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管理会社にアパートの鍵は預けるべきか?鍵はスマートロックの時代
公開日: 2025年10月10日
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こんにちは!YouTuber ウラケン不動産です。
最近、こんなニュースがありました。
マンションの管理人がマスターキーを使って入居者の部屋に侵入し、女性の下着を物色していたという情けない事件です。
こういったニュースは過去にも何度か見たことがありますし、有名なところでは、俳優の福山雅治さんの自宅に、マンションのコンシェルジュが侵入して逮捕されたという事件もありました。
動機は「ギターが見たかった」というものだったそうですが、正直、別の目的もあったのではないかと疑いたくなってしまいます。
このような話を聞くと、「鍵を預けるなんて危ない!」と感じる方も多いと思います。
ただ、一般的にはオーナーさんが管理会社に鍵を預けることは昔から当たり前のことで、緊急時などの対応のために管理会社がマスターキーを保管しておくのは定番の業務なんですよね。
鍵を預からない管理会社が出てきました
しかし、最近はこの常識が少し変わりつつあります。
実は管理会社の中でも、鍵を預からないという方針を取るところが増えているのです。
たとえば、福岡の大手不動産会社「三好不動産」では、2010年から入居者の鍵を一切預からない運用に切り替えているそうです。
理由は悪用リスク回避や業務の負担軽減のためとのことですが、確かに大手ほど多くの物件を管理しているので、鍵の管理は大変なんですよね。
当社のような小規模な会社でも、管理している物件は1,000戸以上あるので、単純計算でも1,000本以上の鍵を保管・管理しているわけです。
これらを鍵ケースに入れて整理し、出し入れを管理するのはかなりの負担です。
大手企業ともなれば、1万本単位で鍵があるわけですから、紛失や取り違えのリスクも当然出てくるでしょう。
従業員に悪意がなくてもミスをしてしまうケースもありますし、意図的に不正を働くような人間が出てくる可能性もゼロではありません。
つまり、「鍵を預からない」という運用は、「管理会社としてのリスク回避策」という面では理解できなくもありません。
管理会社は鍵を預かる体制を整えるべき
ただ、ここからは僕の個人的な意見になりますが、正直なところ、鍵を預からない管理会社というのは、やや職務怠慢ではないかと感じてしまいます。
なぜなら、高齢者や外国人の入居者が増えている今、管理会社が鍵を持っていないと、”もしものとき“の対応が確実に遅れてしまうからです。
こういった「鍵を預からない」会社では、入居者が鍵をなくしたときなどの対応を、外部業者に委託しているそうです。
もしものときには、その鍵交換業者が現地に行って鍵を開けるそうですが、それでは時間がかかり、手遅れになる可能性もあります。
例えば、入居者が部屋の中で病気で倒れていたらどうでしょうか。
あるいは、入居者の不在中に水漏れが起きた場合、すぐに入室して対応しなければ被害が広がってしまいますよね。
こういう時こそ、管理会社の責任や真意が問われるのではないかと思います。
そう考えると、鍵を「預からない方が安全」なのではなく、「預かる体制を整える」方が本来あるべき姿なのではないかと思います。
つまり、「鍵はきちんと預かるけれども、厳重に管理する」。これがプロの管理会社としての正しい姿勢だと僕は思います。
従業員がオイタをするかもしれない・・・なんて疑うよりも、社員教育をしっかり行なうことこそが大切なのではないでしょうか。
例えば、鍵はセキュリティーがかかった部屋に保管するようにして、管理責任者の承認がなければ入れないようにするとか、鍵の出し入れを複数人の立ち会いで行なうとか、そういった体制を整えれば、不正利用のリスクは十分に減らせると思います。
これからの時代は「スマートロック」一択
とはいえ、やっぱり物理的な鍵の管理にはどうしても限界があります。
だからこそ、これからの時代は「スマートロック」一択だと僕は思います。
スマートロックはスマホやICカードで解錠できる上に、暗証番号の変更も遠隔で行なえます。
オーナーが一時的に仲介業者や清掃業者にアクセス権を発行することもできるので、物理的に鍵を手渡す必要がなくなります。
こういったスマートロックを今後どんどん導入して、向こう10年くらいで全管理物件をスマートロック化していき、物理的に悪さをできないようにしていくことが、最も安全で効率的な方法だと思います。
性善説のみに頼るのではなく、テクノロジーの力を活用して、人と物件を守る仕組みをつくる時代に入っていると感じます。
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こんにちは!YouTuber ウラケン不動産です。
最近、こんなニュースがありました。
マンションの管理人がマスターキーを使って入居者の部屋に侵入し、女性の下着を物色していたという情けない事件です。
こういったニュースは過去にも何度か見たことがありますし、有名なところでは、俳優の福山雅治さんの自宅に、マンションのコンシェルジュが侵入して逮捕されたという事件もありました。
動機は「ギターが見たかった」というものだったそうですが、正直、別の目的もあったのではないかと疑いたくなってしまいます。
このような話を聞くと、「鍵を預けるなんて危ない!」と感じる方も多いと思います。
ただ、一般的にはオーナーさんが管理会社に鍵を預けることは昔から当たり前のことで、緊急時などの対応のために管理会社がマスターキーを保管しておくのは定番の業務なんですよね。
鍵を預からない管理会社が出てきました
しかし、最近はこの常識が少し変わりつつあります。実は管理会社の中でも、鍵を預からないという方針を取るところが増えているのです。
たとえば、福岡の大手不動産会社「三好不動産」では、2010年から入居者の鍵を一切預からない運用に切り替えているそうです。
理由は悪用リスク回避や業務の負担軽減のためとのことですが、確かに大手ほど多くの物件を管理しているので、鍵の管理は大変なんですよね。
当社のような小規模な会社でも、管理している物件は1,000戸以上あるので、単純計算でも1,000本以上の鍵を保管・管理しているわけです。
これらを鍵ケースに入れて整理し、出し入れを管理するのはかなりの負担です。
大手企業ともなれば、1万本単位で鍵があるわけですから、紛失や取り違えのリスクも当然出てくるでしょう。
従業員に悪意がなくてもミスをしてしまうケースもありますし、意図的に不正を働くような人間が出てくる可能性もゼロではありません。
つまり、「鍵を預からない」という運用は、「管理会社としてのリスク回避策」という面では理解できなくもありません。
管理会社は鍵を預かる体制を整えるべき
ただ、ここからは僕の個人的な意見になりますが、正直なところ、鍵を預からない管理会社というのは、やや職務怠慢ではないかと感じてしまいます。なぜなら、高齢者や外国人の入居者が増えている今、管理会社が鍵を持っていないと、”もしものとき“の対応が確実に遅れてしまうからです。
こういった「鍵を預からない」会社では、入居者が鍵をなくしたときなどの対応を、外部業者に委託しているそうです。
もしものときには、その鍵交換業者が現地に行って鍵を開けるそうですが、それでは時間がかかり、手遅れになる可能性もあります。
例えば、入居者が部屋の中で病気で倒れていたらどうでしょうか。
あるいは、入居者の不在中に水漏れが起きた場合、すぐに入室して対応しなければ被害が広がってしまいますよね。
こういう時こそ、管理会社の責任や真意が問われるのではないかと思います。
そう考えると、鍵を「預からない方が安全」なのではなく、「預かる体制を整える」方が本来あるべき姿なのではないかと思います。
つまり、「鍵はきちんと預かるけれども、厳重に管理する」。これがプロの管理会社としての正しい姿勢だと僕は思います。
従業員がオイタをするかもしれない・・・なんて疑うよりも、社員教育をしっかり行なうことこそが大切なのではないでしょうか。
例えば、鍵はセキュリティーがかかった部屋に保管するようにして、管理責任者の承認がなければ入れないようにするとか、鍵の出し入れを複数人の立ち会いで行なうとか、そういった体制を整えれば、不正利用のリスクは十分に減らせると思います。
これからの時代は「スマートロック」一択
とはいえ、やっぱり物理的な鍵の管理にはどうしても限界があります。だからこそ、これからの時代は「スマートロック」一択だと僕は思います。
スマートロックはスマホやICカードで解錠できる上に、暗証番号の変更も遠隔で行なえます。
オーナーが一時的に仲介業者や清掃業者にアクセス権を発行することもできるので、物理的に鍵を手渡す必要がなくなります。
こういったスマートロックを今後どんどん導入して、向こう10年くらいで全管理物件をスマートロック化していき、物理的に悪さをできないようにしていくことが、最も安全で効率的な方法だと思います。
性善説のみに頼るのではなく、テクノロジーの力を活用して、人と物件を守る仕組みをつくる時代に入っていると感じます。
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