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アリバイ会社にご用心!入居者の嘘を見抜く方法

公開日: 2024年08月09日

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こんにちは!YouTuber ウラケン不動産です。

Netflixのドラマ「地面師たち」が話題になっていますね。

これは積水ハウスが地面師グループの詐欺にあって、55億円を騙し取られた有名な事件を題材にしたドラマなのですが、非常に面白いです。

不動産の売買決済のシーンもリアルに描かれていて、規模は違いますが、これから不動産投資をやっていきたい人にはめちゃくちゃ参考になるので、絶対に見てほしいです。

さて、今日のブログは地面師詐欺についてではありませんが、不動産にまつわる詐欺つながりということで、「アリバイ会社」についてお話ししようと思います。

本記事をご覧いただければ、

・アリバイ会社とは何か?
・アリバイ会社が存在する理由
・アリバイ偽装を見抜く方法

について分かるようになりますので、ぜひ最後までご覧ください!

 

アリバイ会社にご用心!


ドラマ「地面師たち」から学ぶこと


ところで「地面師詐欺」というのは、その不動産の所有者になりすまして、詐欺のターゲットである買主(デベロッパー)にその不動産を購入させて、売買代金を騙し取る詐欺のことを言います。

権利証や本人の免許証など、あらゆる書類を偽造して、所有者本人のみならず、司法書士や不動産業者、その他諸々の専門家と言われる人たちも、まるごとキャスティングするんですよ。

詐欺師たちが演者となってグループで詐欺を働く、めちゃくちゃ手の込んだ詐欺行為です。

当時は、大手デベロッパーの積水ハウスが騙されたとあって非常に話題になりましたし、なんでそんな詐欺に騙されてしまったんだと嘲笑していた不動産投資家も多かったと思います。

でも、こういった詐欺行為は全く対岸の火事ではなく、僕ら大家さんも騙されている可能性があるというのが今日の本題です。

 

入居審査で騙される?


では、僕ら大家さんがどういった場面で騙される可能性があるのかというと、それは「入居審査」です。

入居審査の時に、大家さんが一番重要視するのは何でしょうか?

恐らくほとんどの人が、入居者の「職業」と「収入」を重視するのではないでしょうか。

一般的に水商売や風俗業は敬遠されるし、フリーターやフリーランスの人、あるいは無職の人は審査落ちになる可能性が高いわけです。

そんな属性の低い人たちのために、実はアリバイ会社というのが存在するのです!

 

アリバイ会社が存在する理由


実は、当社にもアリバイ会社のDMが来たことがあります。

当社は不動産の管理会社ですが、物件の仲介もやっているんですよね。

なぜ仲介会社にDMが来るのかというと、仲介会社は客付け・入居付けをして儲けているわけですから、紹介した客が審査に通らないと仲介手数料を稼げないからです。

つまり、こういったアリバイ会社を使って、属性の低い人たちの入居申請を通すための条件を色々と偽造してもらい、入居付けをさせる・・・というわけです。

アリバイ会社の具体的なサービスは、

・会社を作って法人登記をし、依頼者がその会社に在籍していることにする。
・在籍確認の連絡があった場合に対応する。
・給与明細や収入証明、源泉徴収票、雇用証明、名刺、社員証を偽造する。

などがあったりするんですね。

また、店舗を借りる際は保証会社ではなく連帯保証人が必要になってくるケースが多いのですが、そういった連帯保証人の紹介をしてくれるサービスまであります。

費用は、在籍確認サービスで1件あたり1〜2万円程度のようです。

 

アリバイ会社の実態


このような「在籍確認サービス」や「アリバイ会社」は、インターネットで検索すると色々出てきます。

各社立派なホームページがあって、かなり需要がありそうなんですよね。

当然こういった行為は「詐欺罪」に該当するので、ホームページには電話番号だけ載っていて、当然会社名や住所は載っていませんし、恐らくいつでもトンズラできる体制を整えていると思います。

100歩譲って、このような偽造の審査が通ってしまったとしても、ちゃんと家賃を払って普通に借りてくれるのであれば、良いのかもしれません。

しかし、こういうサービスを利用する人たちって、トラブルを起こすケースが多いと思うんですよ。

実はお恥ずかしい話ですが、過去に僕のアパートにも詐欺グループが入居したことがあって、その時の本人確認の免許証とか在籍確認は偽造されたものでした

その時は入居してからすぐに家賃の滞納が始まって、彼らが夜逃げするまで半年分くらいの家賃を損しました。

最近は、保証会社ですらこういったアリバイ会社に騙されることがあるので、本当に注意が必要です。

 

アリバイ会社からの被害を防ぐ対策とは?

では、どうやって身元の偽装を見抜けばいいのかというと、これはリアルに会って面接をすることが重要だと思います。

本人と面談をして、何の仕事をしているのか?具体的にどんな業務をしているのか?詳細を聞きます。

その内容を聞いた上で、会社に在籍確認をする際に、会社に対してもどんな業務をしているのか具体的に聞いてみると良いでしょう。

その話と本人の話を照合し、もし整合性がとれなければ、アリバイ会社を利用したということが分かると思います。

こういったことを入居審査時にすれば、アリバイ会社と入居者による詐欺行為を未然に防ぐことができのではないかと思います。

また、よほど怪しい場合は給与の振込口座を確認させてもらったり、預金通帳の原本を持ってきてもらってコピーを取らせてもらったり、とことん確認しておかないと、後々大変なことに巻き込まれてしまうと思います。

ほんとに世知辛い世の中になってしまいましたね。

 

まとめ

ちなみに、面接時に相手が嘘をついているのを見抜くいい方法があります。

それは相手の目線を見ることです。

質問をした時に目線が右側(こちらから見ると左側)に動いた場合、これは右脳にアクセスしているということです。右脳にアクセスしているということは、嘘を考えているということなんだそうです。

これはぜひ覚えておくといいと思います。


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