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すぐにはお金持ちになれない!

公開日: 2019年10月28日

職業柄、多くのオーナーさんと接したり、オーナー誕生の瞬間を目にする機会があります。

属性もよく、しっかり勉強されている方は、早い段階から不動産投資家へとデビューして
いきます。

属性はイマイチながらも、しっかり貯蓄に励み、ゆっくりとしたペースで
身の丈にあった物件を購入するところから始めたオーナーさんもいます。

不動産投資をするにあたり、お客様からこれまで1番多く質問されたのは、

「自己資金はないのですが、どうすればオーナーになれますか?」

という質問です。

もし、私が売買仲介会社の営業マンだった場合、

「オーバーローン、フルローンといった手法があるので、
自己資金がなくても不動産投資はできますよ」

と会社の顔色を伺いながら、お客様に話すことでしょう。

しかし、これが破滅への落とし穴であることは、
これから不動産投資家を目指すのであれば、絶対に知っておいてほしいことです。

不動産投資におけるフルローン、しかも、5千万、1億といった規模のあるRCのような物件は、
自己資金を使わずに物件を購入することができます。

一方、この投資法はたった一つのトラブルで、
破綻の道へまっしぐらとなるリスクも持ち合わせているのです。

なぜなら、

・入居者の家賃滞納が起きても、ローン返済は待ってくれない。

・エレベーターなどの建物の設備が壊れたら、急遽、多額の修繕費が必要になる。

・空室を埋めるために、広告料の上乗せが必要。といった場面に必ず遭遇するからです。

自己資金を使わずに物件を購入できても、上記のようなことが起きれば、
物件の規模が大きい分、より多額な資金が必要になります。

そんな投資手法とは真逆なのが、築古戸建投資です。

築古戸建投資は、最初に少なからず自己資金が必要ですが、
300万円程度の戸建なら物件の規模が小さいため、リスクがあっても想定内で抑えることができます。

また、若くして投資家を目指すのであれば、こんな投資手法を取ることもできます。

35年の住宅ローンを組み、それを友人と一緒にシェアします。

その後、他の部屋にも友人に住んでもらい、敷地内には自動販売機を置き、
また駐車場を貸すことができれば、どんどん収入は増えていきます。

その収入は住宅ローンの返済にあて、物件は次の物件購入の担保に入れるもよし、
貯金し、物件購入の自己資金にするのもよいでしょう。

こうやって、徐々に不動産投資の可能性を広げることができます。

不動産投資にはステージがあります。

いきなりRCから始めることも可能ですが、大きなリスクが伴います。

初めての投資には戸建賃貸を選択し、まずは自分に合っているのか、
そして賃貸経営を経験した上で、一棟ものを買い進めるといったこともできます。

大きなリスクが伴うアパマンだけでなく、
中古戸建賃貸という選択肢も考えて、物件選びをしてみてください。

高橋 淳