ高くなってきているため、返済期間を延ばして毎月の返済額を少なくしないと家を購入できなくなってきている、ということが背景に挙げられると思います。
もう1つは、国の経済的な側面です。というのも、情弱庶民に家を無理矢理買わせて80歳までローンを負担させ、定年後も働き続けさせて経済を回してもらおう・・・年金の負担を減らしたい・・・という国の魂胆があるのではないか、と考えずにはいられません。
50年ローンのメリット・デメリット
それでは、50年の住宅ローンについて、メリット・デメリットを考えていきましょう。
■メリット
1、毎月の返済額が減り、高額な物件に手が届くようになる
今や都内の新築マンションは、1億2~3,000万円超えと、バブル期の水準を上回る勢いです。
しかし、バブル期の金利は4%、今の金利は0%台です。同じ1億円でローンを組んだとしても、バブル期の方が年間で400万も支払いが多い計算になります。
一般的に、住宅ローンの審査に通る目安は返済負担率が収入の30~35%と言われており、最大で年収の7倍が借りられる限度となります。
ということは、世帯年収2,000万円のパワーカップルですら、ギリギリ購入できるかできないかという水準まで、現在の不動産価格は値上がりしているんですよね。
しかし、返済期間を35年から50年に伸ばせば、毎月の返済負担は減りますので、ざっくり言って3割は借り入れを増やすことが可能となります。
イメージとしては、これまでは借り入れ可能額7,000万円が限度だったのが、50年ローンになれば9,000万円に増えるイメージです。
もちろん、50年ローンを借りられるかどうかは、その人の属性(年齢や収入など)によりますが、どうしても家がほしい人にとってはメリットだと言えるでしょう。
2、団体信用生命保険に長く加入できる
2つ目のメリットは、団体信用生命保険に長く加入できるということです。
団体信用生命保険とは、契約者に万が一のことがあったときに、住宅ローン残高がゼロになる保険のことです。
以上、50年ローンのメリットはこの2つくらいだと思います。
では、デメリットにはどのようなものがあるでしょうか。
■デメリット
1、支払う金利が多くなる
最大のデメリットは、期間が長くなる分、支払う金利が多くなることです。
いくら低金利で借りても、50年の間に支払う金利は相当な額になりますし、この低金利が今後50年間も続くとは限りません。
50年の住宅ローンは、おそらく固定金利で借りる人が多いとは思いますが、例えば7,000万円を借りたとしたら、1億2,000万円くらいの金額を返すことになると思います。これはかなり大きな金額ですよね。
2、売却時に残債割れのリスクがある
もう1つのデメリットは、売却時に残債割れのリスクがあることです。
そもそも家を購入することは、人生における一大イベントです。
ローンを返済する35~50年の間に、
・リーマンショック、バブル崩壊、コロナショック級の経済情勢変化が起きたり
・会社をリストラされたり、転勤したり
・子供が大きくなって手狭になったり
・離婚して、売却しないと慰謝料を払えなくなったり
・・・など、色々あると思います。
しかし、それらがいつ来るのかは予測がつきません。
そのときに高く売れれば良いですが、売却額が残価割れをしていたらローンが残ってしまいます。そうすると、住んでいない家のローンを返済し続けないといけないことになります。
特に、ペアローンのフラット50なんて、離婚したときには最悪です。
どちらかが自分が住んでいない家のローンを負担しないといけなくなりますから、否が応でも売るしかなくなります。
また、50年ローンを組む人は、定年後もローンを支払い続けなければならない可能性が高いです。
いくら再雇用制度があるといっても、50年後の未来は誰にもわかりませんよね。
お金を貯めるなら断然賃貸がおすすめ!
ここまで、50年ローンの概要と、メリットとデメリットを解説してきました。
持ち家なんて、ローンを完済するまでは自分のものとはいえません。
ですので、僕はお金が貯まるまでは賃貸で我慢する方がいいと思います。
僕は54歳ですが、これまでずっと賃貸に住み続け、購入した家は全て投資用でした。
賃貸であればミニマムな暮らしもできますし、お金を貯めることもできます。人生のイベントに応じて住み替えることで、コストを抑えることもできるでしょう。
(ちなみに僕の子供たちは現在海外に留学しているのですが、賃貸とはいえ子供部屋があって、それを奥さんが毎日掃除しているんですよね。これは無駄で仕方ないと僕は思います。息子がいつ帰ってくるかわからない、という親心でキープしておきたいのだとは思いますが・・・。)
まとめ
というわけで今回は、「50年の住宅ローン」について解説してきました。
正気な人は、50年ローンなんて決して考えない方が良いと僕は思います。
ちなみに先ほど、「お金を貯めるなら賃貸」と述べましたが、かくいう僕は、今や家が欲しくてたまりません(笑)
「一生賃貸と言っていたのに、なぜ家を買うのか?」とたまに聞かれますので、お答えしておきましょう。
僕は釣りが趣味なのですが、自宅で魚を捌きたいんですよね。しかし、賃貸はキッチンがショボい物件ばかりなのです。
アイランドキッチンにウェット/ドライキッチンがあって、業務用の大きな冷蔵庫を置ける・・・そんな賃貸は、どこを探してもありません。なので、作るしかないというわけです。
とはいえ、僕は今までの人生をそこそこ頑張ってきましたので、フラット50を使わなくても、家の購入費用くらいはあります。
もし家を買うのであれば、お金を貯めて投資をして、そこから得られる収益で家を購入するようにした方が良いのではないかな、と僕は考えています。
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こんにちは!YouTuber ウラケン不動産です。
今回は、「50年の住宅ローン」について解説していきます。
本記事をご覧いただければ、
・そもそも50年の住宅ローンとはなんなのか?
・50年の住宅ローンが誕生したきっかけ
・50年ローンのメリットとデメリット
これらについて理解することができます。ぜひ最後までご覧ください!
そもそも50年の住宅ローンとは?
コロナ前の2019年から、住宅金融支援機構を皮切りに、50年固定金利の「フラット50」という制度ができました。最近では、地銀やネット銀行がこぞって50年ローンの取り扱いを始めています。
そもそも、それまでは住宅ローンというのは最長で35年間でした。
35年ですら長いのに、50年先のローンまで負担するなんて、なんだか吐き気がしてくるのは僕だけではないと思います(50年先なんて、自分が生きているかどうかもわかりませんから)。
では、一体なぜ50年ローンなんてものができたのでしょうか。僕は、これには2つの背景があると考えています。
まずは、昨今の物件価格の高騰です。物件がめちゃくちゃ高くなってきているため、返済期間を延ばして毎月の返済額を少なくしないと家を購入できなくなってきている、ということが背景に挙げられると思います。
もう1つは、国の経済的な側面です。というのも、情弱庶民に家を無理矢理買わせて80歳までローンを負担させ、定年後も働き続けさせて経済を回してもらおう・・・年金の負担を減らしたい・・・という国の魂胆があるのではないか、と考えずにはいられません。
50年ローンのメリット・デメリット
それでは、50年の住宅ローンについて、メリット・デメリットを考えていきましょう。■メリット
1、毎月の返済額が減り、高額な物件に手が届くようになる
今や都内の新築マンションは、1億2~3,000万円超えと、バブル期の水準を上回る勢いです。
しかし、バブル期の金利は4%、今の金利は0%台です。同じ1億円でローンを組んだとしても、バブル期の方が年間で400万も支払いが多い計算になります。
一般的に、住宅ローンの審査に通る目安は返済負担率が収入の30~35%と言われており、最大で年収の7倍が借りられる限度となります。
ということは、世帯年収2,000万円のパワーカップルですら、ギリギリ購入できるかできないかという水準まで、現在の不動産価格は値上がりしているんですよね。
しかし、返済期間を35年から50年に伸ばせば、毎月の返済負担は減りますので、ざっくり言って3割は借り入れを増やすことが可能となります。
イメージとしては、これまでは借り入れ可能額7,000万円が限度だったのが、50年ローンになれば9,000万円に増えるイメージです。
もちろん、50年ローンを借りられるかどうかは、その人の属性(年齢や収入など)によりますが、どうしても家がほしい人にとってはメリットだと言えるでしょう。
2、団体信用生命保険に長く加入できる
2つ目のメリットは、団体信用生命保険に長く加入できるということです。
団体信用生命保険とは、契約者に万が一のことがあったときに、住宅ローン残高がゼロになる保険のことです。
以上、50年ローンのメリットはこの2つくらいだと思います。
では、デメリットにはどのようなものがあるでしょうか。
■デメリット
1、支払う金利が多くなる
最大のデメリットは、期間が長くなる分、支払う金利が多くなることです。
いくら低金利で借りても、50年の間に支払う金利は相当な額になりますし、この低金利が今後50年間も続くとは限りません。
50年の住宅ローンは、おそらく固定金利で借りる人が多いとは思いますが、例えば7,000万円を借りたとしたら、1億2,000万円くらいの金額を返すことになると思います。これはかなり大きな金額ですよね。
2、売却時に残債割れのリスクがある
もう1つのデメリットは、売却時に残債割れのリスクがあることです。
そもそも家を購入することは、人生における一大イベントです。
ローンを返済する35~50年の間に、
・リーマンショック、バブル崩壊、コロナショック級の経済情勢変化が起きたり
・会社をリストラされたり、転勤したり
・子供が大きくなって手狭になったり
・離婚して、売却しないと慰謝料を払えなくなったり
・・・など、色々あると思います。
しかし、それらがいつ来るのかは予測がつきません。
そのときに高く売れれば良いですが、売却額が残価割れをしていたらローンが残ってしまいます。そうすると、住んでいない家のローンを返済し続けないといけないことになります。
特に、ペアローンのフラット50なんて、離婚したときには最悪です。
どちらかが自分が住んでいない家のローンを負担しないといけなくなりますから、否が応でも売るしかなくなります。
また、50年ローンを組む人は、定年後もローンを支払い続けなければならない可能性が高いです。
いくら再雇用制度があるといっても、50年後の未来は誰にもわかりませんよね。
お金を貯めるなら断然賃貸がおすすめ!
ここまで、50年ローンの概要と、メリットとデメリットを解説してきました。持ち家なんて、ローンを完済するまでは自分のものとはいえません。
ですので、僕はお金が貯まるまでは賃貸で我慢する方がいいと思います。
僕は54歳ですが、これまでずっと賃貸に住み続け、購入した家は全て投資用でした。
賃貸であればミニマムな暮らしもできますし、お金を貯めることもできます。人生のイベントに応じて住み替えることで、コストを抑えることもできるでしょう。
(ちなみに僕の子供たちは現在海外に留学しているのですが、賃貸とはいえ子供部屋があって、それを奥さんが毎日掃除しているんですよね。これは無駄で仕方ないと僕は思います。息子がいつ帰ってくるかわからない、という親心でキープしておきたいのだとは思いますが・・・。)
まとめ
というわけで今回は、「50年の住宅ローン」について解説してきました。正気な人は、50年ローンなんて決して考えない方が良いと僕は思います。
ちなみに先ほど、「お金を貯めるなら賃貸」と述べましたが、かくいう僕は、今や家が欲しくてたまりません(笑)
「一生賃貸と言っていたのに、なぜ家を買うのか?」とたまに聞かれますので、お答えしておきましょう。
僕は釣りが趣味なのですが、自宅で魚を捌きたいんですよね。しかし、賃貸はキッチンがショボい物件ばかりなのです。
アイランドキッチンにウェット/ドライキッチンがあって、業務用の大きな冷蔵庫を置ける・・・そんな賃貸は、どこを探してもありません。なので、作るしかないというわけです。
とはいえ、僕は今までの人生をそこそこ頑張ってきましたので、フラット50を使わなくても、家の購入費用くらいはあります。
もし家を買うのであれば、お金を貯めて投資をして、そこから得られる収益で家を購入するようにした方が良いのではないかな、と僕は考えています。
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