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管理組合の“乗っ取り”スキームにご用心!

公開日: 2025年04月06日

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こんにちは!YouTuber ウラケン不動産です。

最近、分譲マンションの管理組合の“乗っ取り”が横行しているというニュースを耳にしたので、その件についてお話ししたいと思います。

乗っ取りが発生しているのは、特に「投資用の区分マンション」とのことで、いわゆるワンルームマンション投資をしている方は要注意です。

今回のブログをお読みいただければ、

・管理組合の乗っ取り事案が増加している理由
・管理組合の乗っ取りに対抗する防衛策

について分かるようになりますので、ぜひ最後までお読みください。

 

手間がかからないという油断が落とし穴の入口

区分マンションを投資目的で所有する人の多くは、「運営の手間がかからないのがメリット」と考えていると思います。

確かに、投資用の区分マンションであっても管理組合が存在し、共用部の清掃や設備の点検などを全てやってくれるので、オーナーが運営で頭を悩ませる場面というのは少なくなります。

特にサブリースを組んでいる場合は空室のリスクもほぼなく、家賃も安定して入ってきますので自主管理も可能です。

素人でもほったらかしで不動産投資ができてしまうことから、区分ワンルームマンション投資は、典型的な不動産投資のイメージそのものだと思います(儲かるかどうかは別の話ですが・・・)。

ところが、こういった手間がかからないという油断が、実は大きな落とし穴につながることもあるという話なんですね。

 

都心のワンルームマンションを中心に管理組合の乗っ取り事案が発生中

というのも、最近になって特に都心のワンルームマンションを中心に、管理組合の実質的な乗っ取り事案が密かに発生しているというのです。

仕組みとしては、

乗っ取りを画策する人が、比較的安価で戸数の多いワンルームマンションを複数戸購入する

理事長や理事に立候補して役員に就任する。

その後、議決権を活用して総会の意思決定をコントロールしていく


・・・といった流れです。

議決権は「専有面積の広さ」や「一戸につき一票」といった形で計算されるため、複数戸所有している人たちの票数はその分多くなります。

実際、理事長が特定の業者と結託して大規模修繕工事の費用を水増し請求させ、その見返りにキックバックを受け取るという事例があったそうです。

 

乗っ取りを引き起こす原因は“無関心”

なぜのようなことが起こってしまうかというと、自分が住んでいない投資用のマンションはどうしても関心が薄くなりがちだからです。

総会の案内が来ても、大して議案に目を通すことなく委任状を提出して欠席してしまうオーナーが多いということですね。

乗っ取りを企む人物は、こういったオーナーの無関心を利用して、あくまで合法的な手続きを経て理事長に就任し、自由自在に資金の流れをコントロールしようとするわけです。

このような事例は単なる偶発的な不正ではなく、同じ人物・同じグループが複数の事例に関与しているとのことで、計画的にスキームとして行なわれているという見方をした方がいいでしょう。

最近はただでさえ修繕積立金や管理費が上昇してきています。

そんな中で、自分の知らない間に修繕積立金や管理費の値上げが決められてしまい、あとで通知書を見て「そんな話聞いてないよ!」と言っても後の祭りです。

では、こういった乗っ取りリスクから自分の資産を防衛するためにはどうしたらいいのでしょうか。

 

「管理組合の乗っ取り」に対抗する防衛策

管理組合を乗っ取られないためには、次のような点に注意するようにしましょう。

・管理組合の総会にはできる限り出席する
・出席できない場合は議決権行使書を提出するなどして自らの意思を示す
・委任状で理事長などに一任はしない
・総会の議事録や決算報告書には必ず目を通す
・理事長や理事の交代があった場合には特に注意する


「気づいた時には手遅れだった・・・」とならないように、自分の物件がどう管理されているかを今一度しっかりとチェックしてみてください。


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