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銀行はなぜ「不動産」ばかりに融資をするのか?
公開日: 2025年10月01日
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こんにちは!YouTuber ウラケン不動産です。
今回は、「銀行はなぜ『不動産』ばかりに融資をするのか?」というテーマでお話ししようと思います。
多くの人にとって、銀行というのは「お金を預ける場所」だと思います。
そして僕たちが預けた預金は、銀行にとっては「負債」ということになります。
なぜなら、銀行は僕たちに対して金利を支払う必要があるので、バランスシート(貸借対照表)上では「負債」に該当するのです。
では、銀行にとっての「資産」は何かというと、「貸出金」ということになります。
僕たちがマイホームを買うために住宅ローンを組んだり、投資物件を買うために融資を受けたりするのは、銀行にとってみれば債権=資産ということになります。
つまり、銀行は融資をすることで経営が成り立っているのです。
では、銀行は何に対して融資をしているのかというと、「不動産」に対する融資の割合がかなり大きいんですね。
実際、住宅ローンでは50年間の超長期ローン(フラット50)がありますし、中古のアパートにも35年のローンがつくなど、銀行は不動産ばかりに融資しているように思えます。
そこで、今回のブログでは、
・銀行が不動産に融資をしたがる5つの理由
・融資を引くための3つの条件
・「デキる不動産投資家」になる方法
についてお話しします。ぜひ最後までご覧ください。
不動産投資は時期を選ばず需要がある
実際、日銀の金融システムレポートを見てみると、業種別の貸出残高において不動産業だけが頭1つ抜けているのがわかります。
では他の業界、例えば製造業やサービス業への融資はどうなのかというと、今は設備投資の需要が弱く、設備投資をするにしても内部留保で投資をしていて、銀行からお金を借りる必要がないというのが実情だそうです。
一方、不動産業というのはいつの時代も需要が高いです。
例えば、景気が悪い時には住宅が安く買えますし銀行も金利を下げますから、「家を買おうか」ということになるでしょう。
逆に今のようなインフレ下では、現金を持っているよりも不動産に投資した方が資産を守ることができますから、やはり「不動産を買おうか」ということになります。
銀行にとってみれば、「景気がいい時も悪い時も、安定して融資を伸ばせる分野は不動産くらいしかない」ということになります。
銀行にとって不動産への融資はリスクが少ない?
ここでもう少し解像度を上げて、銀行が不動産に融資をしたがる理由を探ってみましょう。
僕が考えるに、銀行が不動産に融資をしたがる理由は5つあると思います。
銀行が不動産に融資したがる理由1:担保が取れる
まず、「不動産は担保がしっかり取れる」ということです。
企業に貸し出す事業融資とは違い、不動産融資というのは「土地・建物」に確実に担保が存在します。
最悪の場合、物件を処分することで回収が見込めますから、銀行にとってはリスクを限定しやすいということです。
銀行が不動産に融資したがる理由2:保証協会を利用できる
次の理由は、「保証協会を利用することで、リスクを小さくできる」ということです。
保証協会というのは、要は連帯保証人の代わりになってくれる存在のことです。
投資家が返済できなくなった場合に、信用保証協会が代わりに返済義務を果たしてくれるため、銀行にとっては貸し倒れリスクを減らすことができます。
理由1で紹介した担保が取れることと併せて利用することで、銀行はリスクを極限まで小さくすることができます。
銀行が不動産に融資したがる理由3:安定した家賃収入が見込める
3つ目の理由は「不動産は安定した家賃収入が見込める」ということです。
アパートやオフィスのような賃貸事業というのは、一定の入居率があれば毎月安定したキャッシュフローが生まれます。
例えば、1棟10戸の物件の場合、10戸全部がいきなり空室になるということは考えづらいですから、ある意味でホテルよりも稼働率は安定していると言えます。
ホテルはコロナのようなパンデミックが起きれば、一瞬で大打撃を受けますからね。
銀行から見れば、返済原資として安定した家賃収入があることは安心材料に繋がるでしょう。
銀行が不動産に融資したがる理由4:債務者に節税メリットがある
4つ目の理由は「不動産投資家(債務者)に節税できる仕組みがある」ということです。
不動産は建物に減価償却が使えますので、節税がしやすくキャッシュフローを残しやすいです。
結果として返済能力も高まり、銀行側にとって貸し倒れリスクが下がります。
節税ができる今の税制自体が、銀行にとって大きなリスクヘッジになっているということです。
銀行が不動産に融資したがる理由5:インフレに強い
5つ目の理由は「不動産はインフレに強い資産」だからです。
インフレになって物価が上がると現金の価値は下がりますが、逆に現物資産である土地・建物の価値は上がっていきます。
これは銀行にとっても同じで、現金を持っているだけではその価値が目減りしてしまいますから、銀行も価値の高いものにお金を投じなければいけません。
不動産にお金を流すということは、銀行にとっても理にかなっているということです。
融資を引くための3つの条件
以上の理由から、不動産は銀行にとってお金を貸しやすい対象の1つではありますが、どんな物件でも融資が引けるのかというと、そうではありません。
融資を受けるためには大きく3つの条件があり、このバランスが取れていないと融資を受けることは難しくなります。
融資を受けるための3大条件
①収益性がある
②担保が取れる
③投資家の属性がいい
まず、銀行は収益性がない・担保が取れない物件には融資しません。
また、投資家自身の属性も重要で、年収や勤続年数、金融資産額などの信用情報に傷がないかどうか?を重視します。
これら3つのバランスがうまく取れていないと融資は実行されません。
融資を受けるためには、
・投資家自らが自身の状況を客観的に分析・把握し、
・銀行に「この人ならお金を貸したい!」と思わせる戦略を立てて、
融資の打診に行く必要があります。
ぜひ引き続き一緒に勉強して、「デキる不動産投資家」になっていただければと思います。
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こんにちは!YouTuber ウラケン不動産です。
今回は、「銀行はなぜ『不動産』ばかりに融資をするのか?」というテーマでお話ししようと思います。
多くの人にとって、銀行というのは「お金を預ける場所」だと思います。
そして僕たちが預けた預金は、銀行にとっては「負債」ということになります。
なぜなら、銀行は僕たちに対して金利を支払う必要があるので、バランスシート(貸借対照表)上では「負債」に該当するのです。
では、銀行にとっての「資産」は何かというと、「貸出金」ということになります。
僕たちがマイホームを買うために住宅ローンを組んだり、投資物件を買うために融資を受けたりするのは、銀行にとってみれば債権=資産ということになります。
つまり、銀行は融資をすることで経営が成り立っているのです。
では、銀行は何に対して融資をしているのかというと、「不動産」に対する融資の割合がかなり大きいんですね。
実際、住宅ローンでは50年間の超長期ローン(フラット50)がありますし、中古のアパートにも35年のローンがつくなど、銀行は不動産ばかりに融資しているように思えます。
そこで、今回のブログでは、
・銀行が不動産に融資をしたがる5つの理由
・融資を引くための3つの条件
・「デキる不動産投資家」になる方法
についてお話しします。ぜひ最後までご覧ください。
不動産投資は時期を選ばず需要がある
実際、日銀の金融システムレポートを見てみると、業種別の貸出残高において不動産業だけが頭1つ抜けているのがわかります。では他の業界、例えば製造業やサービス業への融資はどうなのかというと、今は設備投資の需要が弱く、設備投資をするにしても内部留保で投資をしていて、銀行からお金を借りる必要がないというのが実情だそうです。
一方、不動産業というのはいつの時代も需要が高いです。
例えば、景気が悪い時には住宅が安く買えますし銀行も金利を下げますから、「家を買おうか」ということになるでしょう。
逆に今のようなインフレ下では、現金を持っているよりも不動産に投資した方が資産を守ることができますから、やはり「不動産を買おうか」ということになります。
銀行にとってみれば、「景気がいい時も悪い時も、安定して融資を伸ばせる分野は不動産くらいしかない」ということになります。
銀行にとって不動産への融資はリスクが少ない?
ここでもう少し解像度を上げて、銀行が不動産に融資をしたがる理由を探ってみましょう。僕が考えるに、銀行が不動産に融資をしたがる理由は5つあると思います。
銀行が不動産に融資したがる理由1:担保が取れる
まず、「不動産は担保がしっかり取れる」ということです。
企業に貸し出す事業融資とは違い、不動産融資というのは「土地・建物」に確実に担保が存在します。
最悪の場合、物件を処分することで回収が見込めますから、銀行にとってはリスクを限定しやすいということです。
銀行が不動産に融資したがる理由2:保証協会を利用できる
次の理由は、「保証協会を利用することで、リスクを小さくできる」ということです。
保証協会というのは、要は連帯保証人の代わりになってくれる存在のことです。
投資家が返済できなくなった場合に、信用保証協会が代わりに返済義務を果たしてくれるため、銀行にとっては貸し倒れリスクを減らすことができます。
理由1で紹介した担保が取れることと併せて利用することで、銀行はリスクを極限まで小さくすることができます。
銀行が不動産に融資したがる理由3:安定した家賃収入が見込める
3つ目の理由は「不動産は安定した家賃収入が見込める」ということです。
アパートやオフィスのような賃貸事業というのは、一定の入居率があれば毎月安定したキャッシュフローが生まれます。
例えば、1棟10戸の物件の場合、10戸全部がいきなり空室になるということは考えづらいですから、ある意味でホテルよりも稼働率は安定していると言えます。
ホテルはコロナのようなパンデミックが起きれば、一瞬で大打撃を受けますからね。
銀行から見れば、返済原資として安定した家賃収入があることは安心材料に繋がるでしょう。
銀行が不動産に融資したがる理由4:債務者に節税メリットがある
4つ目の理由は「不動産投資家(債務者)に節税できる仕組みがある」ということです。
不動産は建物に減価償却が使えますので、節税がしやすくキャッシュフローを残しやすいです。
結果として返済能力も高まり、銀行側にとって貸し倒れリスクが下がります。
節税ができる今の税制自体が、銀行にとって大きなリスクヘッジになっているということです。
銀行が不動産に融資したがる理由5:インフレに強い
5つ目の理由は「不動産はインフレに強い資産」だからです。
インフレになって物価が上がると現金の価値は下がりますが、逆に現物資産である土地・建物の価値は上がっていきます。
これは銀行にとっても同じで、現金を持っているだけではその価値が目減りしてしまいますから、銀行も価値の高いものにお金を投じなければいけません。
不動産にお金を流すということは、銀行にとっても理にかなっているということです。
融資を引くための3つの条件
以上の理由から、不動産は銀行にとってお金を貸しやすい対象の1つではありますが、どんな物件でも融資が引けるのかというと、そうではありません。融資を受けるためには大きく3つの条件があり、このバランスが取れていないと融資を受けることは難しくなります。
融資を受けるための3大条件
①収益性がある
②担保が取れる
③投資家の属性がいい
まず、銀行は収益性がない・担保が取れない物件には融資しません。
また、投資家自身の属性も重要で、年収や勤続年数、金融資産額などの信用情報に傷がないかどうか?を重視します。
これら3つのバランスがうまく取れていないと融資は実行されません。
融資を受けるためには、
・投資家自らが自身の状況を客観的に分析・把握し、
・銀行に「この人ならお金を貸したい!」と思わせる戦略を立てて、
融資の打診に行く必要があります。
ぜひ引き続き一緒に勉強して、「デキる不動産投資家」になっていただければと思います。
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