インターネットへの掲載情報は効果的に

現在は繁忙期ですが、みなさんは順調に空室を埋められていますでしょうか。

もし「入居が決まらない」と悩んでいるのであれば、これまでの対策が効果的か精査する必要があります。

なかでも必ず再チェックすべきポイントは、「インターネットの掲載状況」です。

今は入居希望者様の90％以上がインターネットで物件を探してから内見を行う傾向があり、そのなかの約10％の方に至っては、「物件を実際に見ないでインターネットの掲載情報だけで決めている」というほど、ネット募集は重要なファクターだからです。

大手ポータルサイトに情報が掲載されているか

実際に、インターネットへの情報掲載が効果的に行われているか確認する方法としては、「グーグルなどの検索サイトで、自分が入居募集をかけている物件の名前を検索すること」から始めます。

これにより、大手の賃貸募集のポータルサイトに「情報が掲載されているか」をチェックできます。

もしも、検索でひとつも大手ポータルサイトの掲載情報が出てこない場合には、募集市場から退場宣告を受けているようなものです。

これでは入居を決めることはできませんから、至急、管理会社さんに連絡を入れて、大手ポータルサイトに募集情報を掲載してもらうように依頼しましょう。

さらに、大手ポータルサイトに物件情報が掲載されていたとしても、いくつかの条件が揃わなければ「検索されにくい」ことも忘れてはいけません。

例えば、賃料設定もそのひとつです。賃料は、入居希望者様が物件を探す際に検索条件として入力します。

仮に現在の募集賃料が、8万1000円であれば、大抵のポータルサイトでは、8万円〜8万5000円のところに分類されます。

これは、5000円刻みで検索条件を設定できるケースが多いからです。

そのため、8万円までの予算で物件を探している入居希望者様の目には「あなたの物件は届かない」ことになります。

このような事態を避けるためには、8万1000円ではなく8万円に設定するのが理想的です。

同じように、9万6000円の家賃設定が希望であれば、9万5000円にした方が、より多くの方に見て頂ける可能性が高くなります。実質「1000円の値引き」ですが、長期間にわたり空室が続くよりは良いと思います。

ほかにも、大手ポータルサイトの検索では設備の条件設定が可能なケースも多いため、この点が重要になってきます。

例えば、「トイレ、バス別」「トイレのシャワー便座の有無」「IHクッキングヒーター」「インターネット使い放題」など、物件の設備や仕様について詳細に設定（入力）されているか確認しましょう。

魅力的な写真を撮るコツ

最後に、掲載されている写真も重要です。実際に物件を見ずに写真だけで入居を決める人もいますから、クオリティの高さが求められます。

もし、写真が20枚掲載できるサイトであれば最大限載せましょう。

そのためにも、大家さんが良い写真を撮影して客付業者の担当者さんにデータを渡すのが良いと思います。

次のようなポイントがあります。

①広角（28ミリ以下）撮影が、可能なデジタルカメラを用意する。

②斜め30〜45度から撮ると、物件の外観のベストショットになりやすい。

③外観写真は逆光になりにくい時間帯に撮影する。

④外観撮影は青空の映える晴れた日が良い（晴れた日はコントラストが強くなりやすく、日光が当たっている場所は白飛びし、当たっていない場所は黒くつぶれることがあるため、撮影位置を調整するなどしながら何枚も撮影）。

⑤室内写真は明るく撮って印象度をアップ（照明をつけるなどの工夫を行い、それでも暗い場合には、デジタルカメラの露出補正機能を活用して調整）。実際に撮る際は部屋の四隅から対角線に向かって行い、奥行き感も出す。

⑥和室は座った時の目の高さで撮ると自然に写る。


以上のような点に気をつければ、クオリティの高い写真を撮れる可能性が高くなります。

インターネットによる募集が上手くできていないと入居決めは相当厳しくなります。

もしも、繁忙期なのに反響が少ない状況であれば、今すぐ大手ポータルサイトの掲載状況を再チェックしてみてください。