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アメリカの不良入居者追い出しの続報
公開日: 2024年04月12日
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こんにちは!YouTuber ウラケン不動産です。
先日お話しした、アメリカの不良入居者の追い出し手続きについて進展がありましたのでご報告です。
ぜひ最後までご覧ください!
- 不良入居者追い出しに至った経緯
- アメリカの追い出し手続きのおさらい
- 1. 「3 day notice」を送る
- 2. 地元の裁判所に「強制退去の手続き」を申し込む
- 3. 「強制退去」の内容と「召喚要請」の通知が送られる
- 入居者からついに連絡が!迫られる家主の判断は・・・
- ついに明かされた、入居者の事情と意向
- 逃げられるよりは、少しでも回収した方が良い
- まとめ
不良入居者追い出しに至った経緯
僕は10年ほど前に、アメリカのとある州に投資用コンドミニアムを購入しました。
長期間空室になることもなく、手直しをしながらも順調に運営していたんですよね。
ただし、2年ほど前に入居した中華系アメリカ人が、かなりだらしない人でした。
家賃は1~2か月遅れて支払われることがザラで、それでも支払いは続いていたのですが、ついに2023年の11月頃からは支払い自体が滞り始めてしまいました。
エージェントが連絡しても、返事はありません。
僕はエージェントに「夜逃げをしたのではないか?」と尋ねたのですが、どうやらまだ住んでいるようなんですよね。
というのも、そのコンドミニアムでは出入りの際に記録を取っているのですが、その記録によると、まだ居住していると思われるそうなのです。
そのため、「法的手続きをして追い出しましょう」となりました。
アメリカの追い出し手続きのおさらい
先日のブログでもお話ししたとおり、日本で家賃滞納者を立ち退かせるためには、1年近くかかることもあります。
一方、アメリカではスムーズにいけば2週間くらいで立ち退きが完了します。
アメリカでは追い出しにどのような手続きを踏むのか?ここで今一度おさらいしておきましょう。
1. 「3 day notice」を送る
まずは入居者へ「3 day notice」という法的な文書を裁判所から送付します。
これは、「3日以内に家賃を払うか、3日以内に出ていかないと法的措置をとるぞ」という「最後通告」です。日本でいう、「内容証明郵便」みたいなものですね。
2. 地元の裁判所に「強制退去の手続き」を申し込む
noticeに対する音沙汰がない場合、強制退去の手続きを申し込みます。この申し込みには3日~1週間くらいかかります。
今回は、1週間以上かかりました。
3. 「強制退去」の内容と「召喚要請」の通知が送られる
手続きの申し込みが済むと、裁判所からテナント(賃借人)に「強制退去」の内容、そして「召喚要請」の通知が送られます。
テナントはこの通知が届いてから5日間は何か不服があれば申し立てることができ、裁判所によってヒアリングがなされます。
その後は、
4. 裁判所から強制退去の判決書類が出る
5. テナントに退去の通告をする
6. 24時間後に警察官の立会いのもと、部屋の引き渡し
という流れで進んでいきます。
入居者からついに連絡が!迫られる家主の判断は・・・
さて、今回のケースに話を戻しましょう。
入居者は、裁判所から通知が届いてさすがにビビったのでしょうか。裁判所から通知が届いたタイミングで、入居者からエージェントへ連絡が入りました。
ついに明かされた、入居者の事情と意向
入居者の話はこうでした。
「娘が地元の某大学へ進学することになったので、今の家に住み続けたい。滞納分については、まず今週金曜までに5,000ドル、それ以降は2週ごとに2,500ドルを、未払いが完了するまで必ず支払います。」
この地元の大学というのが、かなり有名なところで驚きました。加えて、その娘さんはなんと特待生で、学費が無料になるそうなんですよね。
僕も子供達を海外の大学へ留学させていますが、外国人の学費は非常に高額です。
特待生というのだから、その娘さんはめちゃくちゃ頭がよく、優秀ということが想像できます。
娘は優秀で特待生でも、親がだらしなくて家賃滞納しているようでは・・・。おそらく、大学に情報が流出したら大変だ、と慌てたのかもしれません。
逃げられるよりは、少しでも回収した方が良い
この入居者の回答を踏まえ、エージェントが弁護士に対応方法を確認してくれました。
弁護士の話としては、
「一度強制退去させてしまうと、ほとんどの場合は連絡がつかなくなり、未払い金は支払われなくなることが多い。今回、入居者が家賃を支払う意向があるのであれば、少しでも回収した方が家主のためになる」
というアドバイスだったようです。
そのため、今回の滞納分については日本でいう公正証書のように、裁判所を通して契約を結んで支払ってもらうことになりそうです。
その代わり、約束が再度破られた場合には、いきなり強制執行の判決が出るとのことです(今回行なった3day noticeのような手順は踏みません)。
確かに、強制退去させてしまうと連絡がつかなくなって逃げられる可能性が高いというのはよく分かります。
それなら、今はまだ住んでいるわけで、法的書面が作れるうちに少しでも回収した方が良いかな、と今は思っているところです。
まとめ
というわけで今回は、「アメリカの不良入居者追い出しの続報」というテーマでお話ししました。
果たして、入居者はきちんと家賃を支払うのでしょうか?
お金を支払わない人は客ではないですから、きっちり回収しようと思っています。
続報があれば、また報告します。ぜひ参考にしてみてください。
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こんにちは!YouTuber ウラケン不動産です。
先日お話しした、アメリカの不良入居者の追い出し手続きについて進展がありましたのでご報告です。
ぜひ最後までご覧ください!
- 不良入居者追い出しに至った経緯
- アメリカの追い出し手続きのおさらい
- 1. 「3 day notice」を送る
- 2. 地元の裁判所に「強制退去の手続き」を申し込む
- 3. 「強制退去」の内容と「召喚要請」の通知が送られる
- 入居者からついに連絡が!迫られる家主の判断は・・・
- ついに明かされた、入居者の事情と意向
- 逃げられるよりは、少しでも回収した方が良い
- まとめ
不良入居者追い出しに至った経緯
僕は10年ほど前に、アメリカのとある州に投資用コンドミニアムを購入しました。長期間空室になることもなく、手直しをしながらも順調に運営していたんですよね。
ただし、2年ほど前に入居した中華系アメリカ人が、かなりだらしない人でした。
家賃は1~2か月遅れて支払われることがザラで、それでも支払いは続いていたのですが、ついに2023年の11月頃からは支払い自体が滞り始めてしまいました。
エージェントが連絡しても、返事はありません。
僕はエージェントに「夜逃げをしたのではないか?」と尋ねたのですが、どうやらまだ住んでいるようなんですよね。
というのも、そのコンドミニアムでは出入りの際に記録を取っているのですが、その記録によると、まだ居住していると思われるそうなのです。
そのため、「法的手続きをして追い出しましょう」となりました。
アメリカの追い出し手続きのおさらい
先日のブログでもお話ししたとおり、日本で家賃滞納者を立ち退かせるためには、1年近くかかることもあります。一方、アメリカではスムーズにいけば2週間くらいで立ち退きが完了します。
アメリカでは追い出しにどのような手続きを踏むのか?ここで今一度おさらいしておきましょう。
1. 「3 day notice」を送る
まずは入居者へ「3 day notice」という法的な文書を裁判所から送付します。
これは、「3日以内に家賃を払うか、3日以内に出ていかないと法的措置をとるぞ」という「最後通告」です。日本でいう、「内容証明郵便」みたいなものですね。
2. 地元の裁判所に「強制退去の手続き」を申し込む
noticeに対する音沙汰がない場合、強制退去の手続きを申し込みます。この申し込みには3日~1週間くらいかかります。
今回は、1週間以上かかりました。
3. 「強制退去」の内容と「召喚要請」の通知が送られる
手続きの申し込みが済むと、裁判所からテナント(賃借人)に「強制退去」の内容、そして「召喚要請」の通知が送られます。
テナントはこの通知が届いてから5日間は何か不服があれば申し立てることができ、裁判所によってヒアリングがなされます。
その後は、
4. 裁判所から強制退去の判決書類が出る
5. テナントに退去の通告をする
6. 24時間後に警察官の立会いのもと、部屋の引き渡し
という流れで進んでいきます。
入居者からついに連絡が!迫られる家主の判断は・・・
さて、今回のケースに話を戻しましょう。入居者は、裁判所から通知が届いてさすがにビビったのでしょうか。裁判所から通知が届いたタイミングで、入居者からエージェントへ連絡が入りました。
ついに明かされた、入居者の事情と意向
入居者の話はこうでした。
「娘が地元の某大学へ進学することになったので、今の家に住み続けたい。滞納分については、まず今週金曜までに5,000ドル、それ以降は2週ごとに2,500ドルを、未払いが完了するまで必ず支払います。」
この地元の大学というのが、かなり有名なところで驚きました。加えて、その娘さんはなんと特待生で、学費が無料になるそうなんですよね。
僕も子供達を海外の大学へ留学させていますが、外国人の学費は非常に高額です。
特待生というのだから、その娘さんはめちゃくちゃ頭がよく、優秀ということが想像できます。
娘は優秀で特待生でも、親がだらしなくて家賃滞納しているようでは・・・。おそらく、大学に情報が流出したら大変だ、と慌てたのかもしれません。
逃げられるよりは、少しでも回収した方が良い
この入居者の回答を踏まえ、エージェントが弁護士に対応方法を確認してくれました。
弁護士の話としては、
「一度強制退去させてしまうと、ほとんどの場合は連絡がつかなくなり、未払い金は支払われなくなることが多い。今回、入居者が家賃を支払う意向があるのであれば、少しでも回収した方が家主のためになる」
というアドバイスだったようです。
そのため、今回の滞納分については日本でいう公正証書のように、裁判所を通して契約を結んで支払ってもらうことになりそうです。
その代わり、約束が再度破られた場合には、いきなり強制執行の判決が出るとのことです(今回行なった3day noticeのような手順は踏みません)。
確かに、強制退去させてしまうと連絡がつかなくなって逃げられる可能性が高いというのはよく分かります。
それなら、今はまだ住んでいるわけで、法的書面が作れるうちに少しでも回収した方が良いかな、と今は思っているところです。
まとめ
というわけで今回は、「アメリカの不良入居者追い出しの続報」というテーマでお話ししました。果たして、入居者はきちんと家賃を支払うのでしょうか?
お金を支払わない人は客ではないですから、きっちり回収しようと思っています。
続報があれば、また報告します。ぜひ参考にしてみてください。
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