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怒る経営者がイノベーションを生む!?仏の経営か鬼の経営か
公開日: 2025年09月03日
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こんにちは!YouTuber ウラケン不動産です。
先日、「怒る経営者がイノベーションを生む理由」という記事を目にしたので、今日はその記事を読んで思ったことをお話ししようと思います。
一般的に「職場においてリーダーは感情的にならない方がいい」と言われています。
上司のポジティブな感情が職場に伝染することによって、部下の柔軟な思考や創造性が引き出されますが、逆にネガティブな感情が伝染すると、部下の視野は狭められ職場から創造性が奪われてしまう・・・という研究があるそうです。
しかし別の研究では、「必ずしも感情的にならない経営者の方いいとは限らない」とも言われているそうです。
実際、TESLAのイーロン・マスク氏やAmazonのジェフ・ベゾス氏、Appleのスティーブ・ジョブズ氏、Microsoftのビル・ゲイツ氏などは、偉大な経営者でありながら、どちらかといえば“感情的な人”というイメージがありますよね。
仏の顔だけでなく鬼の顔も持ち、時には部下を叱責しながら組織をドンドン前に進め、社会を根底から変えるようなイノベーションを生み出してきました。
とはいえ、単に感情に任せて怒っているだけでは組織はバラバラになってしまいます。
そこで今回のブログでは僕のこれまでの経験を踏まえ、「鬼の経営か?仏の経営か?」どちらの方がより組織を高めることができるのか?を考えてみたいと思います。
このブログをお読みいただければ、
・偉大な経営者は感情的である理由
・鬼の経営と仏の経営の違い
・会社の創業期と成熟期の違い
が分かるようになりますので、ぜひ最後までご覧ください。
偉大な経営者が感情的である理由
人は誰でも、不安や恐怖、不快感、怒りなどのネガティブな感情を抱くことがあります。
でも、その感情が起こった理由を説明できないことってありますよね。
つまり、ネガティブな感情が生じても、その理解に頭が追い付かない(=自分が認知するよりも感情が先に動く)ことがあるということです。
僕はこの「なんかおかしい」「この状況が許せない」といったネガティブな感情が、イノベーションの出発点になることが少なくないと考えています。
逆を言えば、現状に満足している人からは大きな変化は生まれにくいということですし、感情的な経営者が偉大な経営者ということも十分あると思います。
「鬼の経営」と「仏の経営」とは?
日本でも、昔から「鬼の経営」「仏の経営」という言葉がありますが、どちらが正しいのかについては僕もずっと答えが出ていませんでした。
しかし、20年以上会社経営をしてきてようやく分かってきたのは、「鬼の経営も仏の経営もどちらも必要」ということです。
ただし、これは企業のステージによって使い分ける必要があると思っています。
「鬼の経営」と「仏の経営」の使い分け
会社の創業期というのは、社長も社員もドラクエで例えるなら“レベル1の状態”です。
仲間がいないし装備もない、防御のための道具も武器もないという段階。
このような段階で、社員に対して「なんでも好きにやっていいよ、自由にやらせてあげる」と野放しにしてしまったら、バラバラになって会社は潰れます。
会社の創業期はとにかく日銭を稼がなければいけません。
でないと社員の給料も自分の給料も払えませんし、明日の資金繰りすら危うくなってしまいます。
だから、創業期はリーダーが自ら先頭に立ち、率先して組織を引っ張って動くことが重要で、社員を成長させるために怒りの感情を以って厳しく指導しなければなりません。
この段階の会社には、リーダーから言われたことを確実にこなせる人材が絶対に必要なので、社員がそのような人材になるまで、咤激励しながら育てるのです。
つまり、創業期は鬼の経営者にならないといけません。
会社を順調に成長させるには
当社は創業から20年が経ち、成長期を経て現在は成熟期にあるといえるでしょう。
当社の社員のレベルは、ドラクエで例えるなら終盤に差し掛かったプレイヤーのような、高い水準に達していると思います。
社員それぞれが一定のスキルを持っており、自立性も持っている状態です。
ここまでくると経営者はビジョンと方針だけ示し、彼らが力を発揮できる環境を整えればいいだけです。
つまり、この段階になってはじめて仏の経営が機能するようになるということです。
誰もが知っているような上場企業であれば、レベルの高い自立した社員がいきなり入ってきますから、最初から仏の経営でも機能すると思います。
しかし当社のようなベンチャー企業は、そんなことをしていたら回らなくなってしまいます。
「鬼の経営」は怒ればいいということではない
ただし、いくら鬼の経営といっても「いいからやれ!」と怒鳴るだけでは逆効果です。
大事なのは、怒りとともに会社のビジョンを示すことです。
「僕たちはなぜ存在しているのか?」
「僕たちの存在意義はイノベーションを起こすことである」
今やっていることは“作業”かもしれないけれど、どんな未来に繋がっているのか?をきちんと伝えければいけません。
そして、その怒りは決して感情に任せたものではなく、理性を以って怒るということです。
本当に感情に任せて「馬鹿野郎!」なんて言ってしまったら、大変なことになりますからね。
でないと、社員は方向性を見失ってしまいますし、会社を去ってしまいます。
新陳代謝が起きる会社の方が成長する
とはいえ、創業期の社員は入れ替わるのが自然であり、基本的に社員が去るのを避けることはできません。
社長がビジョンを掲げて「こっちだ!」と先陣を切っていても、後ろを振り向いたら「誰もいない!」ということが起こります。
社員のペースに合わせればいいのでは?と思うかもしれませんが、それでは世の中のスピードに付いていけなくなってしまいます。
だから僕は、創業期には辞める人が出てくるのは仕方がないと割り切ってきました。
でも、社長についてこれない人が辞めることで、不思議と今度は付いてこれる人が入ってきます。
つまり、社長の成長に合わせた人材が入ってくるということなんですね。
逆を言えば、創業期から社員の入れ替わりがないということは、社長や会社が成長していないということだと思います。
なので、創業メンバーが会社を去ってしまったとしても深く考え過ぎず、割り切った方がいいでしょう。
まとめ
以上、「怒る経営者がイノベーションを生む!?仏の経営か鬼の経営か」というテーマでお話ししました。
怒る経営者は、確かに軋轢を生むと思います。
ところがその軋轢は、現状を疑い、それを壊し、新しい仕組みを作り出す原動力になります。
僕の原動力は「すべての人に不動産の知識を」というビジョンでしたが、それが近年になってやっと芽吹いてきたように思うので、僕の経営も間違っていなかったのかなと考えています。
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こんにちは!YouTuber ウラケン不動産です。
先日、「怒る経営者がイノベーションを生む理由」という記事を目にしたので、今日はその記事を読んで思ったことをお話ししようと思います。
一般的に「職場においてリーダーは感情的にならない方がいい」と言われています。
上司のポジティブな感情が職場に伝染することによって、部下の柔軟な思考や創造性が引き出されますが、逆にネガティブな感情が伝染すると、部下の視野は狭められ職場から創造性が奪われてしまう・・・という研究があるそうです。
しかし別の研究では、「必ずしも感情的にならない経営者の方いいとは限らない」とも言われているそうです。
実際、TESLAのイーロン・マスク氏やAmazonのジェフ・ベゾス氏、Appleのスティーブ・ジョブズ氏、Microsoftのビル・ゲイツ氏などは、偉大な経営者でありながら、どちらかといえば“感情的な人”というイメージがありますよね。
仏の顔だけでなく鬼の顔も持ち、時には部下を叱責しながら組織をドンドン前に進め、社会を根底から変えるようなイノベーションを生み出してきました。
とはいえ、単に感情に任せて怒っているだけでは組織はバラバラになってしまいます。
そこで今回のブログでは僕のこれまでの経験を踏まえ、「鬼の経営か?仏の経営か?」どちらの方がより組織を高めることができるのか?を考えてみたいと思います。
このブログをお読みいただければ、
・偉大な経営者は感情的である理由
・鬼の経営と仏の経営の違い
・会社の創業期と成熟期の違い
が分かるようになりますので、ぜひ最後までご覧ください。
偉大な経営者が感情的である理由
人は誰でも、不安や恐怖、不快感、怒りなどのネガティブな感情を抱くことがあります。でも、その感情が起こった理由を説明できないことってありますよね。
つまり、ネガティブな感情が生じても、その理解に頭が追い付かない(=自分が認知するよりも感情が先に動く)ことがあるということです。
僕はこの「なんかおかしい」「この状況が許せない」といったネガティブな感情が、イノベーションの出発点になることが少なくないと考えています。
逆を言えば、現状に満足している人からは大きな変化は生まれにくいということですし、感情的な経営者が偉大な経営者ということも十分あると思います。
「鬼の経営」と「仏の経営」とは?
日本でも、昔から「鬼の経営」「仏の経営」という言葉がありますが、どちらが正しいのかについては僕もずっと答えが出ていませんでした。しかし、20年以上会社経営をしてきてようやく分かってきたのは、「鬼の経営も仏の経営もどちらも必要」ということです。
ただし、これは企業のステージによって使い分ける必要があると思っています。
「鬼の経営」と「仏の経営」の使い分け
会社の創業期というのは、社長も社員もドラクエで例えるなら“レベル1の状態”です。仲間がいないし装備もない、防御のための道具も武器もないという段階。
このような段階で、社員に対して「なんでも好きにやっていいよ、自由にやらせてあげる」と野放しにしてしまったら、バラバラになって会社は潰れます。
会社の創業期はとにかく日銭を稼がなければいけません。
でないと社員の給料も自分の給料も払えませんし、明日の資金繰りすら危うくなってしまいます。
だから、創業期はリーダーが自ら先頭に立ち、率先して組織を引っ張って動くことが重要で、社員を成長させるために怒りの感情を以って厳しく指導しなければなりません。
この段階の会社には、リーダーから言われたことを確実にこなせる人材が絶対に必要なので、社員がそのような人材になるまで、咤激励しながら育てるのです。
つまり、創業期は鬼の経営者にならないといけません。
会社を順調に成長させるには
当社は創業から20年が経ち、成長期を経て現在は成熟期にあるといえるでしょう。当社の社員のレベルは、ドラクエで例えるなら終盤に差し掛かったプレイヤーのような、高い水準に達していると思います。
社員それぞれが一定のスキルを持っており、自立性も持っている状態です。
ここまでくると経営者はビジョンと方針だけ示し、彼らが力を発揮できる環境を整えればいいだけです。
つまり、この段階になってはじめて仏の経営が機能するようになるということです。
誰もが知っているような上場企業であれば、レベルの高い自立した社員がいきなり入ってきますから、最初から仏の経営でも機能すると思います。
しかし当社のようなベンチャー企業は、そんなことをしていたら回らなくなってしまいます。
「鬼の経営」は怒ればいいということではない
ただし、いくら鬼の経営といっても「いいからやれ!」と怒鳴るだけでは逆効果です。大事なのは、怒りとともに会社のビジョンを示すことです。
「僕たちはなぜ存在しているのか?」
「僕たちの存在意義はイノベーションを起こすことである」
今やっていることは“作業”かもしれないけれど、どんな未来に繋がっているのか?をきちんと伝えければいけません。
そして、その怒りは決して感情に任せたものではなく、理性を以って怒るということです。
本当に感情に任せて「馬鹿野郎!」なんて言ってしまったら、大変なことになりますからね。
でないと、社員は方向性を見失ってしまいますし、会社を去ってしまいます。
新陳代謝が起きる会社の方が成長する
とはいえ、創業期の社員は入れ替わるのが自然であり、基本的に社員が去るのを避けることはできません。社長がビジョンを掲げて「こっちだ!」と先陣を切っていても、後ろを振り向いたら「誰もいない!」ということが起こります。
社員のペースに合わせればいいのでは?と思うかもしれませんが、それでは世の中のスピードに付いていけなくなってしまいます。
だから僕は、創業期には辞める人が出てくるのは仕方がないと割り切ってきました。
でも、社長についてこれない人が辞めることで、不思議と今度は付いてこれる人が入ってきます。
つまり、社長の成長に合わせた人材が入ってくるということなんですね。
逆を言えば、創業期から社員の入れ替わりがないということは、社長や会社が成長していないということだと思います。
なので、創業メンバーが会社を去ってしまったとしても深く考え過ぎず、割り切った方がいいでしょう。
まとめ
以上、「怒る経営者がイノベーションを生む!?仏の経営か鬼の経営か」というテーマでお話ししました。怒る経営者は、確かに軋轢を生むと思います。
ところがその軋轢は、現状を疑い、それを壊し、新しい仕組みを作り出す原動力になります。
僕の原動力は「すべての人に不動産の知識を」というビジョンでしたが、それが近年になってやっと芽吹いてきたように思うので、僕の経営も間違っていなかったのかなと考えています。
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