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家賃のクレジットカード払いはなぜ進まないのか?
公開日: 2025年05月13日
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こんにちは!YouTuber ウラケン不動産です。
電子決済の普及によって、最近は現金を使う機会が少なくなってきましたよね。
そんな中で、「家賃もクレジットカードで払えたら便利なのにな~」と思っている方は、結構多いのではないでしょうか。カードで支払えばポイントも貯まりますしね。
それに、実際の引き落としが1ヶ月先になるので、ちょっとした資金繰りにも便利です。
僕自身も、家賃をカードで払えたらいいのにな~とずっと思っていました。
しかし、これまで9回引っ越しをして賃貸を渡り歩いてきましたが、一度もクレジットカードで払ったことがありません。
家賃をクレカで払いたい人は多い
ある調査によると、6割以上の人が「家賃をクレジットカードで払えるかどうか」を重視しているそうです。
そして、約9割の人が「もし可能であればクレジットカードで払いたい」と答えたものの、実際に家賃をクレジットカードで払っている人は4分の1程度にとどまっていたそうです。
なぜ、これだけニーズがあるにもかかわらず、家賃のカード払いは広がらないのでしょうか。
その理由は大きく3つあると思います。
家賃のクレカ払いが進まない理由1:決済手数料がかかる
まず1つ目は、手数料が高いという点です。
クレジットカードの決済手数料は、一般的に3~4%程度です。
例えば、月額10万円の家賃に対して3%の手数料がかかると、オーナーは毎月3,000円をカード会社に支払うことになります。
10部屋のアパートを運営しているオーナーであれば、毎月3万円、年間で36万円、10年で360万円もの手数料負担が発生するわけですから、利益が大きく削られてしまいます。
もちろん、入居者に手数料を負担してもらうという方法も考えられますが、それによって入居希望者が減ってしまっては本末転倒ですよね。
家賃のクレカ払いが進まない理由2:入居審査がややこしくなる
2つ目の理由は、入居審査がややこしくなるという点です。
クレジットカード払いを導入する場合、入居審査にカード会社による支払い能力のチェックが加わるため、審査がこれまで以上に厳しくなる可能性があります。
これ自体は、オーナーにとっては良いことかもしれません。
しかし、本来は問題なく家賃を支払えるはずの入居希望者がクレジットカードの与信審査で落とされてしまい、結果的に入居率が下がってしまうリスクが起こり得ます。
家賃のクレカ払いが進まない理由3:導入コストと手間が大きい
3つ目の理由は、導入コストと手間が大きいという点です。
クレジット決済を導入するには、カード会社との契約やシステムの導入が必要になりますので、結構な手間がかかります。
最近は、滞納保証会社がクレジットカード決済も含めて対応してくれるサービスもあるので、導入しやすくなっている面はありますが、それでも2%程度の手数料はかかります。
入居者視点ではクレカ払いはメリットあり
入居者の視点から見ると、クレジットカード払いには大きなメリットがあります。
例えば、ポイント還元率が1%のカードで毎月10万円の家賃を支払うと、年間で1万2,000円相当のポイントが貯まります。
同じ家賃を支払うなら、ポイントが貯まる方が断然お得ですよね。
属性が良く優良な入居者ほど、クレジット払いを希望する人が多いかもしれません。
問題は誰が手数料を負担するか
ただ、問題は誰が手数料を負担するかです。
もしオーナーが手数料を負担する場合、入居者にとっては得ですが、オーナー側の利益が減少することになります。
逆に、入居者が手数料を負担する場合、オーナーにとっては有利ですが、手数料負担を嫌った入居者が申し込みを避ける可能性があります。
オーナー側が手数料を家賃に上乗せして回収するという方法も考えられますが、その結果、入居申し込みが減少するリスクもあります。
もちろん、他の物件との差別化の手段としてカード決済を導入する価値は一定程度はあるとは思います。
しかし、現時点でほとんど普及していないという状況を鑑みるに、それほど優先順位が高くないと捉えられているのが実情でしょう。
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こんにちは!YouTuber ウラケン不動産です。
電子決済の普及によって、最近は現金を使う機会が少なくなってきましたよね。
そんな中で、「家賃もクレジットカードで払えたら便利なのにな~」と思っている方は、結構多いのではないでしょうか。カードで支払えばポイントも貯まりますしね。
それに、実際の引き落としが1ヶ月先になるので、ちょっとした資金繰りにも便利です。
僕自身も、家賃をカードで払えたらいいのにな~とずっと思っていました。
しかし、これまで9回引っ越しをして賃貸を渡り歩いてきましたが、一度もクレジットカードで払ったことがありません。
家賃をクレカで払いたい人は多い
ある調査によると、6割以上の人が「家賃をクレジットカードで払えるかどうか」を重視しているそうです。そして、約9割の人が「もし可能であればクレジットカードで払いたい」と答えたものの、実際に家賃をクレジットカードで払っている人は4分の1程度にとどまっていたそうです。
なぜ、これだけニーズがあるにもかかわらず、家賃のカード払いは広がらないのでしょうか。
その理由は大きく3つあると思います。
家賃のクレカ払いが進まない理由1:決済手数料がかかる
まず1つ目は、手数料が高いという点です。
クレジットカードの決済手数料は、一般的に3~4%程度です。
例えば、月額10万円の家賃に対して3%の手数料がかかると、オーナーは毎月3,000円をカード会社に支払うことになります。
10部屋のアパートを運営しているオーナーであれば、毎月3万円、年間で36万円、10年で360万円もの手数料負担が発生するわけですから、利益が大きく削られてしまいます。
もちろん、入居者に手数料を負担してもらうという方法も考えられますが、それによって入居希望者が減ってしまっては本末転倒ですよね。
家賃のクレカ払いが進まない理由2:入居審査がややこしくなる
2つ目の理由は、入居審査がややこしくなるという点です。
クレジットカード払いを導入する場合、入居審査にカード会社による支払い能力のチェックが加わるため、審査がこれまで以上に厳しくなる可能性があります。
これ自体は、オーナーにとっては良いことかもしれません。
しかし、本来は問題なく家賃を支払えるはずの入居希望者がクレジットカードの与信審査で落とされてしまい、結果的に入居率が下がってしまうリスクが起こり得ます。
家賃のクレカ払いが進まない理由3:導入コストと手間が大きい
3つ目の理由は、導入コストと手間が大きいという点です。
クレジット決済を導入するには、カード会社との契約やシステムの導入が必要になりますので、結構な手間がかかります。
最近は、滞納保証会社がクレジットカード決済も含めて対応してくれるサービスもあるので、導入しやすくなっている面はありますが、それでも2%程度の手数料はかかります。
入居者視点ではクレカ払いはメリットあり
入居者の視点から見ると、クレジットカード払いには大きなメリットがあります。例えば、ポイント還元率が1%のカードで毎月10万円の家賃を支払うと、年間で1万2,000円相当のポイントが貯まります。
同じ家賃を支払うなら、ポイントが貯まる方が断然お得ですよね。
属性が良く優良な入居者ほど、クレジット払いを希望する人が多いかもしれません。
問題は誰が手数料を負担するか
ただ、問題は誰が手数料を負担するかです。もしオーナーが手数料を負担する場合、入居者にとっては得ですが、オーナー側の利益が減少することになります。
逆に、入居者が手数料を負担する場合、オーナーにとっては有利ですが、手数料負担を嫌った入居者が申し込みを避ける可能性があります。
オーナー側が手数料を家賃に上乗せして回収するという方法も考えられますが、その結果、入居申し込みが減少するリスクもあります。
もちろん、他の物件との差別化の手段としてカード決済を導入する価値は一定程度はあるとは思います。
しかし、現時点でほとんど普及していないという状況を鑑みるに、それほど優先順位が高くないと捉えられているのが実情でしょう。
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