ブログ

築古戸建て投資に融資が使えるようになりました

公開日: 2024年07月04日

▼今日の記事を音声で楽しみたい方はこちら


こんにちは!YouTuber ウラケン不動産です。

今回は、「ホームシェアリングローン」について解説してみたいと思います。

最近、この「ホームシェアリングローン」の取り扱いを始める銀行が増えてきています。

「ホームシェアリングローン」とは、空き家などを購入して賃貸や民泊などに活用する際に使えるローンのことなんですね。

物件の購入資金としてはもちろん、リフォームする際の費用にも使える融資制度となっています。

本記事をご覧いただければ、

・日本の空き家問題に国が真剣に取り組み始めたことについて
・最近増えてきている「ホームシェアリングローン」とは何か?
・日本政策金融公庫の「企業活力強化資金」とは何か?

これらについて理解することができますので、ぜひ最後までご覧ください!

 

築古戸建て投資に融資が使えるようになりました

昨今の日本は、空き家が900万戸を超えています。

20年後には空き家の数が倍の1,800万戸になると言われていますが、そうなると全体の3割弱ぐらいが空き家になるわけです。

この増え続ける空き家は大きな問題になってきていて、これをどう流通させて活用するかが、国としても政策的に取り組んでいかないといけない急務になってきています。

最近は、国交省が低廉(金額が安い)な空き家の流通を活性化するために、800万円以下の物件の仲介手数料の上限を30万円まで引き上げることになったんですよね。

不動産業者からすると、安い物件の仲介手数料は7万円程度しか取れません。

たった7万円のために、面倒くさい契約書を作って重要事項説明をして、しかも仲介の責任を負わされるような仕事は誰もやりたくありません。

しかし、仲介手数料の上限を引き上げることで、低廉な空き家の流通を活性化させようという目論見なんですね。

現在でも売り主・買い主の双方代理は認められていますが、低廉な物件の仲介で双方代理ができれば、それが800万円の物件だったとしてもMAXで60万円まで稼げるようになるので、築古物件がより市場に流通しやすくなるというわけです。

 

ホームシェアリングローンとは何か?


さらに金融面でも、この空き家の流通をサポートしようという流れになってきています。

今までの築古戸建て投資というと、あまりに古い物件は土地の担保価値しかないので、ローンを受けられないケースがほとんどでした。

ですから、多くの築古戸建て投資家は現金で物件を買ってきていました。

それが、少しずつ広がってきているホームシェアリングローンによって、融資を受けて築古戸建て投資ができる可能性が出てきたということです。

現在、このホームシェアリングローンを取り扱っている銀行は、りそな銀行や滋賀銀行、ノンバンク系でいうとオリコや三井住友トラストなどがあります。

大体10万円~1,500万円ぐらいの範囲で、返済期間は1年~15年、無担保融資になる代わりに保証会社の利用が必要になり、金利は2%~5%程度とちょっと高めの設定になってしまいます。

ただし、無担保融資になるというのは、不動産投資家にとって結構メリットが大きいと僕は思っています。

 

日本政策金融公庫の「企業活力強化資金」とは?


さらに、日本政策金融公庫でも空き家対策に使える融資制度が拡充されてきています。

日本政策金融公庫にはたくさんの融資のメニューがありますが、空き家対策に使えるのは「企業活力強化資金」という融資です。

この「企業活力強化資金」は“設備資金”については20年以内の返済期間で最大7,200万円、“運転資金”については7年以内の返済期間で最大4,800万円まで融資が可能となっています。

しかも、日本政策金融公庫は政府系の金融機関ですから、非常に低金利で、しかも固定金利で借りることができるのが特徴で、大体1%~2%ぐらいの金利で資金を借りることができます。

ですので、日本政策金融公庫をまず当たって、もしダメだったら場合に民間銀行へ融資相談に行く・・・という順番がいいと思います。

最近は一棟投資の価格がめちゃくちゃ上がって利回りが低くなってきています。

一方で、今後どんどんと増えていく築古戸建てなら、

・利回りが高い
・社会貢献もできる
・実需の人たちにも出口戦略が取れる

ということですから、不動産投資初心者でも入っていきやすく、今後さらに広まっていく分野だと思います。

ただし、築古戸建の投資を成立させるためには不動産実務検定などで体系的な知識を学んでおくということと、小さい補修は自分で出来るようにDIYスキルは絶対に持っておいた方がいいでしょう。

今はリフォーム費用もめちゃくちゃ高くなってきています。

資材が高騰し人件費も高いので、ちょっとしたリフォームは自分でできる方が絶対に収益性は良くなってきますよね。

 

まとめ

今回は、「ホームシェアリングローン」についてお話ししました。

仮に築古戸建てを1戸のみ所有する場合、管理会社に家賃の集金など全部お任せするのは、資金的に非常にもったいないです。

1戸だけなら、自主管理をして管理の仕組みを学びましょう

自主管理をした経験は、今後、不動産投資を拡大していった時に必ず活きてきます。

築古戸建ての投資というのは色々な要素が含まれていますし、不動産投資の成功になくてはならないスキルを身に着けることができますから、僕は多くの方に築古戸建て投資を勧めているわけです。

本来、築古戸建ての物件は非常に安価ですから現金一括投資することをお勧めしています

ですが、今回ご紹介した「ホームシェアリングローン」も使えるようになったことで、僕たち不動産投資家にとっては選択肢が広がったという意味で非常にいいことだと思います。


▼ウラケンに質問できるオンラインサロンはこちら

▼LINE登録すると最新情報をいち早くゲットできます