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「トクリュウ」だけじゃない!よくある“悪徳点検商法”の手口を徹底解説!

公開日: 2025年02月27日

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こんにちは!YouTuber ウラケン不動産です。

最近、ある「トクリュウ(匿名・流動型犯罪グループ)」のトップが逮捕されたというニュースが報道されました。

被害者は200人以上、被害総額は約2億8,000万円にも上るとされています。

しかし、これは恐らく氷山の一角でしょう。

今回の事件では屋根の点検商法が問題となっていますが、こういった点検商法はあらゆる分野で行なわれています。

僕は、「この見積もりの値段は妥当でしょうか?」という相談を受けることがありますが、明らかに法外な価格を請求されているケースも少なくありません。

ということで本日は、悪徳点検商法の手口と、それに引っかからないための自己防衛策についてお話しします。ぜひ最後までご覧ください!


典型的な点検商法の例
屋根の点検商法
外壁塗装の点検商法
手抜き工事による不当な利益
施工面積の水増し
その他の悪徳商法
緊急修理の高額請求
自己防衛策
1. クーリングオフの確認
2. 書類の確保
3. 支払い方法に注意
4. その場での契約を避ける
5. 支払いのタイミング

 

典型的な点検商法の例

では、典型的な点検商法にはどのようなものがあるのでしょうか。いくつか例を挙げてみましょう。

 

屋根の点検商法


1つは、屋根の点検商法が挙げられます。

実際、今回の事件では屋根の無料点検を実施し、「屋根が剥がれかかっていて危険な状態です」などと家主の不安をあおり、法外な工事代金を請求するという古典的な手法が使われていました。

外壁塗装の点検商法


屋根だけでなく、外壁塗装でも同様の点検商法が見られます。

例えば、

「外壁の目地が固着しているため、シーリングを打ち替えないと水漏れしますよ」
「外壁の塗装が剥がれているので、張り替えた方がいいですよ」

などと言って、高額な工事費の見積もりを出し、半ば強引に契約させるケースがあります。

手抜き工事による不当な利益


外壁塗装でいうと、手抜き工事もよくある手口です。

通常、外壁塗装は高圧洗浄で古い塗料を落とし、プライマー(接着剤)を塗り、下塗り・中塗り・仕上げ塗りと計4回程度塗るのが標準です。

これをしないと1〜2年ほどで剥がれてしまいます。

しかし、悪徳業者は、

・高圧洗浄をせず表面を軽く清掃するだけ
・1回だけ塗装して終わらせる

という手抜き工事を行います。

仕上がりだけ見ても、4回塗ったものと1回塗りとの区別はつかないため、家主は「綺麗になった」と満足してしまいます。

しかも、その価格は安くも高くない、絶妙な価格で見積もりされていたりするんですよね。

しかし、実際の材料費は1/4で済んでいるため、悪徳業者は不当な利益を得ているのです。

施工面積の水増し


また、施工面積を実際より多く見積もる手口もあります。

例えば、実際は100平米しかないのに150平米で計算する、といったケースです。

これは見積もりの単価を見ただけでは分からない部分ですので、塗装工事に限らず、面積に応じて必要な材料の量が変わってくる工事は、施工面積を必ず確認することが重要です。

その他の悪徳商法

その他にも、さまざまな悪徳商法があります。

緊急修理の高額請求


1つ例を挙げると、緊急修理の高額請求です。

例えば、物件で排水管詰まりのトラブル等が発生した際、緊急だからといつも違う業者に依頼すると、後から20万円などの高額請求が来るケースがあります。

多くの排水詰まりは、すっぽんなどの簡単な道具で解消できることも多く、出張料と合わせても数万円程度で済むはずです。

20万円もの請求は、地面を掘って配管をやり直すような大掛かりな工事に相当するものです。

自己防衛策

だて、冒頭で紹介したトクリュウ事件には、いくつかの特徴的な手口がありました。

•   クーリングオフの説明をしない
•   報告書や契約書を作成しない
•   現金回収で取引記録を残さない


といった手口です。

このような詐欺グループは、SNSで実行役を募集し、マニュアル化された手法で詐欺を実行します。

実際、ノートに手書きで書かれたマニュアルがネット上に公開されていました。

では、このような悪徳商法から身を守るためには、どうすればいいのでしょうか?

ここでは5つのチェックポイントを紹介します。

1. クーリングオフの説明があるか確認する


訪問販売では、契約から8日以内なら無条件でキャンセルできます。

また、契約書にクーリングオフの記載がなかったり、そもそも契約書がなかったりする場合は、期間を過ぎてもクーリングオフできる可能性があります。

2. 書類の確保


契約書を必ず受け取るようにしましょう。

小規模な工事だと契約書を交わさないケースもあると思いますが、少なくとも見積もり請書などの書類は発行してもらってください。

「職人だから名刺がない」「書類は後で送る」といった言葉には要注意です。

3. 支払い方法に注意


現金払いを求められたら警戒してください。正規の業者であれば、銀行振込にも対応していることがほとんどです。

4. その場での契約を避ける


どんなに緊急性を煽られても、その場で契約しないことが大切です。

見積もりをもらったら一度持ち帰り、他の業者にも相談をしましょう。基本的には3社から見積もりを取ることで、相場を把握できます。

5. 支払いのタイミング


最後に、代金は工事完了後に支払うようにしましょう。前払いを要求する業者は基本的に避けるべきです。

中には、着手前に半額、完了後に残りの半額という「半金半手」方式の業者もいますが、できるだけ工事完了後の支払いが安全です。


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