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1万8000円のインバウンド丼はボッタクリなのか?
公開日: 2024年03月14日
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こんにちは!YouTuber ウラケン不動産です。
今日は、「豊洲市場のインバウンド丼はボッタクリなのか?」というテーマでお話しします。
最近、日本はどこへ行っても外国人観光客であふれているように思いますが、旅行会社のJTBによると、2024年の訪日客は過去最高の3,310万人になると予測されているそうです。
そしてこの影響で、今、あらゆるものが高くなっています。
特にホテルなどは、10数平米の狭小ビジネスホテルですら、都内であれば1泊1万5,000円くらいになっていて、国内のビジネスマンの出張経費では賄えないレベルになってきています。
また、都内の5つ星ホテルは、以前は1泊2~3万円だったのが、今は10万円以上出さないと泊まれないような状況です。
日本人はもはや相手にされていないという感じがしてしまいます。
1万8,000円の海鮮丼が話題です
そんな中、豊洲市場に「先客万来」という、かつての築地場外市場のような新しい名所ができました。
そして、そこで売られている海鮮丼が大きな話題になっていて、なんと1杯1万8,000円もする海鮮丼があるということなんですよね。
これがネット上では「インバウン丼」と揶揄され、「ボッタクリなのではないか?」という議論が起こっています。
僕は、あるYouTuberが「本当に1万8,000円の価値があるのか?」を検証している動画を見ましたが、正直なところ、そこまでの価値はないと感じました。
豊洲市場の仲卸で買える価格を考えても、これはボッタクリ価格だろうというのが正直な印象です。
海鮮は毎日の相場の値動きがありますので、海鮮丼を年中一定価格で販売するためには、仕入れが高値の時でも一定の利益を出せるように、高めの価格設定をしているのだろうと思います。
とはいえ海外の人からすると、コロナ前と比べて為替は3割ほど円安になっていますし、彼らは日本とは違って所得水準も上がっているため、「100ドル程度で新鮮な魚介丼が食べられるなら妥当かな」という感じなのだと思います。
しかし、それを円換算して1万8,000円と考えてしまうと、ボッタクリに見えてしまうわけです。
高く売れるなら、そちらを選ぼう
ただし、僕はお店側の戦略は正しいと思っています。
なぜなら、高く売れるなら高く売った方が、社会全体が潤うことになるからです。
モノが売れる瞬間というのは、お客様がそのモノに対して感じる価値が、値札に書かれた値段を上回った時です。
逆に、そのモノに対して感じる価値が、値札に書かれた値段を下回った時は、お客様が財布の紐を緩めることはありません。
すると、値段を下げるしかなくなるわけです。
僕は薄利多売を否定するわけではありませんが、薄利多売で競争が激化して値下げ合戦が始まると、より忙しく働かなければならなくなりますし、売上が立っても利益が少なくなります。
それよりも、お客さんが感じる価値ギリギリまで価格を高くして、たとえ売れる数量が少なくても薄利多売以上の利益が確保できるのであれば、その方がはるかに効率は良いわけです。
当然、少量販売の方が人件費も抑えられますし、お客様一人当たりに対するサービスの質も向上します。
また、高く販売することで利益が増えれば、より仕入れコストをかけられるようになりますから、仕入先の利益にも繋がります。
さらに、人件費を高く出すことができるようになれば、優秀な人材を確保しやすくなります。
結果として経済全体が潤うことになるわけです。
ですので、価格を高くしても売れるのであれば、価格を安くする必要はありません。
安売りは一般庶民にとってはありがたいことでしょう。僕も安くて良い品物であれば、嬉しく感じます。
しかし、取引先や従業員、社会全体のことを考えるのであれば、商売人(経営者)は安く売って何とか凌ぐよりも、高く買ってもらうための戦略を全力で考えるべきだと思います。
だから、今、円安でインバウンドが増えているのであれば、外国人をターゲットにすることは非常に正しい選択だと思います。
外国人向けの価格を設定している東南アジア
先日、面白いことがありました。
僕は、マレーシアでいつもお願いしているタクシードライバーさんがいるのですが、その時はたまたま予約をしていませんでした。
そこで、すごく久しぶりに空港のタクシーカウンターに行って値段を聞いたところ、いつも払っている金額の約1.5倍の額を提示されました。
いつも支払っているのは4,500~5,000円程度でしたが、提示された額は7,000~8,000円でしたので、完全にボッタクリです。
そこで、「僕はここに住んでいるから価格がわかるけど、これはめちゃくちゃ高額ですよ」と言って別のカウンターに行こうとしました。
すると、「ちょっと待ってく!」と言われ、急に5,000円以下に値下りしたんですよね。
これは海外ではよくあることで、特に東南アジアの人は外国人向けの価格を設定しています。
そのため、本当の価格を知らない人は、高い金額を支払ってしまうことになってしまいます。
どうすれば高く売れるか?ペルソナは誰か?常に考えよう!
日本は、これまで世界第2位の経済大国でしたが、現在は4位に下がっています。
円安になり、東南アジアのように観光客に高い価格をふっかけないと儲けられなくなっているのは少し寂しい気もします。
しかし、経営者としては、どうすれば高く売ることができるか?高く買ってもらうためにどうやって価値を付けていくか?は常に考える必要があります。
また、誰に売るか?つまりペルソナをしっかり設定することも重要です。
今日は、豊洲市場のインバウンド丼はボッタクリなのか?というお話でした。ぜひ参考にしてください。
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こんにちは!YouTuber ウラケン不動産です。
今日は、「豊洲市場のインバウンド丼はボッタクリなのか?」というテーマでお話しします。
最近、日本はどこへ行っても外国人観光客であふれているように思いますが、旅行会社のJTBによると、2024年の訪日客は過去最高の3,310万人になると予測されているそうです。
そしてこの影響で、今、あらゆるものが高くなっています。
特にホテルなどは、10数平米の狭小ビジネスホテルですら、都内であれば1泊1万5,000円くらいになっていて、国内のビジネスマンの出張経費では賄えないレベルになってきています。
また、都内の5つ星ホテルは、以前は1泊2~3万円だったのが、今は10万円以上出さないと泊まれないような状況です。
日本人はもはや相手にされていないという感じがしてしまいます。
1万8,000円の海鮮丼が話題です
そんな中、豊洲市場に「先客万来」という、かつての築地場外市場のような新しい名所ができました。そして、そこで売られている海鮮丼が大きな話題になっていて、なんと1杯1万8,000円もする海鮮丼があるということなんですよね。
これがネット上では「インバウン丼」と揶揄され、「ボッタクリなのではないか?」という議論が起こっています。
僕は、あるYouTuberが「本当に1万8,000円の価値があるのか?」を検証している動画を見ましたが、正直なところ、そこまでの価値はないと感じました。
豊洲市場の仲卸で買える価格を考えても、これはボッタクリ価格だろうというのが正直な印象です。
海鮮は毎日の相場の値動きがありますので、海鮮丼を年中一定価格で販売するためには、仕入れが高値の時でも一定の利益を出せるように、高めの価格設定をしているのだろうと思います。
とはいえ海外の人からすると、コロナ前と比べて為替は3割ほど円安になっていますし、彼らは日本とは違って所得水準も上がっているため、「100ドル程度で新鮮な魚介丼が食べられるなら妥当かな」という感じなのだと思います。
しかし、それを円換算して1万8,000円と考えてしまうと、ボッタクリに見えてしまうわけです。
高く売れるなら、そちらを選ぼう
ただし、僕はお店側の戦略は正しいと思っています。なぜなら、高く売れるなら高く売った方が、社会全体が潤うことになるからです。
モノが売れる瞬間というのは、お客様がそのモノに対して感じる価値が、値札に書かれた値段を上回った時です。
逆に、そのモノに対して感じる価値が、値札に書かれた値段を下回った時は、お客様が財布の紐を緩めることはありません。
すると、値段を下げるしかなくなるわけです。
僕は薄利多売を否定するわけではありませんが、薄利多売で競争が激化して値下げ合戦が始まると、より忙しく働かなければならなくなりますし、売上が立っても利益が少なくなります。
それよりも、お客さんが感じる価値ギリギリまで価格を高くして、たとえ売れる数量が少なくても薄利多売以上の利益が確保できるのであれば、その方がはるかに効率は良いわけです。
当然、少量販売の方が人件費も抑えられますし、お客様一人当たりに対するサービスの質も向上します。
また、高く販売することで利益が増えれば、より仕入れコストをかけられるようになりますから、仕入先の利益にも繋がります。
さらに、人件費を高く出すことができるようになれば、優秀な人材を確保しやすくなります。
結果として経済全体が潤うことになるわけです。
ですので、価格を高くしても売れるのであれば、価格を安くする必要はありません。
安売りは一般庶民にとってはありがたいことでしょう。僕も安くて良い品物であれば、嬉しく感じます。
しかし、取引先や従業員、社会全体のことを考えるのであれば、商売人(経営者)は安く売って何とか凌ぐよりも、高く買ってもらうための戦略を全力で考えるべきだと思います。
だから、今、円安でインバウンドが増えているのであれば、外国人をターゲットにすることは非常に正しい選択だと思います。
外国人向けの価格を設定している東南アジア
先日、面白いことがありました。僕は、マレーシアでいつもお願いしているタクシードライバーさんがいるのですが、その時はたまたま予約をしていませんでした。
そこで、すごく久しぶりに空港のタクシーカウンターに行って値段を聞いたところ、いつも払っている金額の約1.5倍の額を提示されました。
いつも支払っているのは4,500~5,000円程度でしたが、提示された額は7,000~8,000円でしたので、完全にボッタクリです。
そこで、「僕はここに住んでいるから価格がわかるけど、これはめちゃくちゃ高額ですよ」と言って別のカウンターに行こうとしました。
すると、「ちょっと待ってく!」と言われ、急に5,000円以下に値下りしたんですよね。
これは海外ではよくあることで、特に東南アジアの人は外国人向けの価格を設定しています。
そのため、本当の価格を知らない人は、高い金額を支払ってしまうことになってしまいます。
どうすれば高く売れるか?ペルソナは誰か?常に考えよう!
日本は、これまで世界第2位の経済大国でしたが、現在は4位に下がっています。円安になり、東南アジアのように観光客に高い価格をふっかけないと儲けられなくなっているのは少し寂しい気もします。
しかし、経営者としては、どうすれば高く売ることができるか?高く買ってもらうためにどうやって価値を付けていくか?は常に考える必要があります。
また、誰に売るか?つまりペルソナをしっかり設定することも重要です。
今日は、豊洲市場のインバウンド丼はボッタクリなのか?というお話でした。ぜひ参考にしてください。
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