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多民族国家へ進む日本のリスクマネジメント
公開日: 2024年06月21日
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こんにちは!YouTuber ウラケン不動産です。
今回は、「日本に多民族国家は根付くのか?」というテーマでお話ししたいと思います。
皆さんご存じの通り、日本は少子高齢化問題に直面しており、今後どんどん人口が減っていく未来が確定しています。
団塊の世代が全員、後期高齢者になっていく・・・いわゆる「2025年問題」が目の前まで来ていますから、今後、日本の人口というのは加速度的に減っていきます。
そんな中、政府は“技能実習生”という名目で移民政策を拡大していて、2023年時点で在留外国人の数は341万人になっています。
20年くらい前には200万人前後でしたから、約1.5倍になっています。
この中には、永住権を持っている外国人や留学生も含まれていますが、政府としては“技能実習生”という形で、今後5年間でさらに82万人を受け入れていく計画です。
その目的は、今後日本人の労働力が低下していくのを補うためで、例えば建設業とか農業とか飲食業とか、あらゆる分野で受け入れが拡大していくことになっています。
そこで今回のブログでは、外国人の増加が不動産業界にとってどのような影響を与えるのか?を考えてみたいと思います。
本記事をご覧いただければ、
・不動産投資家にとって外国人が増えることは喜ばしいのか?
・イスラム教徒のアザーンについて
・外国人居住者を受け入れる際に徹底して行うべきこと
について理解することができますので、ぜひ最後までご覧ください!
多民族国家になる日本のリスクマネジメント
外国人が増えるということは、僕たち不動産投資家にとっては「家を借りる人が多くなる」のでいい話に思えます。
その一方で、異文化による軋轢も絶対に増えてくると思います。
中でも宗教の違いによる軋轢というのが1番大きいのではないかと思います。
僕の経験上、生活習慣の違いなどは例えトラブルがあったとしても、「日本のルールはこうだよ」ということをしっかり伝えれば、ある程度はそれに従ってくれます。
僕の物件でも外国人を積極的に受け入れていますが、今のところ大きなトラブルには至っていません。ですが、宗教だけは厄介だと思っているんですよね。
イスラム教のアザーンでトラブル必至!?
ここからのお話は僕の偏見ではなく、僕が10年間マレーシアに住んできた実体験からの話です。
例えば、イスラム教の場合は割とトラブルが起きてしまうのではないかな?と思っています。
というのも、イスラム教は1日5回のお祈りの時間があります。
お祈りは朝5時台から始まり、モスクの周りではお祈りの時間を知らせる“アザーン”が大音量で流れます。
僕のマレーシアの家の周りにはモスクが4つもあるので、4か所のモスクで1日5回アザーンが鳴るということは、合計で1日20回もアザーンを聞くことになるんですよね。
しかも、壊れかけたスピーカーでビリビリに割れたアザーンを流すモスクもあるので、慣れるまでは結構きつかったです。
アザーンが鳴る時間帯はVoicyやYouTubeの収録ができないので、その時間に夕食の仕込みをしたり、ジムに行ったりと、アザーンに合わせて生活スタイルを変えています。
もちろん、マレーシア人からしたら僕は外国人ですから、当然文句は言えません。でも、これが日本に住んでいるのであれば話は別になってきます。
増え続ける日本国内のモスク
実は、すでに日本にも結構モスクが存在しています。
40年前は4つしかなかったモスクも、今や全国に133か所あるようですね。
日本に住むイスラム教徒は27万人とも言われていますが、今後はイスラム教徒の数もモスクも増えてくると思います。
実際、各地でモスクを建てるために、寄付を募ったりする動きもあるようです。
とはいえ、モスクが建ったことによる大きな住民トラブルというのは、今のところ日本国内ではなさそうなので、モスクを建てるムスリムの人たちも周りに配慮しているのかもしれません。
アザーンについてもお祈りの時間を知らせるための放送なので、今はアプリとかもありますから、流してないところもあると思います。
とはいえ、今後イスラム教徒が増えてモスクも増えてくるとすれば、トラブルが起こる可能性も事前に考えておかないといけないわけです。
最近は、「土葬を認めてほしい」みたいな話も出てきていますしね。
今は少数派として日本の文化に配慮できるムスリムが多くても、母数が多くなってくれば、イスラム第一主義みたいに考える人は必ず出てくるでしょう。
だから、その時の備えは絶対にしておいた方がいいと思います。
もし、物件に外国人を受け入れる際にどうしても宗教上のトラブルを避けたいのであれば、入居審査の時に「あなたの宗教は何ですか?」と確認するのもやむを得ないかもしれません。
逆にムスリムを積極的に受け入れていくのであれば、あらかじめアパートの1部屋を礼拝所にするなどして、その代わり家賃を高く設定してもいいかもしれません。
トラブルを避けたいなら必ず定期借家契約で契約を!
また、万が一のトラブルの長期化を避けるために、賃貸借契約は絶対に定期借家で契約するようにしましょう。
念のため、初回は3ヶ月くらいの短期の定期借家契約にして、それで問題なければ6ヶ月以上に伸ばしていく戦略をおすすめします。
ただし、期間は最長でも364日の契約にしておいた方がいいでしょう。1年未満の定期借家契約であれば6ヶ月前の終了通知が必要ないからです。
そうすることで、何か問題があった場合には、期間満了とともにすぐに契約解除できます。
外国人に限らず、少し不安が残る入居者を受け入れる際には、364日の定期借家契約という方法があることもぜひ覚えておくといいでしょう。
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こんにちは!YouTuber ウラケン不動産です。
今回は、「日本に多民族国家は根付くのか?」というテーマでお話ししたいと思います。
皆さんご存じの通り、日本は少子高齢化問題に直面しており、今後どんどん人口が減っていく未来が確定しています。
団塊の世代が全員、後期高齢者になっていく・・・いわゆる「2025年問題」が目の前まで来ていますから、今後、日本の人口というのは加速度的に減っていきます。
そんな中、政府は“技能実習生”という名目で移民政策を拡大していて、2023年時点で在留外国人の数は341万人になっています。
20年くらい前には200万人前後でしたから、約1.5倍になっています。
この中には、永住権を持っている外国人や留学生も含まれていますが、政府としては“技能実習生”という形で、今後5年間でさらに82万人を受け入れていく計画です。
その目的は、今後日本人の労働力が低下していくのを補うためで、例えば建設業とか農業とか飲食業とか、あらゆる分野で受け入れが拡大していくことになっています。
そこで今回のブログでは、外国人の増加が不動産業界にとってどのような影響を与えるのか?を考えてみたいと思います。
本記事をご覧いただければ、
・不動産投資家にとって外国人が増えることは喜ばしいのか?
・イスラム教徒のアザーンについて
・外国人居住者を受け入れる際に徹底して行うべきこと
について理解することができますので、ぜひ最後までご覧ください!
多民族国家になる日本のリスクマネジメント
外国人が増えるということは、僕たち不動産投資家にとっては「家を借りる人が多くなる」のでいい話に思えます。その一方で、異文化による軋轢も絶対に増えてくると思います。
中でも宗教の違いによる軋轢というのが1番大きいのではないかと思います。
僕の経験上、生活習慣の違いなどは例えトラブルがあったとしても、「日本のルールはこうだよ」ということをしっかり伝えれば、ある程度はそれに従ってくれます。
僕の物件でも外国人を積極的に受け入れていますが、今のところ大きなトラブルには至っていません。ですが、宗教だけは厄介だと思っているんですよね。
イスラム教のアザーンでトラブル必至!?
ここからのお話は僕の偏見ではなく、僕が10年間マレーシアに住んできた実体験からの話です。
例えば、イスラム教の場合は割とトラブルが起きてしまうのではないかな?と思っています。
というのも、イスラム教は1日5回のお祈りの時間があります。
お祈りは朝5時台から始まり、モスクの周りではお祈りの時間を知らせる“アザーン”が大音量で流れます。
僕のマレーシアの家の周りにはモスクが4つもあるので、4か所のモスクで1日5回アザーンが鳴るということは、合計で1日20回もアザーンを聞くことになるんですよね。
しかも、壊れかけたスピーカーでビリビリに割れたアザーンを流すモスクもあるので、慣れるまでは結構きつかったです。
アザーンが鳴る時間帯はVoicyやYouTubeの収録ができないので、その時間に夕食の仕込みをしたり、ジムに行ったりと、アザーンに合わせて生活スタイルを変えています。
もちろん、マレーシア人からしたら僕は外国人ですから、当然文句は言えません。でも、これが日本に住んでいるのであれば話は別になってきます。
増え続ける日本国内のモスク
実は、すでに日本にも結構モスクが存在しています。
40年前は4つしかなかったモスクも、今や全国に133か所あるようですね。
日本に住むイスラム教徒は27万人とも言われていますが、今後はイスラム教徒の数もモスクも増えてくると思います。
実際、各地でモスクを建てるために、寄付を募ったりする動きもあるようです。
とはいえ、モスクが建ったことによる大きな住民トラブルというのは、今のところ日本国内ではなさそうなので、モスクを建てるムスリムの人たちも周りに配慮しているのかもしれません。
アザーンについてもお祈りの時間を知らせるための放送なので、今はアプリとかもありますから、流してないところもあると思います。
とはいえ、今後イスラム教徒が増えてモスクも増えてくるとすれば、トラブルが起こる可能性も事前に考えておかないといけないわけです。
最近は、「土葬を認めてほしい」みたいな話も出てきていますしね。
今は少数派として日本の文化に配慮できるムスリムが多くても、母数が多くなってくれば、イスラム第一主義みたいに考える人は必ず出てくるでしょう。
だから、その時の備えは絶対にしておいた方がいいと思います。
もし、物件に外国人を受け入れる際にどうしても宗教上のトラブルを避けたいのであれば、入居審査の時に「あなたの宗教は何ですか?」と確認するのもやむを得ないかもしれません。
逆にムスリムを積極的に受け入れていくのであれば、あらかじめアパートの1部屋を礼拝所にするなどして、その代わり家賃を高く設定してもいいかもしれません。
トラブルを避けたいなら必ず定期借家契約で契約を!
また、万が一のトラブルの長期化を避けるために、賃貸借契約は絶対に定期借家で契約するようにしましょう。
念のため、初回は3ヶ月くらいの短期の定期借家契約にして、それで問題なければ6ヶ月以上に伸ばしていく戦略をおすすめします。
ただし、期間は最長でも364日の契約にしておいた方がいいでしょう。1年未満の定期借家契約であれば6ヶ月前の終了通知が必要ないからです。
そうすることで、何か問題があった場合には、期間満了とともにすぐに契約解除できます。
外国人に限らず、少し不安が残る入居者を受け入れる際には、364日の定期借家契約という方法があることもぜひ覚えておくといいでしょう。
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