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焼け石に水でも為替介入した理由。為替介入の基礎知識
公開日: 2024年05月09日
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こんにちは!YouTuber ウラケン不動産です。
今回は「為替介入の基礎知識」についてお話ししたいと思います。
ゴールデンウィークが終わって、日本経済も本格的に動いてきた感じがしますね。
今年はゴールデンウィークが始まる前と後で、為替に大きな変化がありました。
ゴールデンウィーク前は1ドル160円台という34年ぶりの超円安を記録しましたが、5月7日時点は1ドル154円台となり、円安にブレーキがかかっています。
いつも言っているように、「為替」というのは日本のインフレ率に大きく影響しますから、日々相場をウォッチすることはとても大切です。
加えて、「なぜ今回日本がゴールデンウィーク中に急激な円高になったのか?」についても、しっかり理解しておくことが大切だと思います。
そこで今回は、
・ゴールデンウィーク中に起きた急激な円高の理由
・日銀が覆面介入したワケ
・長期的な円安に備えるべき資産防衛術とは?
これらについてお話ししようと思います。ぜひ最後までご覧ください!
今回の急激な円高の理由とは?
今回なぜ急激に円高になったのかと言うと、理由は大きく2つあると思っています。
<①日米の金利差が縮まった>
アメリカの景気の見通しが下振れして減速傾向になってきたことにより、それが短期金利の金利を押し下げて日米の金利差が縮まった結果、ドル高の流れが弱まってきたというのが1点です。
<②日銀の為替介入>
2つ目は、日銀の為替介入であろう大規模な円買いです。
おそらくですが、160円をつけた4月29日と5月2日の2日間にわたって、8兆円規模の為替介入をしていたと言われていています。
この介入の直後に一時1ドル151円台まで円高になったのですが、そこから若干戻って5月7日時点では154円台になっています。
日銀が焼け石に水でも為替介入した理由とは?
本来なら為替はマーケットに任せるべきで、中央銀行が手を出すことは控えられるべきです。
ですが、今回のように投機的な為替の動きによって急激な円安に触れてしまうと、国内の景気や僕たちの生活に悪影響を与えてしまいますし、貿易を行っている企業にとっても、急激な為替変動は業績に影響してしまいます。
そういう時には、介入をして為替を一時的に落ち着かせる必要があるわけですね。
為替介入の方法とは?
では、具体的に為替介入はどうやってやるのか?解説します。
よく、「日銀が為替介入をする」と言われますが、実際は日銀は財務省の指示で動いているだけであって、為替介入するかどうかは政府が判断しています。
財務省の外国為替資金特別会計に貯めてあるドルを、日銀が代行で民間銀行に売って、円を買う取引をするんですね。「その結果として円高になる」わけです。
こういった取引は海外市場で直接取引することもあるし、外国の中央銀行に依頼することもあります。
日銀が為替介入の明言を避けるのはなぜ?
今回、日銀は為替介入したことを明言していませんが、ずっと隠せるわけではありません。
日銀や財務省は、毎月月末に直近の実績を報告しなければいけないことになっていますから、そこで判断することができます。
今回のように、公式発表するまで介入したことを黙っているのを「覆面介入」と言ったりしますが、介入後にすぐ公表することもあります。
いつ公表するかは投機筋との駆け引きにもよるわけです。
まとめ
今回の為替介入は、3月に日本がゼロ金利解除をしたことで、セオリーからいけば円高になると思われていたところ、逆に円安になってしまったので、この流れを断ち切るために政府・日銀が焦って行なったわけです。
今回の介入によって1ドル154円となり、ひとまず安心しているかもしれませんが、3月までは140円台が普通だったわけで、昔に比べればめちゃくちゃ円安です。
このような感じで、徐々に今の為替に慣れていき、今後はこの150円台が普通になっていくと思います。
今回、急激に1ドル160円まで円安が進んだことで焦って介入したわけですが、ゆっくり進んでいけば、そうそう介入することもないと思いますし、長期的に円安傾向になっていくのはもう間違いないと思います。
僕はいつも言っていますが、インフレの世の中では円(現金)を持っているだけでは、どんどん貧乏になっていきます。
その対策としては、ETFや金、不動産で資産運用をするなど、自分から行動していかないと資産を守ることはできません。
繰り返しになりますが、現金だけを持っている人はどんどん貧乏になってしまうので気を付けましょう。ぜひ参考にしてください。
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こんにちは!YouTuber ウラケン不動産です。
今回は「為替介入の基礎知識」についてお話ししたいと思います。
ゴールデンウィークが終わって、日本経済も本格的に動いてきた感じがしますね。
今年はゴールデンウィークが始まる前と後で、為替に大きな変化がありました。
ゴールデンウィーク前は1ドル160円台という34年ぶりの超円安を記録しましたが、5月7日時点は1ドル154円台となり、円安にブレーキがかかっています。
いつも言っているように、「為替」というのは日本のインフレ率に大きく影響しますから、日々相場をウォッチすることはとても大切です。
加えて、「なぜ今回日本がゴールデンウィーク中に急激な円高になったのか?」についても、しっかり理解しておくことが大切だと思います。
そこで今回は、
・ゴールデンウィーク中に起きた急激な円高の理由
・日銀が覆面介入したワケ
・長期的な円安に備えるべき資産防衛術とは?
これらについてお話ししようと思います。ぜひ最後までご覧ください!
今回の急激な円高の理由とは?
今回なぜ急激に円高になったのかと言うと、理由は大きく2つあると思っています。<①日米の金利差が縮まった>
アメリカの景気の見通しが下振れして減速傾向になってきたことにより、それが短期金利の金利を押し下げて日米の金利差が縮まった結果、ドル高の流れが弱まってきたというのが1点です。
<②日銀の為替介入>
2つ目は、日銀の為替介入であろう大規模な円買いです。
おそらくですが、160円をつけた4月29日と5月2日の2日間にわたって、8兆円規模の為替介入をしていたと言われていています。
この介入の直後に一時1ドル151円台まで円高になったのですが、そこから若干戻って5月7日時点では154円台になっています。
日銀が焼け石に水でも為替介入した理由とは?
本来なら為替はマーケットに任せるべきで、中央銀行が手を出すことは控えられるべきです。ですが、今回のように投機的な為替の動きによって急激な円安に触れてしまうと、国内の景気や僕たちの生活に悪影響を与えてしまいますし、貿易を行っている企業にとっても、急激な為替変動は業績に影響してしまいます。
そういう時には、介入をして為替を一時的に落ち着かせる必要があるわけですね。
為替介入の方法とは?
では、具体的に為替介入はどうやってやるのか?解説します。
よく、「日銀が為替介入をする」と言われますが、実際は日銀は財務省の指示で動いているだけであって、為替介入するかどうかは政府が判断しています。
財務省の外国為替資金特別会計に貯めてあるドルを、日銀が代行で民間銀行に売って、円を買う取引をするんですね。「その結果として円高になる」わけです。
こういった取引は海外市場で直接取引することもあるし、外国の中央銀行に依頼することもあります。
日銀が為替介入の明言を避けるのはなぜ?
今回、日銀は為替介入したことを明言していませんが、ずっと隠せるわけではありません。
日銀や財務省は、毎月月末に直近の実績を報告しなければいけないことになっていますから、そこで判断することができます。
今回のように、公式発表するまで介入したことを黙っているのを「覆面介入」と言ったりしますが、介入後にすぐ公表することもあります。
いつ公表するかは投機筋との駆け引きにもよるわけです。
まとめ
今回の為替介入は、3月に日本がゼロ金利解除をしたことで、セオリーからいけば円高になると思われていたところ、逆に円安になってしまったので、この流れを断ち切るために政府・日銀が焦って行なったわけです。今回の介入によって1ドル154円となり、ひとまず安心しているかもしれませんが、3月までは140円台が普通だったわけで、昔に比べればめちゃくちゃ円安です。
このような感じで、徐々に今の為替に慣れていき、今後はこの150円台が普通になっていくと思います。
今回、急激に1ドル160円まで円安が進んだことで焦って介入したわけですが、ゆっくり進んでいけば、そうそう介入することもないと思いますし、長期的に円安傾向になっていくのはもう間違いないと思います。
僕はいつも言っていますが、インフレの世の中では円(現金)を持っているだけでは、どんどん貧乏になっていきます。
その対策としては、ETFや金、不動産で資産運用をするなど、自分から行動していかないと資産を守ることはできません。
繰り返しになりますが、現金だけを持っている人はどんどん貧乏になってしまうので気を付けましょう。ぜひ参考にしてください。
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