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仲介会社を信じすぎてはいけない。審査書類の偽造で仲介営業マン逮捕
公開日: 2025年09月09日
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こんにちは!YouTuber ウラケン不動産です。
最近、不動産業界を揺るがす事件のニュースが相次いでいます。
つい最近も、不動産会社の営業マンが「内定通知書」を偽造して、無職の入居希望者の就職先が決まっているように見せかけて、入居審査を通過させるという事件がありました。
実際、その部屋は違法薬物密売グループの拠点として使われてしまっており、その拠点が警察に押さえられたことで、同時に内定通知書の偽造も発覚したそうです。
営業マンは犯罪組織の一員などではなく、単に営業成績を追いかけるあまりに不正に手を染めてしまった・・・とのことですが、大家さんにとってはたまったものではありません。
そこで今回のブログでは、
・僕が部屋を犯罪拠点にされた経験談
・不動産会社の営業マンが不正に手を染める理由
・大家が自分の不動産を不正利用されないための対策
についてお話しします。ぜひ最後までご覧ください。
僕が部屋を犯罪拠点にされた経験談
実は、僕自身も自分の物件が犯罪の拠点になってしまったことがあります。
以前、都内の仲介会社に入居者を決めてもらったのですが、滞納保証の審査が無事に通ったのはよかったものの、滞納保証会社と入居者が契約を締結する前に、仲介会社が入居者へ部屋の鍵を渡してしまったんですね。
その後、初月から滞納が始まり、ほどなくして警察から「部屋が詐欺のアジトとして使われている疑いがあるのでマークしています。変に刺激しないでください」という連絡が入りました。
僕も追い出し裁判をしようと思っていたので、督促も何もせず(追い出し裁判をするためには3ヵ月の家賃滞納が必要)、3ヵ月後に弁護士から内容証明で文書を送ってもらい、裁判の構えを取りました。
しかし、最終的に入居者は夜逃げをして、僕は弁護士費用と4~5ヵ月分の家賃を丸々失った・・・という痛い経験があります。
不動産仲介業者の営業マンが不正に手を染める理由
では、なぜ仲介会社の営業マンは不正に手を染めてしまうのでしょうか。
それは、彼らの給料体系が「基本給+歩合給」だからです。
契約件数(=いくら仲介手数料を稼いだか)が収入に直結しますから、属性がどんな人でも、「とにかく成約させたい!」という心理が働きます。
特に、都内のイケイケの仲介会社の営業マンは、不動産業界1~2年目ぐらいの若手が多いこともあり、書類を偽造しても「たいした問題にはならないだろう」という認識の薄さがあると思います。
結局、歩合給というインセンティブが働く以上、たとえ際どい入居希望者であっても深く追求しなかったり、オーナーさんへの説明を省略してしまったりということが起きます。
しかし、結局こういったケースで痛い目を見るのは大家さん自身です。
なので、大家さん側としても何らかの対策をしておかないと、いずれ同じようなトラブルに巻き込まれる可能性が誰にでもあると思います。
自分の不動産を不正利用されないための対策
では、大家さんが取るべき対策にはどんなものがあるのでしょうか。
対策① 入居者と面接をする
まず、入居者と事前に面接をすることが重要です。
面接は大家さん自身が直接するのが一番望ましく、少しでも怪しい雰囲気を感じとったら契約を進めない方が無難でしょう。
なお、入居を断る際は「面接の結果ダメでした」とせずに、「審査会社の審査が通りませんでした」など、第三者のせいにして断ることをお勧めします。
ただ、大家さんが直接面談するというのは、近くに物件があったり専業大家さんであれば可能かもしれませんが、兼業大家であったり遠隔地に物件がある場合は難しいですよね。
今はzoomなどリモートで面談することも可能ですから、極力大家さん自身が面談した方がいいと僕は思いますが、どうしても難しい場合は、仲介会社に「入居希望者がどういう印象だったか?」を尋ねることが必要だと思います。
対策② オーナー自ら書類をチェックする
また、オーナー自らが書類をしっかりとチェックしましょう。
先ほどお話しした僕の物件のケースでは、免許証も偽造されていました。今は免許証にICチップが入っていますから、透かしてみたりして確認することが必要です。
また、勤務先の情報や源泉徴収票に虚偽申告がないかもできる限り確認しましょう。
前もって仲介会社に「少しでも怪しい部分があったら教えてほしい」と伝えておくことも必要です。
対策③ 保証会社の審査を重視する
僕は、まず保証会社の審査を重視しています。
保証会社の審査が通って保証契約ができないと、入居者へ鍵は渡さないと決めています。
面談でどんなに良さそうな人であっても、この審査に通るか通らないかを最終的な砦にしています。
まとめ
以上、今回は「仲介会社を信じすぎてはいけない」というテーマでお話ししました。
不動産仲介会社にもミスはあります。
だからこそ、最後の砦は「オーナー自身の目」や「勘」だと思います。
いずれにせよ、何か問題が起きたら結局は大家さん自身に全て振りかかってきますから、できることは全部やるという考えで臨んだ方がいいと思います。
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こんにちは!YouTuber ウラケン不動産です。
最近、不動産業界を揺るがす事件のニュースが相次いでいます。
つい最近も、不動産会社の営業マンが「内定通知書」を偽造して、無職の入居希望者の就職先が決まっているように見せかけて、入居審査を通過させるという事件がありました。
実際、その部屋は違法薬物密売グループの拠点として使われてしまっており、その拠点が警察に押さえられたことで、同時に内定通知書の偽造も発覚したそうです。
営業マンは犯罪組織の一員などではなく、単に営業成績を追いかけるあまりに不正に手を染めてしまった・・・とのことですが、大家さんにとってはたまったものではありません。
そこで今回のブログでは、
・僕が部屋を犯罪拠点にされた経験談
・不動産会社の営業マンが不正に手を染める理由
・大家が自分の不動産を不正利用されないための対策
についてお話しします。ぜひ最後までご覧ください。
僕が部屋を犯罪拠点にされた経験談
実は、僕自身も自分の物件が犯罪の拠点になってしまったことがあります。以前、都内の仲介会社に入居者を決めてもらったのですが、滞納保証の審査が無事に通ったのはよかったものの、滞納保証会社と入居者が契約を締結する前に、仲介会社が入居者へ部屋の鍵を渡してしまったんですね。
その後、初月から滞納が始まり、ほどなくして警察から「部屋が詐欺のアジトとして使われている疑いがあるのでマークしています。変に刺激しないでください」という連絡が入りました。
僕も追い出し裁判をしようと思っていたので、督促も何もせず(追い出し裁判をするためには3ヵ月の家賃滞納が必要)、3ヵ月後に弁護士から内容証明で文書を送ってもらい、裁判の構えを取りました。
しかし、最終的に入居者は夜逃げをして、僕は弁護士費用と4~5ヵ月分の家賃を丸々失った・・・という痛い経験があります。
不動産仲介業者の営業マンが不正に手を染める理由
では、なぜ仲介会社の営業マンは不正に手を染めてしまうのでしょうか。それは、彼らの給料体系が「基本給+歩合給」だからです。
契約件数(=いくら仲介手数料を稼いだか)が収入に直結しますから、属性がどんな人でも、「とにかく成約させたい!」という心理が働きます。
特に、都内のイケイケの仲介会社の営業マンは、不動産業界1~2年目ぐらいの若手が多いこともあり、書類を偽造しても「たいした問題にはならないだろう」という認識の薄さがあると思います。
結局、歩合給というインセンティブが働く以上、たとえ際どい入居希望者であっても深く追求しなかったり、オーナーさんへの説明を省略してしまったりということが起きます。
しかし、結局こういったケースで痛い目を見るのは大家さん自身です。
なので、大家さん側としても何らかの対策をしておかないと、いずれ同じようなトラブルに巻き込まれる可能性が誰にでもあると思います。
自分の不動産を不正利用されないための対策
では、大家さんが取るべき対策にはどんなものがあるのでしょうか。対策① 入居者と面接をする
まず、入居者と事前に面接をすることが重要です。
面接は大家さん自身が直接するのが一番望ましく、少しでも怪しい雰囲気を感じとったら契約を進めない方が無難でしょう。
なお、入居を断る際は「面接の結果ダメでした」とせずに、「審査会社の審査が通りませんでした」など、第三者のせいにして断ることをお勧めします。
ただ、大家さんが直接面談するというのは、近くに物件があったり専業大家さんであれば可能かもしれませんが、兼業大家であったり遠隔地に物件がある場合は難しいですよね。
今はzoomなどリモートで面談することも可能ですから、極力大家さん自身が面談した方がいいと僕は思いますが、どうしても難しい場合は、仲介会社に「入居希望者がどういう印象だったか?」を尋ねることが必要だと思います。
対策② オーナー自ら書類をチェックする
また、オーナー自らが書類をしっかりとチェックしましょう。
先ほどお話しした僕の物件のケースでは、免許証も偽造されていました。今は免許証にICチップが入っていますから、透かしてみたりして確認することが必要です。
また、勤務先の情報や源泉徴収票に虚偽申告がないかもできる限り確認しましょう。
前もって仲介会社に「少しでも怪しい部分があったら教えてほしい」と伝えておくことも必要です。
対策③ 保証会社の審査を重視する
僕は、まず保証会社の審査を重視しています。
保証会社の審査が通って保証契約ができないと、入居者へ鍵は渡さないと決めています。
面談でどんなに良さそうな人であっても、この審査に通るか通らないかを最終的な砦にしています。
まとめ
以上、今回は「仲介会社を信じすぎてはいけない」というテーマでお話ししました。不動産仲介会社にもミスはあります。
だからこそ、最後の砦は「オーナー自身の目」や「勘」だと思います。
いずれにせよ、何か問題が起きたら結局は大家さん自身に全て振りかかってきますから、できることは全部やるという考えで臨んだ方がいいと思います。
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