ブログ
「偽装経営」で不正にビザを取得する中国人からの学び。中国人のしたたかさに学べ。
公開日: 2025年06月17日
▼今日の記事を音声で楽しみたい方はこちら
こんにちは!YouTuber ウラケン不動産です。
最近、「経営・管理ビザ」を取得して日本に移住してくる中国人が急増しているというニュースを目にしたので、今日はこれについて解説しようと思います。
「経営・管理ビザ」を取得して日本に移住してくる中国人は、2015年は7,300人程度だったのが2024年には約2万人と、実に約2.8倍の伸びとなっています。
そもそも「経営・管理ビザ」というのは、日本でビジネスを行なうための在留資格のことです。
その取得要件は、「資本金500万円を用意し事業所を確保し、実際に経営をすること」となっていますが、実際は「経営している」とは言えないような事業でビザを取得している中国人が多いようです。
例えば、中国国内で食品業を営んでいた人が「日本でカフェをやります」ということで「経営・管理ビザ」を取得。
しかし、ビザの更新に必要な程度に体裁を整えただけで、別にカフェの経営には興味がないことを公言していた・・・といった具合です。
そこで今回のブログでは、
・外国人向けの「経営・管理ビザ」とは何か?
・中国人が国外に活路を見出す理由
・中国人の行動から僕たちが学べることとは?
について解説します。ぜひ最後までご覧ください。
なぜ中国人は日本でビザ取得を目指すのか?
では、なぜ中国人たちは経営に興味がないのにも関わらず、わざわざ日本で会社を作るのでしょうか?
これはやはり中国国内の政治や経済に理由がありそうです。
中国は社会主義の国なので、突然国から厳しい統制をされたり財産を没収されたりといったことが起こり得ます。だから、中国人は資産を海外に移しておきたいと考えるんですね。
また、今は中国の経済が縮小していますから、投資先を海外に求めているという理由もあります。
近年は中国国内の教育費も高騰しているようですし、国の教育方針から子供を守るために海外で教育したいという人もいるようです。
つまり、彼らが日本で行なおうとしている“経営”というのは、ビザ取得のための手段であって目的ではないということです。
彼らは、
・とにかく中国を脱出したい
・自分の家族を守りたい
・自分の資産を守りたい
こうした強烈な動機のもと、様々な抜け道を探しています。
500万円を支払ってでも、時にはブローカーに仲介料を払ってでも、日本のビザを取得して移住するという執念のようなものを感じます。
国に頼らず自ら行動する中国人。翻って日本人は・・・?
このような話を聞くと、多くの日本人は「中国人には困ったもんだ・・・」と思うでしょう。
しかし、僕がこの話を聞いて感じたのは、中国人は実に合理的だということです。
そもそも彼らは中国の政治に期待していませんよね。
経済がどうであれ規制がどうであれ、国に頼らず自分と家族のために行動する、こうした考えが一貫しています。
日本のビザ取得ルールがザルなのであれば、その隙をついてでも自分の家族のために安全な場所を見つけ出すということです。
では、翻って僕たち日本人はどうでしょうか。
最近の多くの日本人は、全く政治に期待しなくなってきていると思います。これは中国と同じですね。
選挙に行くだけで、あとはテレビを見て文句を言って終わりという方がほとんどではないでしょうか。
今後の日本経済はインフレが続き、税の負担は重くなる一方だと思います。
それなのに、多くの人文句を言うばかりで現状を変えようとしないし、期待もしていません。
このまま何も考えずに過ごせば、10年や20年はあっという間に過ぎてしまいますし、多分何も変わらず終わってしまうでしょう。
過去10年20年を見ても大きく変わってないですしね。
そんな日本から抜け出そうと思ってマレーシアへ移住した
僕はこういったことを以前からずっと考えていたので、11年前に家族と一緒にマレーシアへの移住を決めました。
このまま行っても日本は何も変わらないだろう。
また、子供たちには英語をベースにした教育を受けさせてもっと広い世界を見せたい。そして、世界で通用する・世界に繋がれるルートを作ってあげたいと思ったのです。
僕自身も、日本国内だけでなく世界で稼げる力をつけたいと思ったので、家族全員で移住を決めました。
もちろん海外で暮らすのはとても大変で、移住当初は妻も娘もよく泣いていました。
妻は大人なので毎日泣くようなことはありませんでしたが、娘はマレーシアの環境になかなか馴染めず、少なくとも半年は毎日のように泣いていましたね。
それでも10年が経過した今、当時を振り返ってみると、日本に閉じこもっていては得られないものをたくさん得られたと感じています。
中国人のマインドから学ぶべきこと
中国人たちが「経営・管理ビザ」を取って自国を脱出しようとする姿には、ある種の執念を感じますし、僕はある意味リスペクトも感じています。
これは中国人だけに限った話ではありませんが、外国人と日本人の間では価値観やマナーの違いから摩擦が起きることが多々あります。
ところが、日本で起こっている問題などというのは、氷山の一角どころかほんの些細なことであって、海外ではもっともっと軋轢や摩擦が起きています。
それはみんな自分の家族や生活を守るためです。
これをポジティブに捉えるのであれば、僕らは彼らから何を学べるでしょうか。
それは、環境に文句を言うのではなく、自ら環境を変えに行くということです。
そして、国だけに頼るのではなく、自分で自分の人生を切り開いていくことが重要だということです。
今の日本で生きていくのが辛いのであれば、別の選択肢を探せばいいわけです。
今の収入で将来が不安なのであれば、スキルをつけて稼ぐ道を考えればいいわけです。
文句を言っても国は変わりませんが、自分で自分の人生を変えることはできます。
もちろん、中国人が行なっているビザ取得のための偽装経営を肯定するつもりは1ミリもありません。
ただ、そうまでしても自由と安定を求める行動力とそのしたたかさは、これからの日本人にも必要なものだと思います。
▼ウラケンに質問できるオンラインサロンはこちら

▼LINE登録すると最新情報をいち早くゲットできます
こんにちは!YouTuber ウラケン不動産です。
最近、「経営・管理ビザ」を取得して日本に移住してくる中国人が急増しているというニュースを目にしたので、今日はこれについて解説しようと思います。
「経営・管理ビザ」を取得して日本に移住してくる中国人は、2015年は7,300人程度だったのが2024年には約2万人と、実に約2.8倍の伸びとなっています。
そもそも「経営・管理ビザ」というのは、日本でビジネスを行なうための在留資格のことです。
その取得要件は、「資本金500万円を用意し事業所を確保し、実際に経営をすること」となっていますが、実際は「経営している」とは言えないような事業でビザを取得している中国人が多いようです。
例えば、中国国内で食品業を営んでいた人が「日本でカフェをやります」ということで「経営・管理ビザ」を取得。
しかし、ビザの更新に必要な程度に体裁を整えただけで、別にカフェの経営には興味がないことを公言していた・・・といった具合です。
そこで今回のブログでは、
・外国人向けの「経営・管理ビザ」とは何か?
・中国人が国外に活路を見出す理由
・中国人の行動から僕たちが学べることとは?
について解説します。ぜひ最後までご覧ください。
なぜ中国人は日本でビザ取得を目指すのか?
では、なぜ中国人たちは経営に興味がないのにも関わらず、わざわざ日本で会社を作るのでしょうか?これはやはり中国国内の政治や経済に理由がありそうです。
中国は社会主義の国なので、突然国から厳しい統制をされたり財産を没収されたりといったことが起こり得ます。だから、中国人は資産を海外に移しておきたいと考えるんですね。
また、今は中国の経済が縮小していますから、投資先を海外に求めているという理由もあります。
近年は中国国内の教育費も高騰しているようですし、国の教育方針から子供を守るために海外で教育したいという人もいるようです。
つまり、彼らが日本で行なおうとしている“経営”というのは、ビザ取得のための手段であって目的ではないということです。
彼らは、
・とにかく中国を脱出したい
・自分の家族を守りたい
・自分の資産を守りたい
こうした強烈な動機のもと、様々な抜け道を探しています。
500万円を支払ってでも、時にはブローカーに仲介料を払ってでも、日本のビザを取得して移住するという執念のようなものを感じます。
国に頼らず自ら行動する中国人。翻って日本人は・・・?
このような話を聞くと、多くの日本人は「中国人には困ったもんだ・・・」と思うでしょう。しかし、僕がこの話を聞いて感じたのは、中国人は実に合理的だということです。
そもそも彼らは中国の政治に期待していませんよね。
経済がどうであれ規制がどうであれ、国に頼らず自分と家族のために行動する、こうした考えが一貫しています。
日本のビザ取得ルールがザルなのであれば、その隙をついてでも自分の家族のために安全な場所を見つけ出すということです。
では、翻って僕たち日本人はどうでしょうか。
最近の多くの日本人は、全く政治に期待しなくなってきていると思います。これは中国と同じですね。
選挙に行くだけで、あとはテレビを見て文句を言って終わりという方がほとんどではないでしょうか。
今後の日本経済はインフレが続き、税の負担は重くなる一方だと思います。
それなのに、多くの人文句を言うばかりで現状を変えようとしないし、期待もしていません。
このまま何も考えずに過ごせば、10年や20年はあっという間に過ぎてしまいますし、多分何も変わらず終わってしまうでしょう。
過去10年20年を見ても大きく変わってないですしね。
そんな日本から抜け出そうと思ってマレーシアへ移住した
僕はこういったことを以前からずっと考えていたので、11年前に家族と一緒にマレーシアへの移住を決めました。このまま行っても日本は何も変わらないだろう。
また、子供たちには英語をベースにした教育を受けさせてもっと広い世界を見せたい。そして、世界で通用する・世界に繋がれるルートを作ってあげたいと思ったのです。
僕自身も、日本国内だけでなく世界で稼げる力をつけたいと思ったので、家族全員で移住を決めました。
もちろん海外で暮らすのはとても大変で、移住当初は妻も娘もよく泣いていました。
妻は大人なので毎日泣くようなことはありませんでしたが、娘はマレーシアの環境になかなか馴染めず、少なくとも半年は毎日のように泣いていましたね。
それでも10年が経過した今、当時を振り返ってみると、日本に閉じこもっていては得られないものをたくさん得られたと感じています。
中国人のマインドから学ぶべきこと
中国人たちが「経営・管理ビザ」を取って自国を脱出しようとする姿には、ある種の執念を感じますし、僕はある意味リスペクトも感じています。これは中国人だけに限った話ではありませんが、外国人と日本人の間では価値観やマナーの違いから摩擦が起きることが多々あります。
ところが、日本で起こっている問題などというのは、氷山の一角どころかほんの些細なことであって、海外ではもっともっと軋轢や摩擦が起きています。
それはみんな自分の家族や生活を守るためです。
これをポジティブに捉えるのであれば、僕らは彼らから何を学べるでしょうか。
それは、環境に文句を言うのではなく、自ら環境を変えに行くということです。
そして、国だけに頼るのではなく、自分で自分の人生を切り開いていくことが重要だということです。
今の日本で生きていくのが辛いのであれば、別の選択肢を探せばいいわけです。
今の収入で将来が不安なのであれば、スキルをつけて稼ぐ道を考えればいいわけです。
文句を言っても国は変わりませんが、自分で自分の人生を変えることはできます。
もちろん、中国人が行なっているビザ取得のための偽装経営を肯定するつもりは1ミリもありません。
ただ、そうまでしても自由と安定を求める行動力とそのしたたかさは、これからの日本人にも必要なものだと思います。
▼ウラケンに質問できるオンラインサロンはこちら

▼LINE登録すると最新情報をいち早くゲットできます
