ブログ

万人にとって「いい物件」「いい投資」はあり得ない!

公開日: 2015年01月19日

当社には日々いろいろなご相談が届きます。

不動産投資に関する内容としては、

「この物件を買いたいのだけど、これはいい物件でしょうか?」

「いい物件がでてこなくて、なかなか物件を増やせないんです・・・。」

といったものをよく目にします。

しかし、結論として、

いい物件かどうか、いい投資かどうか

は、人によって良くも悪くもなってしまうとしかお答えできません。

例えば、ご相談者の話によくでてくる、

・利回り10%以上の物件を探す

というものですが、なぜ利回りが10%以上必要なのか?を突き詰めて考える必要があります。

例えば、1億円の物件に投資する場合を考えてみます。

もし、

・手元に粗利で3%残したい!
・手元に3%は入ってこないと投資に面白みがないから。

という希望があったとします。

このとき、属性の違う二人が融資をそれぞれ、

・金利3%
・金利2%

で受けられるとします。

その他の条件が変わらないとすれば、前者より後者の方が
1%分表面利回りが低くても同じ結果が得られることになります。

ということは、同じ物件に出会ったとしてもその方の属性や資産背景によっては、
良い投資にも、悪い投資にもなる可能性がある、ということが言えます。

これは、戸建賃貸やアパ・マンの建築にしても同じです。

確かに、土地を持っていれば利回り10%程度は欲しいところです。

ところが、得られる家賃の上限がある程度相場から決まっていて、
高い家賃設定が難しいエリアもあるでしょう。

また、昨今の建築費高騰により、収支が悪くなるケースもこれから増えていくと思われます。

そんな状況の中、一概に、

「利回りが10%とれないからダメ!」

としてしまうと、投資の可能性を著しく狭めてしまうことになります。

このようなときは、

・自己資金を多めに投入する
・少しでも高い家賃設定ができるプランを作る
・競合のできるだけないものを建築する
・金利が安くなるよう財務体質を改善する

といったことが必要です。

表面的なことだけにとらわれず、広い視野で不動産投資に臨んでいただきたいと思います!