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事故物件でも住んでも良いと思う条件ランキング。事故物件になった時の対処法

公開日: 2024年12月13日

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こんにちは!YouTuber ウラケン不動産です。

先日、「【全国の男女1000人に聞いた】事故物件でも住んでも良いと思う条件ランキング」という記事を見かけました。

このランキングの内容が非常に興味深かったので、シェアしたいと思います。

本記事をご覧いただければ、

・事故物件でも住んでもいいと思う条件ベスト10
・大家さんが事故物件でも成約をしてもらうために行うべきこと
・孤独死対策のために絶対に入るべき保険とは?

について理解することができますので、ぜひ最後までご覧ください。

 

事故物件でも住んでも良いと思う条件ランキング

事故物件というと、多くの人が心理的に避けたいと感じると思います。

ところが、家賃を安くしたり、様々な条件が整っていたりすれば「事故物件に住んでもいいよ!」という人は意外と少なくないんですね。

では、具体的にどんな条件が揃っていれば事故物件に住んでもいいと思うのでしょうか。

それが今回のアンケート結果で明らかになりました。


(引用元:株式会社NEXER、株式会社INTERIQ)
https://www.nexer.co.jp/
https://www.realestate1201.com/

今後、ご自身の物件が事故物件になってしまった場合の参考になると思いますので、細かく見て行きましょう。
 

<第1位>「家賃が相場より安い」222票


とにかく家賃が安ければ心理的瑕疵は別に関係ないという人は一定数いるということですね。例えば、相場5万円の物件を2万5000円で貸し出せば、問題なく入居者は決まるでしょう。
 

<第2位>「事故について詳細な説明がある」164票


心理的瑕疵がどのぐらいのものなのか事前に知っておきたい、というニーズは確実にあるということですね。その上で安心感があれば、住んでも良いということになるのだと思います。ただし、聞かれなければそこまで踏み込んだ深い詳細な説明をする必要があるのか?という気もします。
 

<第3位>「事故の内容が比較的軽微である」154票


自殺や他殺などの凄惨な事件ではなく、少し発見が遅れてしまった孤独死のような軽いトラブルであれば、許容する声も多いんですね。
 

<第4位>「お祓いされている」126票


これはスピリチュアルな観点ですが、お祓いがあることで心理的な不安が和らぐということなのでしょう。
 

<第5位>「リフォーム済み」125票


事故の痕跡を感じさせない、むしろ新築同然の清涼感を感じられるリフォームがされているかどうかというのがポイントだと思います。また、第7位に出てくる特殊清掃も込みで行なう必要があるでしょう。
 

<第6位>「管理会社がしっかりとした対応をしている」88票


これは当然のことですね。
 

<第7位>「特殊清掃済み」62票


発見されるのが遅れて腐敗が進んでしまうと、臭いが家や床などに染みついてしまうことがあります。そういう時に行なわれるのが特殊清掃ですので、むしろ必須だと思います。

ただ、一般の方で「特殊清掃」というものを知っている方はそんなに多くはないと思うので、この回答をしたのは不動産関係の方なのかな?という感じもします。
 

<第8位>「事故の発生からある程度の年数が経過している」34票


心理的瑕疵というものは、事件・事故からの年数が長ければ長いほど薄れていきますので、だんだん気にならなくなっていくということでしょうね。
 

<第9位>「職場や学校からの距離が近い」16票


これは事故物件とはあまり関係ないですね。
 

<第10位>「知人とか友人が近くに住んでいる」9票


これも事故物件はあまり関係ないように思いますが、知り合いが近くにいれば何となく安心ということなのでしょう。

 

事故物件になった時の対処法

このように見ていくと、事故物件でも成約をしてもらうためには、少なくとも上位5位以上の対応は必ずやっておくべきだと思います。

僕の物件も10年くらい前に事故物件になったことがあります。

リフォーム代や家賃の損失を合わせると300万ぐらいかかりましたが、「孤独死保険」に入っていたので、すべて補償で賄うことができました

その時は新築同然のリフォームを施して、外国人向けに賃貸を募集しました。

日本人の場合は家賃を下げないと決まらないかもしれませんが、外国人は心理的価値を気にしない傾向があります。

そのため、デザインリフォームをしたこの物件はむしろ高い家賃で決まりました。

なので、なんでもかんでも家賃を下げればいいかというと、そうでないこともあります

また、僕が事故物件を経験した時は今とはルールが違い、「事故の発生から5〜6年間は、心理的瑕疵があるということを告知する」のが一般的でした。

しかし、最近の国交省のガイドラインでは、「3年間告知をすれば、それ以降は告知義務がなくなる」とされています。

なので、例えば、

・事故があってからすぐにリフォームとお祓いをし、3年間はぐっと家賃を安くして賃貸へ出す。
・ただし、この3年間は「定期借家契約」で契約し、契約が切れる3年後には通常の家賃に戻して貸し出す。


という方法もありだと思います。

 

部屋で亡くなったからといって事故物件にはならないケースも

ちなみに、入居者が部屋で死亡したらなんでもかんでも事故物件にしなければならないかというとそうではありません

例えば、親族に看取られながら部屋で病死されたような場合は、事故物件ではないですし、たとえ孤独死でも3日以内に発見された場合は孤独死として扱わなくてもいいという感じになっています。

一方で、自殺や死後何か月も経って遺体の損傷が激しい場合には、完全に心理的瑕疵とみなされるので、事故物件としての取り扱いが必要になってきます。

 

まとめ

以上、今回は「事故物件でも住んでもいいと思う条件ランキング」を元にお話ししました。

とにかく、

・綺麗にリフォームされている
・お祓いもされている
・家賃が安いという金銭的メリットがある

このような条件であれば、事故物件でも入居者が決まるケースは多いですから、自分の所有する物件が事故物件になったからといって過度に心配する必要はないと思います。

ただし、孤独死保険には必ず入っておくようにしましょう。

僕は、あそしあ少額短期保険の「大家の味方」という商品に入っていますので、ぜひチェックしてみてください。


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