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〜小ロット物件、戸建VS区分〜

公開日: 2018年10月29日

今年に入り、

「融資がおりなくて、物件が買えない。」

という声をよく聞きます。

法定耐用年数や担保評価、事業性、属性がこれまで以上に重要視され、
ある程度の自己資金を入れないと、融資は出さないというスタンスの銀行が増えているからです。

この市況に、これまで1棟ものを取り扱っていた不動産会社は、
自己資金が少なくても購入できる、区分や戸建といった小規模物件を
取り扱い始めているようです。

今回の戸建レポートでは、今後の投資の幅を広げる意味で、
築古区分マンションと築古戸建賃貸を比較してみましょう。

【条件】

物件価格500万円
自己資金100万円
借入400万円
金利1.7%
期間10年
家賃6万円
月の返済額36,270円

戸建賃貸の場合、シンプルに6万円から返済額36,270円を差し引いた額23,730円が
毎月の手残りとなります。(固都税・火災保険は除きます。)

一方、区分マンションの場合、戸建賃貸の手残りから更に管理費・修繕積立金の支払いが生じます。

これらの額はマンションごとに異なりますが、ここでは家賃の30%で計算します。

すると、区分マンションでは
23,730円−6万×0.3=5,730円
しか手元に残らないのです。

室内のトラブルが発生すれば、あっという間に持ち出しが出てしまいますね。

このように、区分マンションはランニングコストが高いのに比べ、戸建賃貸は非常に安く済みます。

長期保有を求めている投資家にとって運営費の安さは、
戸建賃貸投資の最大の魅力となるのではないでしょうか。

これがアパマンなら、更に運営費はあがります。

日常清掃、定期清掃、消防点検、貯水槽清掃、エレベーターがあれば、
毎月の点検費とそれなりに支出が多くなるからです。

戸建なら、建物だけではなく土地自体を貸すことで、
草むしり等も賃借人にやってもらえることでしょう。

もちろん、戸建賃貸、区分、アパマンそれぞれにメリット・デメリットはあるものです。

その中でも、運営経費の観点から見た場合、戸建賃貸は最も優れた投資法の一つになるでしょう。

手間をかけずに安定した収入を得たい人には、戸建賃貸はピッタリな投資法です。

高橋 淳