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今秋から始まるステーブルコインって何?ステーブルコインの基礎知識
公開日: 2025年09月12日
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こんにちは!YouTuber ウラケン不動産です。
今秋から、ついに日本でも円建ての「ステーブルコイン」が本格スタートします。
その名も「JPYC」というステーブルコインです。
しかし、「ビットコインやイーサリアムと何が違うの?」と頭がこんがらがっている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、
・そもそもステーブルコインとは何なのか?
・ステーブルコインのメリットやデメリット
・既存の決済手段との違い
について、ざっくり解説しようと思います。
法定通貨と連動した安定した通貨
まず、「ステーブル」という言葉は英語で「安定した」という意味です。
つまり、ステーブルコインとは「安定した仮想通貨」のことを指します。
例えば、皆さんご存知のビットコインやイーサリアムは、価格変動がとても激しいですよね。
これらは投機の対象としては魅力的かもしれませんが、日常の決済に使うには実用的ではありません。
一方で、ステーブルコインは1コイン=1円のように法定通貨と価格を連動させています。
ブロックチェーンの利便性、例えば送金の速さや国境を超えた利用の可能性を持ちながら、同時に法定通貨の安定性も兼ね備えているのです。
これはかつての金本位制のように、各国の金の保有量が通貨の発行量を決めていたようなイメージと考えていただくと分かりやすいと思います。
ステーブルコインのメリット
それでは、ステーブルコインのメリットを見ていきましょう。
メリット1:価格が安定している
ステーブルコインの大きなメリットとしては、価格が安定している点が挙げられます。
例えば、1万円の商品を購入する際、きちんと1万円で決済できるということですね。
ビットコインやイーサリアムのように価格が日々大きく変動する仮想通貨だと、決済時に価格が下がっていれば1万円以上の通貨を支払わなければならないといった不便さが生じてしまいます。
その点、ステーブルコインは価格が変わらないので安心して使えるわけです。
メリット2:国際送金が圧倒的に速い
さらに、国際送金が圧倒的に速いという利点もあります。
銀行経由の国際送金ですと、数日から数週間かかることもあるのですが、ステーブルコインは、数秒・数分のリアルタイムで送金ができます。
加えて24時間365日利用可能なので、銀行の営業時間に縛られることなく、個人間でもスムーズにお金のやり取りができます。
ステーブルコインのデメリット
一方で、デメリットもあります。
ステーブルコインはブロックチェーン上で運用されているため、運用設計は堅牢化されてきています。
しかし、仮想通貨の取引所では過去に大規模な流出・ハッキング事件が起きていますし、そういったリスクがゼロとはいえません。
日本でも法制度の整備が進められていて、2025年6月に資金決済法の一部改正が成立したものの、利用者の資金の保全やサイバーセキュリティーは引き続き重要な課題です。
ステーブルコインのビジネスモデルとは?
では、このステーブルコインを発行しているJPYC株式会社が、どのようにして利益を上げているのかという点について説明します。
JPYC社はまず、日本円を受け取り、それに対応するJPYCを発行します。そしてこのJPYCを日本円に戻す、つまり換金の業務も行なっています。
ただし、この日本円とJPYCの両替手数料で儲けるわけではありません。
ではどうやって収益を得るのかというと、預かった日本円で短期国債を購入し、その金利収入をビジネスモデルの柱にするとのことです。
つまり、JPYCの発行量が増えれば増えるほど円の運用規模も大きくなり、政府としても短期国債の引受先となるので、国債の市場にも影響を与える可能性があります。
国にとっては国債を買ってくれるので、このモデルを広げたいというところで、法改正が一気に進んだ背景もあるのだと思います。
既存のキャッシュレス決済とどう違うの?
ここで気になるのは、既存のキャッシュレス決済との違いですよね。
日本にはPayPayやSuica、クレジットカードなど、さまざまな電子マネーや決済手段がありますが、それらとの大きな違いはどこにあるのでしょうか。
まず、PayPayやSuicaのような電子マネーは前払い方式で、チャージした分だけ使えて、日本国内での利用を前提としています。
そのため、国際送金には使えないという制約があります。
また、クレジットカードは後払い方式なので、利用枠限度内であれば現金が口座に入っていなくても決済が可能です。
ただし、決済会社に支払う手数料が高いということがあります。
一方、ステーブルコインはブロックチェーンを利用しているため、決済手数料が非常に安いという大きな特徴があります。
仮想通貨と法定通貨のいいとこどりを目指すステーブルコイン
このように、ステーブルコインは仮想通貨と法定通貨のいいとこどりを目指す仕組みです。
この秋からJPYCが日本における第1号のステーブルコインとして本格的にスタートします。
僕としては、日本とマレーシア間で海外送金を結構行なっているので、このステーブルコインは非常に便利だと思っています。
というのも、これまで銀行から海外送金をしようとすると、送金先や用途を細かく聞かれたり、手続きに時間がかかったりして、とても不便だったんですよね。
とはいえ、ステーブルコインによって決済が簡単になる一方で、マネーロンダリング対策などの観点からあらたな規制がでてくることも予想されます。
なので、完全に自由に送金できるかどうかについては、まだ疑問が残る部分もあります。
米国のステーブルコインの規模は約37兆円に
世界のステーブルコインの時価総額は2025年中頃でおよそ2500億ドル前後(約37兆円)に達しています。
ここまで拡大している以上、この「ステーブルコイン化」の流れはもう止められないだろうと思います。
だからこそ、僕たちもこのステーブルコインの動きにしっかりアンテナを張り、使えるところでは積極的に活用していくことが重要だと思います。
今後、ステーブルコインという言葉を耳にしたり目にしたりする機会が増えていくと思いますが、ぜひ関心を持って情報をキャッチアップしていただければと思います。
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こんにちは!YouTuber ウラケン不動産です。
今秋から、ついに日本でも円建ての「ステーブルコイン」が本格スタートします。
その名も「JPYC」というステーブルコインです。
しかし、「ビットコインやイーサリアムと何が違うの?」と頭がこんがらがっている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、
・そもそもステーブルコインとは何なのか?
・ステーブルコインのメリットやデメリット
・既存の決済手段との違い
について、ざっくり解説しようと思います。
法定通貨と連動した安定した通貨
まず、「ステーブル」という言葉は英語で「安定した」という意味です。つまり、ステーブルコインとは「安定した仮想通貨」のことを指します。
例えば、皆さんご存知のビットコインやイーサリアムは、価格変動がとても激しいですよね。
これらは投機の対象としては魅力的かもしれませんが、日常の決済に使うには実用的ではありません。
一方で、ステーブルコインは1コイン=1円のように法定通貨と価格を連動させています。
ブロックチェーンの利便性、例えば送金の速さや国境を超えた利用の可能性を持ちながら、同時に法定通貨の安定性も兼ね備えているのです。
これはかつての金本位制のように、各国の金の保有量が通貨の発行量を決めていたようなイメージと考えていただくと分かりやすいと思います。
ステーブルコインのメリット
それでは、ステーブルコインのメリットを見ていきましょう。メリット1:価格が安定している
ステーブルコインの大きなメリットとしては、価格が安定している点が挙げられます。
例えば、1万円の商品を購入する際、きちんと1万円で決済できるということですね。
ビットコインやイーサリアムのように価格が日々大きく変動する仮想通貨だと、決済時に価格が下がっていれば1万円以上の通貨を支払わなければならないといった不便さが生じてしまいます。
その点、ステーブルコインは価格が変わらないので安心して使えるわけです。
メリット2:国際送金が圧倒的に速い
さらに、国際送金が圧倒的に速いという利点もあります。
銀行経由の国際送金ですと、数日から数週間かかることもあるのですが、ステーブルコインは、数秒・数分のリアルタイムで送金ができます。
加えて24時間365日利用可能なので、銀行の営業時間に縛られることなく、個人間でもスムーズにお金のやり取りができます。
ステーブルコインのデメリット
一方で、デメリットもあります。ステーブルコインはブロックチェーン上で運用されているため、運用設計は堅牢化されてきています。
しかし、仮想通貨の取引所では過去に大規模な流出・ハッキング事件が起きていますし、そういったリスクがゼロとはいえません。
日本でも法制度の整備が進められていて、2025年6月に資金決済法の一部改正が成立したものの、利用者の資金の保全やサイバーセキュリティーは引き続き重要な課題です。
ステーブルコインのビジネスモデルとは?
では、このステーブルコインを発行しているJPYC株式会社が、どのようにして利益を上げているのかという点について説明します。JPYC社はまず、日本円を受け取り、それに対応するJPYCを発行します。そしてこのJPYCを日本円に戻す、つまり換金の業務も行なっています。
ただし、この日本円とJPYCの両替手数料で儲けるわけではありません。
ではどうやって収益を得るのかというと、預かった日本円で短期国債を購入し、その金利収入をビジネスモデルの柱にするとのことです。
つまり、JPYCの発行量が増えれば増えるほど円の運用規模も大きくなり、政府としても短期国債の引受先となるので、国債の市場にも影響を与える可能性があります。
国にとっては国債を買ってくれるので、このモデルを広げたいというところで、法改正が一気に進んだ背景もあるのだと思います。
既存のキャッシュレス決済とどう違うの?
ここで気になるのは、既存のキャッシュレス決済との違いですよね。日本にはPayPayやSuica、クレジットカードなど、さまざまな電子マネーや決済手段がありますが、それらとの大きな違いはどこにあるのでしょうか。
まず、PayPayやSuicaのような電子マネーは前払い方式で、チャージした分だけ使えて、日本国内での利用を前提としています。
そのため、国際送金には使えないという制約があります。
また、クレジットカードは後払い方式なので、利用枠限度内であれば現金が口座に入っていなくても決済が可能です。
ただし、決済会社に支払う手数料が高いということがあります。
一方、ステーブルコインはブロックチェーンを利用しているため、決済手数料が非常に安いという大きな特徴があります。
仮想通貨と法定通貨のいいとこどりを目指すステーブルコイン
このように、ステーブルコインは仮想通貨と法定通貨のいいとこどりを目指す仕組みです。この秋からJPYCが日本における第1号のステーブルコインとして本格的にスタートします。
僕としては、日本とマレーシア間で海外送金を結構行なっているので、このステーブルコインは非常に便利だと思っています。
というのも、これまで銀行から海外送金をしようとすると、送金先や用途を細かく聞かれたり、手続きに時間がかかったりして、とても不便だったんですよね。
とはいえ、ステーブルコインによって決済が簡単になる一方で、マネーロンダリング対策などの観点からあらたな規制がでてくることも予想されます。
なので、完全に自由に送金できるかどうかについては、まだ疑問が残る部分もあります。
米国のステーブルコインの規模は約37兆円に
世界のステーブルコインの時価総額は2025年中頃でおよそ2500億ドル前後(約37兆円)に達しています。ここまで拡大している以上、この「ステーブルコイン化」の流れはもう止められないだろうと思います。
だからこそ、僕たちもこのステーブルコインの動きにしっかりアンテナを張り、使えるところでは積極的に活用していくことが重要だと思います。
今後、ステーブルコインという言葉を耳にしたり目にしたりする機会が増えていくと思いますが、ぜひ関心を持って情報をキャッチアップしていただければと思います。
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