ブログ

なぜ日本は4月が入学式なのか?

公開日: 2024年04月11日

▼今日の記事を音声で楽しみたい方はこちら


こんにちは!YouTuber ウラケン不動産です。

今日は、「なぜ日本は4月が入学式なのか?」といテーマで、ちょっとした雑学のお話をしたいと思います。

日本は4月に新学期がはじまるのが当たり前ですが、実は世界的に見ると珍しく、海外の学校は9月スタートが多くなっています。

なので、日本の学生が海外留学をする場合、3月に学校を卒業してから9月まで待たなければならず、少し中途半端になってしまいます。

実際、僕の子供たちが通っていたマレーシアの学校も9月スタートでした。

現在、子供たちは別の国の大学に通っていますが、やはり9月スタートが基本で、さらに1月にスタートする場合もあって、実は海外の大学は年に2回卒業式が設けられていることもあります。

ではなぜ日本だけ4月スタートなのでしょうか?

不思議に思って調べてみましたので、今日はその結果をシェアしたいと思います。
 

4月始まりは年貢の納め時に由来

「年度」の考えが日本に入ってきたのは、明治時代のことだそうです。

明治2年(1869年)に初めて会計年度が定められたのが、その始まりと言われています。

また、会計年度の初日が4月1日になったのは、それから17年後の明治19年(1886年)だそうです。

当時の日本は農業が主産業でした。そして、お米を納めることで税金(年貢)を払っていました。

ところが、明治になってお米ではなく、収穫したお米をお金に換金して税金を払うようになっていきました。

収穫したお米を売って、お金に換えて、役所に納めて、その集めた税金で国の予算編成をするということになったんですね。

すると、日本ではお米の収穫は秋なので、もし12月が年度の変わり目だと、わずか数か月しか時間の猶予がありません。

だから3ヶ月ずらして、キリの良い4月を新年度としたそうです。

日本の国家の運営上、4月が一番都合が良かったというわけですね。

しかも4月は桜が咲いて、新入生や新社会人の門出にピッタリというのも、4月が新年度として定着した理由だと思います。


日本も世界基準の9月スタートに合わせるべきでは?

しかし、今はグローバルに物事を考える時代ですよね。

そのような視点で考えると、これからは、せめて学校だけは日本も9月スタートにした方がいいと思います。

というのも、日本だけ4月スタートだと留学するにも中途半端だし、外国人が日本に留学してくるのも、タイムラグがあってもったいないと思うからです。

ここ何年か、新学期の変わり目を9月にしようという議論がされていましたが、いつの間にか立ち消えになったような気がします。

議論が進めば、様々な事情で反対する人もいるかもしれませんが、そもそもは年貢の事情からできた年度設定です。

これからグローバルな人材を育てたり、グローバルな人材を海外から招聘したりしようとするなら、世界基準に合わせた方がいいと個人的には思います。

皆さんはどのようにお考えでしょうか?ぜひ意見をお聞かせいただければ嬉しいです。



▼ウラケンに質問できるオンラインサロンはこちら

  ▼LINE登録すると最新情報をいち早くゲットできます