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産油国なのにEV自動車を推進する理由。産油国の未来戦略とは?

公開日: 2024年08月18日

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こんにちは!YouTuber ウラケン不動産です。

僕はマレーシアに住んでいるのですが、最近気になっていることがあります。

それは何かというと、電気自動車(EV)が増えてきているんですよね。

ショッピングモールに行けばEV車専用の充電設備を備えた駐車場ができていますし、テスラや中国のBYDなど、有名な電気自動車メーカーも進出してきています。

世界的にEV車が増えているので、マレーシアでEV車が増えても不思議ではありません。

でも、僕が気にしているのは、マレーシアは東南アジアでも有数の産油国という点なんですよね。

つまり、ガソリンが豊富にとれるのに、なぜ電気を使っているのか?ということです。

そこで今回は、なぜ産油国であるマレーシアでEV車が増えているのか?僕なりに調べてみましたので、共有したいと思います。

 

産油国ほどEV化を推進している不思議

ところで、マレーシアのガソリン価格はいくらくらいだと思いますか?

日本ではレギュラーガソリンがリッター170円くらいですが、マレーシアではなんと65円くらいです。

移住当初は円高で50円くらいだったので、安くて驚いた記憶があります。

では、ガソリンがこんなにも安い産油国なのに、なぜEVが推進されているのでしょうか? 

調べてみると、マレーシア以外にもEV化が進んでいる産油国がありました。

例えば北欧のノルウェーは主要産業が産油ですが、なんと新車販売の90%以上がEV車で、ガソリン車の販売はあと2年で禁止になるそうです。

このように見ると、むしろ産油国の方がEV化を急いでいるようにも感じます。

 

産油国がEV化を急ぐ理由とは?

では、なぜ産油国でありながらEV化を進めているのでしょうか。

調べてみた結果、産油国がEV化を推進する理由は大きく2つあると思いました。

まず一つ目は、気候変動に対する国際的な取り組みの一環として、EV車の普及を推進しているということです。

どの国も温室効果ガスの排出削減を目指していますが、産油国も率先してその目標に取り組んでいるというわけです。

ただ、これは表向きの目的に過ぎず、アピール的な側面が強いと僕は思っています。

二つ目の理由、これが本当の理由だと思うのですが、それは化石燃料が有限であり、いずれ枯渇するのは避けられないということです。

なので、その国の産業が石油に依存している場合、代替産業を育て、石油に頼った経済構造からの転換を図る必要があります。

となれば、産出した石油を国内で消費するよりも、輸出して外貨を稼ぎ、その外貨を再生可能エネルギーの開発や新たな経済成長の柱を作るための事業に投資する方が効率的です。

これが、産油国がEV化を進めている本当の理由ではないかと考えています。

 

EV車普及の要因にはマレーシアの自動車関税の事情も・・・

ちなみに、マレーシアの自動車関税は非常に高く、ガソリン車は日本の1.5倍~2倍ほどの価格になります。

しかし、EV車には関税がかからないため、それもEVの普及率を押し上げている要因の一つです。

僕も今の車に10年乗っているので、そろそろ買い替えを検討しているのですが、関税がかからないEV車も選択肢の一つに加えてみようと思っています。


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