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iDeCoの存在感爆上がり?条件緩和の裏に隠されているものとは!
公開日: 2024年05月30日
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こんにちは!YouTuber ウラケン不動産です。
先日、YouTubeで「50代60代の人は新NISAよりもiDeCoを優先して投資しましょう」という動画をアップしましたが、もうご覧いただけましたか?
まだ観ていないという方は、ぜひこちら↓をご覧いただければと思います。
実はこの動画を公開した後、「iDeCoの月々の掛け金の引き上げを検討する」というニュースが出ました。
さらに2024年3月には「iDeCoを利用できる年齢が、現在の65歳未満から5年引き上げられて70歳未満になる」なんていう報道も出ました。
そこで、今回の記事では、
・iDeCo制度のおさらい
・なぜ条件が引き上げられるのか?
・iDeCoの条件緩和には裏がある!?
これらについてお話しします。ぜひ最後までご覧ください。
「iDeCo」制度について軽くおさらい
まずは「iDeCo制度」の基礎知識をおさらいしましょう。
iDeCoを一言で言うと、
「税制優遇してあげるから、将来の年金は自分で投資信託やETF(上場投資信託)で運用して作ってね」
という制度です。具体的には、
・iDeCoの掛け金は全額所得控除になる
・その運用益についても全額非課税になる
・将来iDeCo口座からお金を引き出すときにも、退職金控除とか公的年金等控除によって税制優遇される
というメリットがあります。
ただ、iDeCoには2つほど難点もあって、
・60歳までは積み立てた掛け金を引き出すことができない
・投資できる月々の掛け金が少ない
というデメリットがあります。
ですから、掛け金の上限が多く、いつでも引き出せる「NISA」の方が人気があったわけです。
50代以上の人が「NISA」よりも先に「iDeCo」を利用するべき理由
ただ、年金生活が視野に入ってくる50代以上の人は、NISAよりも先にiDeCoの枠を使い切って投資をした方がいいと思っています。
なぜなら、その方がNISAよりも節税効果を得ながら投資資金を運用できるからです。
また、50代や60代の人は、iDeCoのデメリットの一つである「引き出し制限」の60歳なんてあっという間に来ますしね。
iDeCo条件緩和の裏に隠されているものとは?
なぜiDeCoの加入年齢を5年も引き伸ばすのか?
今回、なぜ政府は加入年齢を5年間伸ばすような方向にしたのでしょうか?
それは、
①年金財政が常に逼迫している状況なので、「自分で年金作りましょう」というキャンペーンを張ろうとしている
②近頃はみんな70歳くらいまで働くようになってきているので、現行の65歳未満では時代背景にそぐわない
このような側面があるのではないかと僕は思っています。
また、積立投資は長く掛ければ掛けるほど資産が大きく増えていくものなので、加入年齢が引き延ばされることによって、投資資金の運用効率が良くなっていくといったメリットもあると思います。
なぜiDeCoの月々の掛け金を引き上げるのか?
そしてもう1つ、掛け金の引き上げについてですが、そもそもiDeCoで積み立てられる掛け金の上限は、その人がどういう仕事をやっているかによって変わってきます。
具体的には、
・ちゃんとした会社で厚生年金も払っていて、企業年金もあるような人:月々2万円程度
・ほとんど国民年金だけで、保証のない自営業者とかフリーランス:月々6万8,000円まで
掛け金を設定できます。
しかし、NISAに比べて非常に少額なところが以前から言われていた欠点でした。
今、iDeCoの加入者は約320万人と言われていますが、NISAは2,300万口座以上ありますから、NISAに比べてまだまだ少ないわけですね。
ですので、これからiDeCoを利用してもらって政府として年金財政を軽くしていくためには、iDeCoの投資枠の拡大と年齢制限の引き上げが必要不可欠になっているのだと思います。
この2つの改正は来年の通常国会で法案提出を目指していて、僕は結構早く成立するのではないかと考えています。
iDeCoの条件を緩和させる政府の真の目的とは?
ただ、1つだけ心配事があります。
それは、iDeCoの加入条件が拡充された後は、公的年金の受給開始が今の65歳から70歳くらいまで引き上げられるのではないか?ということです。
「自分年金を作っているんだから、公的年金も遅くしていいよね」みたいな理屈で、どさくさに紛れて受給年齢を5年くらい引き上げてくるんじゃないか?というのが、僕のうがった見方です。
だから条件が緩和されるからといって、手放しで喜ばない方がいいと思います。
皆さんはこの流れ、どうお考えでしょうか?ぜひ考えてみていただければと思います。
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先日、YouTubeで「50代60代の人は新NISAよりもiDeCoを優先して投資しましょう」という動画をアップしましたが、もうご覧いただけましたか?
まだ観ていないという方は、ぜひこちら↓をご覧いただければと思います。
実はこの動画を公開した後、「iDeCoの月々の掛け金の引き上げを検討する」というニュースが出ました。
さらに2024年3月には「iDeCoを利用できる年齢が、現在の65歳未満から5年引き上げられて70歳未満になる」なんていう報道も出ました。
そこで、今回の記事では、
・iDeCo制度のおさらい
・なぜ条件が引き上げられるのか?
・iDeCoの条件緩和には裏がある!?
これらについてお話しします。ぜひ最後までご覧ください。
「iDeCo」制度について軽くおさらい
まずは「iDeCo制度」の基礎知識をおさらいしましょう。iDeCoを一言で言うと、
「税制優遇してあげるから、将来の年金は自分で投資信託やETF(上場投資信託)で運用して作ってね」
という制度です。具体的には、
・iDeCoの掛け金は全額所得控除になる
・その運用益についても全額非課税になる
・将来iDeCo口座からお金を引き出すときにも、退職金控除とか公的年金等控除によって税制優遇される
というメリットがあります。
ただ、iDeCoには2つほど難点もあって、
・60歳までは積み立てた掛け金を引き出すことができない
・投資できる月々の掛け金が少ない
というデメリットがあります。
ですから、掛け金の上限が多く、いつでも引き出せる「NISA」の方が人気があったわけです。
50代以上の人が「NISA」よりも先に「iDeCo」を利用するべき理由
ただ、年金生活が視野に入ってくる50代以上の人は、NISAよりも先にiDeCoの枠を使い切って投資をした方がいいと思っています。なぜなら、その方がNISAよりも節税効果を得ながら投資資金を運用できるからです。
また、50代や60代の人は、iDeCoのデメリットの一つである「引き出し制限」の60歳なんてあっという間に来ますしね。
iDeCo条件緩和の裏に隠されているものとは?
なぜiDeCoの加入年齢を5年も引き伸ばすのか?
今回、なぜ政府は加入年齢を5年間伸ばすような方向にしたのでしょうか?
それは、
①年金財政が常に逼迫している状況なので、「自分で年金作りましょう」というキャンペーンを張ろうとしている
②近頃はみんな70歳くらいまで働くようになってきているので、現行の65歳未満では時代背景にそぐわない
このような側面があるのではないかと僕は思っています。
また、積立投資は長く掛ければ掛けるほど資産が大きく増えていくものなので、加入年齢が引き延ばされることによって、投資資金の運用効率が良くなっていくといったメリットもあると思います。
なぜiDeCoの月々の掛け金を引き上げるのか?
そしてもう1つ、掛け金の引き上げについてですが、そもそもiDeCoで積み立てられる掛け金の上限は、その人がどういう仕事をやっているかによって変わってきます。
具体的には、
・ちゃんとした会社で厚生年金も払っていて、企業年金もあるような人:月々2万円程度
・ほとんど国民年金だけで、保証のない自営業者とかフリーランス:月々6万8,000円まで
掛け金を設定できます。
しかし、NISAに比べて非常に少額なところが以前から言われていた欠点でした。
今、iDeCoの加入者は約320万人と言われていますが、NISAは2,300万口座以上ありますから、NISAに比べてまだまだ少ないわけですね。
ですので、これからiDeCoを利用してもらって政府として年金財政を軽くしていくためには、iDeCoの投資枠の拡大と年齢制限の引き上げが必要不可欠になっているのだと思います。
この2つの改正は来年の通常国会で法案提出を目指していて、僕は結構早く成立するのではないかと考えています。
iDeCoの条件を緩和させる政府の真の目的とは?
ただ、1つだけ心配事があります。それは、iDeCoの加入条件が拡充された後は、公的年金の受給開始が今の65歳から70歳くらいまで引き上げられるのではないか?ということです。
「自分年金を作っているんだから、公的年金も遅くしていいよね」みたいな理屈で、どさくさに紛れて受給年齢を5年くらい引き上げてくるんじゃないか?というのが、僕のうがった見方です。
だから条件が緩和されるからといって、手放しで喜ばない方がいいと思います。
皆さんはこの流れ、どうお考えでしょうか?ぜひ考えてみていただければと思います。
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