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土地の建築ボリュームを見極めよう!

公開日: 2016年12月26日

先日、お客様より、

「相続で受け継ぎそうな土地があるのですが、
どれくらいの規模の建物が建築できそうですか?」

と相談がありました。

そこで本日は、敷地面積からどのくらいの規模の建物が
建てられるのかが分かる簡単な計算方法を勉強しましょう。

まず、敷地面積と容積率を調べます。

容積率とは、敷地面積に対する建築物の延床面積
(各階の床面積の合計)の割合のことです。

次に、建築物の延床面積を下記の計算式で求めます。

敷地面積×容積率=延床面積

例えば、敷地面積が200平米の土地で
容積率が200%だとすると、

200平米×200%=400平米

となり、延床面積が400平米以内の建物を建てられます。

そこから、どのくらいの広さの部屋が
何戸できるかを計算します。

先ほどの例で計算すると、
1戸あたり25平米の単身用アパートであれば、

延床面積400平米÷戸当たり面積25平米=16戸

配置できます。


1戸あたり40平米の1LDKであれば、

延床面積400平米÷戸当たり面積40平米=10戸

配置できます。

このように、敷地面積と容積率が分かれば、
おおよその建築ボリュームがわかるのです。

もちろん、戸建賃貸でも同様に判断できます。

ただし、前面道路の幅員や斜線制限、
建蔽率などによって制限が課せられますので、
管轄の都市計画課などで確認しましょう。

また、相続等で受け継ぐ場合、登記されている土地の
情報が古く、実測すると土地面積が全然違うこともあります。

実際に測量してみたら、100平米以上
大きかったということもありました。

書面の情報だけでなく、
必ず実測で確認するようにしましょう。

建築ボリュームのチェック方法を理解し、
建築可能な建物が判断できれば、
土地が有効活用できるようになります。

鹿股 恭平