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銀行にたくさん預金しておくと、融資されやすくなるのは本当か?
公開日: 2025年10月02日
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こんにちは!YouTuber ウラケン不動産です。
「銀行にたくさん預金しておくと、融資を受けやすくなる」
こんな話を聞いたことがある方は多いと思います。
実を言うと、これは都市伝説ではありません。
銀行員の世界では常識ともいえる考え方です。
なぜなら、銀行にとって僕たちの預金は単なるお金の預かりではなく、信頼と情報と収益に直結しているからなんですよね。
そこで今日は、銀行にたくさん預金をしておくと融資されやすくなる理由について、定性的な面と定量的な面から解説しようと思います。ぜひ最後までご覧ください。
定性的な理由:預金は信頼の証
1. 預金そのものが銀行への忠誠・信頼の証
2. 入出金のデータは決算書よりも重要
3. 情報量が信頼関係を強める
定量的な理由:銀行から見た実質金利
具体例で見る銀行の実質金利
貸し倒れリスクの低減
まとめ
定性的な理由:預金は信頼の証
預金することで、なぜ信頼性・関係性が増すのか?定性的な理由に関しては、3つポイントがあります。
1. 預金そのものが銀行への忠誠・信頼の証
例えば、融資を受けたい時に銀行から「メインバンクはどこですか?」「普段使っている銀行はどこですか?」と聞かれることがありますよね。
もしあなたが銀行員だったら、多額のリスクを負って融資をしているのに、肝心の預金が他の銀行に置かれていたらどう思うでしょうか。
「ウチが融資するんだから、こっちに預けてよ」と思うのではないでしょうか。
銀行が融資をすることと、僕たちが預金をすることには、いわば相思相愛の関係が求められているのです。
2. 入出金のデータは決算書よりも重要
日々の預金口座の動きというのは、その人の成績表と考えることができます。
成績をリアルタイムに映す鏡なわけですね。
融資を打診する際、決算書や試算表を持っていくと思いますが、それらはいわば過去のスナップショットです。
学校の通知表でいえば、普段の成績や出席態度、授業への参加意欲は反映されていますが、あなたの今日の状態を反映しているわけではありません。
一方、日々の入出金データを銀行に見てもらうということは、現時点での健康状態をそのまま見てもらうことと同義なわけです。
銀行からしてみれば、資金繰りの安定性を常にモニタリングできるので、安心して融資できるというわけですね。
3. 情報量が信頼関係を強める
人間関係では、深く付き合えば付き合うほど、人となりが分かってくるものです。
これは銀行も同じで、情報量が多ければ多いほど、相手への信頼に繋がっていきます。
銀行にとって、預金してもらうことは借り手の経営状況を把握する最適な手段です。
預金が多いとか、入出金が頻繁にあるとか、安定した運転資金があるとかいう情報があれば、それはイコール信頼に繋がって、結果として融資が通りやすくなるというわけです。
定量的な理由:銀行から見た実質金利
次に、銀行にとっての“金利の効果”という定量的な面から考えてみましょう。
具体例で見る銀行の実質金利
僕たちが銀行に預金を置くということは、銀行にとって収益の面でもプラスになります。
例えば、あなたがA銀行に2,000万円預けているとします。
そして、同じA銀行から1億円を年利3%で借りました。
すると、年間の金利支払い額は300万円になります。
しかし、銀行は既にあなたから2,000万円を預かっているので、実質的に貸しているのは8,000万円ということになります。
それでも受け取れる利息は300万円なわけです。
つまり、【利息300万円÷実質的な貸出額8,000万円=3.75%】ということで、0.75%を余計に稼げている計算になります。
なので、銀行から見れば、多額の預金を預けてくれる顧客=実質利回りの高いより儲かる顧客ということになるのです。
貸し倒れリスクの低減
さらに、銀行は僕たちの預金を人質にとっていますので、貸し倒れリスクが低いわけです。
万が一返済が滞った場合には、相殺できる可能性があるということで、銀行からしてみればより安心して貸せる・オイシイ客になるわけです。
こういう理由があるからこそ、預金をたくさんしておけばしておくほど、金利が優遇されたり、融資期間を伸ばしてくれたり、といった可能性が高まるわけですね。
まとめ
というわけで今回は、「銀行にたくさん預金をしておくと、融資されやすくなるのは本当か?」というテーマで解説しました。
銀行にたくさん預金をしておくと融資されやすくなる、これは事実です。
融資を受けたい人にとって重要なのは、自分が銀行員だったらどんな相手にお金を貸したいか?を徹底的に考えることです。
答えはシンプルで、信頼できて、日々の入出金(情報)が見えて、かつ銀行にとって“儲かるお客”になれるかどうかということです。
だからこそ、1つの銀行に預金を集中させる戦略というのは、融資を引き出しやすくなる強力な武器になるわけですね。
また、預金だけではなく、
・家賃の集金口座としても使う
・自分に給料を支払う場合には、その口座から支払う
といったことも、効果的です。
単に預金を預けているよりも、より信頼感が増しますからね。
ぜひその辺りのことを考えて、銀行と付き合っていただければと思います。
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こんにちは!YouTuber ウラケン不動産です。
「銀行にたくさん預金しておくと、融資を受けやすくなる」
こんな話を聞いたことがある方は多いと思います。
実を言うと、これは都市伝説ではありません。
銀行員の世界では常識ともいえる考え方です。
なぜなら、銀行にとって僕たちの預金は単なるお金の預かりではなく、信頼と情報と収益に直結しているからなんですよね。
そこで今日は、銀行にたくさん預金をしておくと融資されやすくなる理由について、定性的な面と定量的な面から解説しようと思います。ぜひ最後までご覧ください。
定性的な理由:預金は信頼の証
1. 預金そのものが銀行への忠誠・信頼の証
2. 入出金のデータは決算書よりも重要
3. 情報量が信頼関係を強める
定量的な理由:銀行から見た実質金利
具体例で見る銀行の実質金利
貸し倒れリスクの低減
まとめ
定性的な理由:預金は信頼の証
預金することで、なぜ信頼性・関係性が増すのか?定性的な理由に関しては、3つポイントがあります。1. 預金そのものが銀行への忠誠・信頼の証
例えば、融資を受けたい時に銀行から「メインバンクはどこですか?」「普段使っている銀行はどこですか?」と聞かれることがありますよね。
もしあなたが銀行員だったら、多額のリスクを負って融資をしているのに、肝心の預金が他の銀行に置かれていたらどう思うでしょうか。
「ウチが融資するんだから、こっちに預けてよ」と思うのではないでしょうか。
銀行が融資をすることと、僕たちが預金をすることには、いわば相思相愛の関係が求められているのです。
2. 入出金のデータは決算書よりも重要
日々の預金口座の動きというのは、その人の成績表と考えることができます。
成績をリアルタイムに映す鏡なわけですね。
融資を打診する際、決算書や試算表を持っていくと思いますが、それらはいわば過去のスナップショットです。
学校の通知表でいえば、普段の成績や出席態度、授業への参加意欲は反映されていますが、あなたの今日の状態を反映しているわけではありません。
一方、日々の入出金データを銀行に見てもらうということは、現時点での健康状態をそのまま見てもらうことと同義なわけです。
銀行からしてみれば、資金繰りの安定性を常にモニタリングできるので、安心して融資できるというわけですね。
3. 情報量が信頼関係を強める
人間関係では、深く付き合えば付き合うほど、人となりが分かってくるものです。
これは銀行も同じで、情報量が多ければ多いほど、相手への信頼に繋がっていきます。
銀行にとって、預金してもらうことは借り手の経営状況を把握する最適な手段です。
預金が多いとか、入出金が頻繁にあるとか、安定した運転資金があるとかいう情報があれば、それはイコール信頼に繋がって、結果として融資が通りやすくなるというわけです。
定量的な理由:銀行から見た実質金利
次に、銀行にとっての“金利の効果”という定量的な面から考えてみましょう。具体例で見る銀行の実質金利
僕たちが銀行に預金を置くということは、銀行にとって収益の面でもプラスになります。
例えば、あなたがA銀行に2,000万円預けているとします。
そして、同じA銀行から1億円を年利3%で借りました。
すると、年間の金利支払い額は300万円になります。
しかし、銀行は既にあなたから2,000万円を預かっているので、実質的に貸しているのは8,000万円ということになります。
それでも受け取れる利息は300万円なわけです。
つまり、【利息300万円÷実質的な貸出額8,000万円=3.75%】ということで、0.75%を余計に稼げている計算になります。
なので、銀行から見れば、多額の預金を預けてくれる顧客=実質利回りの高いより儲かる顧客ということになるのです。
貸し倒れリスクの低減
さらに、銀行は僕たちの預金を人質にとっていますので、貸し倒れリスクが低いわけです。
万が一返済が滞った場合には、相殺できる可能性があるということで、銀行からしてみればより安心して貸せる・オイシイ客になるわけです。
こういう理由があるからこそ、預金をたくさんしておけばしておくほど、金利が優遇されたり、融資期間を伸ばしてくれたり、といった可能性が高まるわけですね。
まとめ
というわけで今回は、「銀行にたくさん預金をしておくと、融資されやすくなるのは本当か?」というテーマで解説しました。銀行にたくさん預金をしておくと融資されやすくなる、これは事実です。
融資を受けたい人にとって重要なのは、自分が銀行員だったらどんな相手にお金を貸したいか?を徹底的に考えることです。
答えはシンプルで、信頼できて、日々の入出金(情報)が見えて、かつ銀行にとって“儲かるお客”になれるかどうかということです。
だからこそ、1つの銀行に預金を集中させる戦略というのは、融資を引き出しやすくなる強力な武器になるわけですね。
また、預金だけではなく、
・家賃の集金口座としても使う
・自分に給料を支払う場合には、その口座から支払う
といったことも、効果的です。
単に預金を預けているよりも、より信頼感が増しますからね。
ぜひその辺りのことを考えて、銀行と付き合っていただければと思います。
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