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社長を納得させる新規事業企画を作成・立案する方法

公開日: 2024年09月30日

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こんにちは!YouTuber ウラケン不動産です。

今日は、新規事業の立ち上げ方、そしてどうすれば社長を納得させる新規事業企画を作成・立案することができるのか?について、経営者である僕ウラケンがお話ししていきます。

ぜひ最後までご覧ください!
   

社員が新規事業を提案する難しさ

僕は20年以上会社を経営していますが、どの会社にとっても、新しい価値を生み出すことはその企業の存在意義に関わる重要な課題です。

僕も含めた多くの中小企業の経営者は、常にこの課題に悩んでいると思います。

大抵の場合、価値を生み出していくのは創業者・経営者です。

社員から「これをやりたい」「あれを考えてほしい」という提案が出てくることは稀です。

もし積極的に提案をする社員がいたとしても、そういった人材は独立してしまう可能性が高いんですよね。

なぜなら、中小企業の社員の多くは指示待ち族だからです。

ですので、もしも社員が積極的に提案するようになったら、その会社の成長は非常に期待できるところです。

嬉しいことに、最近は僕の会社でもスタッフが新規事業を提案してくれるようになりました

僕自身はとても嬉しいのですが、その提案の内容や組み立て方は経営者とは根本から異なるものです。

そういうわけですから、彼らの提案にはツッコミどころが満載で、なかなか採用に至らないんですよね。

ということで今回は、どうすれば良質な新規事業企画を作成し、その企画を通すことができるのか?について、詳しくお話ししたいと思います。


 

良質な新規事業企画を作成するための基本

良質な新規事業企画を作成し、その企画を会社から承認してもらうためには、何よりも社長を納得できるプレゼンテーションが必要です。

なぜなら、新規事業には必ず経費がかかるからです。

新規事業を始めるには、お金と人材の投資が必要不可欠です。つまり、会社からお金を出してもらう必要があるわけです。

そのため、社長が確実に納得するプレゼンテーションを行い、企画書を細部まで作り込む必要があります。


 

失敗例:スタッフによる安易な企画提案


ところが、直近で僕のところに持ち込まれた企画は、残念ながらこの基本ができていませんでした。

まず、Facebookメッセンジャーによる数十行のメッセージで、事前相談もなく初期投資150万円程度の新規事業を提案されたんですよね。

そもそもFacebookのメッセンジャーで企画を提案すること自体が適切ではありません。もしこれが大企業だったら、秒で断られる事案でしょう(笑)。

また、事前に根回しや相談をしてくれていたならまだわかるのですが、今回は事前相談もなく突然提案されたので、僕は当然の如く却下しました

初期投資150万円という金額は、僕の会社にとってはそう大きな金額ではありません。

企画内容に納得がいけばパッと出しても良いのですが、その事業が成功するイメージが僕には全く見えなかったんですよね。


 

経営者の視点で考える


新規事業の企画を通すためには、経営者の立場に立って考えることが重要です。

新規事業にはお金と労力がかかりますし、結果が出るまでには当然時間もかかります。

ただ新規事業をやりたいというだけではなく、どのように世の中に貢献できるか、会社にどのような良い結果をもたらすか、具体的に収益がどの程度見込めるのかを考えなければいけません。

また、具体的な売上と利益の目標設定と、必要なリソースと費用、目標達成に必要な人材配置はどうするのかなど、目標から逆算してプロセスの組み立てをするわけですね。


 

参入障壁の考慮


また、事業の参入障壁についても十分に考える必要があります。

参入障壁が低い場合、競合他社の参入により価格競争に巻き込まれる可能性があります。その時にどういった戦い方をすべきか?まで考える必要があるんですよね。

まだ始めてもいないのに、「そこまで想像しろ!」というのは酷かもしれません。

しかし、きっちりと事前に戦略を練っておけば、うまくいかなかった場合は即座に撤退するという選択肢も持つことができるわけです。

もちろん、もしもその事業の参入障壁が高ければ、業界で一人勝ちできる可能性もあります。

成功パターンと失敗パターンの両方を考えて戦い方を組み立てる必要があるということです。


 

実行可能性の検討


また、新規事業は結果が出るまでに時間がかかります。

新規事業が軌道に乗るまでは既存事業からの収益で社員の給与を賄う必要がありますし、新規事業に集中するために既存業務を少人数で回せるようになっている必要があります。

もしくは、現在の業務をより効率化して、新規事業に充てる時間を捻出する必要もあります。


 

仮説検証の重要性


以上、こうしたことを真剣に考えていけば、メッセンジャー数十行程度で企画が収まるわけがないんですよね。

中小企業の経営者は、常にこういったことを考えて一人で自己ツッコミをしています。

投資をできるだけ無駄にしないために、仮説と実践と検証を繰り返しています。これが、言われたことをするだけの従業員と経営者の違いです。

考えが浅い新規事業提案には、僕は1円たりともお金を出したくありません。

究極的には、「会社がやらないなら自分のお金でやります!」と言えるくらいの企画にしないと、OKはもらえないということです。

これは、例えるならフランチャイズで独立を考える脱サラ経営者と一緒です。

「フランチャイズへ加盟すれば簡単に儲かる」という発想に似ているんですよね。

彼らの多くは失敗するか、バタバタ忙しいだけで大して儲からない事業になっています。


 

事前相談と根回しの重要性


最後に、事前相談と根回しの重要性を軽く説明しておきます。

企画を通すためには、企画をまとめ上げる前に上司や先輩に相談したり、決裁権者に根回しをしたりしておくことが非常に重要です。

新規事業の組み立て経験がない人は、成功と失敗の両方を経験している人に事前に相談し、ダメ出しをもらうことが重要です。

こうして企画の穴を埋めていくことによって、良質な事業計画が作成されていくと思います。

企画を作られる方はぜひ覚えておいてください。


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