ブログ

空室になりにくいのが魅力、人気の戸建て賃貸の可能性

公開日: 2021年11月01日

入居者様と大家さんの双方にメリットが多い!

コロナ禍もあり、今は戸建て賃貸が人気です。

どうやら、他人との接触を避けやすく感染防止に繋がる点と、テレワークの普及や在宅時間の増加により騒音問題を意識する人が増えているのが理由のようです。

そして、戸建て賃貸は元々ニーズがあるうえに供給量は少ないため、入居率が極めて高いのも特徴と言えます。

つまり、今後入居決めに困らない大家さんを目指すなら「戸建て賃貸の運営を視野に入れるのが賢い選択」になるわけです。

戸建て賃貸のニーズと供給

実際に、2019年に国土交通省が行った土地問題に関する国民の意識調査によると、望ましい住宅の形態について「戸建て」と答えた人は、全体の約60%もいました。

さらに、リクルート住まいカンパニーが2020年に行った「第2回コロナ禍を受けた『住宅購入・建築検討者』調査」でも、戸建て派の割合が首都圏で約61%、そのほかのエリアでも56%〜77%と、いずれも過半数を超えているのです。

その一方で、国土交通省の住宅着工統計によると、昨年の賃貸住宅の供給数に占める戸建ての割合は、わずか1.7%しかありませんでした。

このように戸建て賃貸はニーズがあるにも関わらず、供給数が極めて少ないため賃貸アパートやマンションと比較して入居が決めやすく、家賃も比較的高く取れる傾向です。

ほかにも、大家さんにとっては次のような魅力があります。

大家さんにとっての戸建て賃貸のメリット

①高利回りを実現できる

新規購入における利回りが高いのも特徴です。

現在、日本には約850万戸の空き家があり、そのうち持ち家を6割と仮定すれば実に約510万戸が余っていることになります。

そのため、築古戸建ては相場より安く購入できるケースが多いのです。

実際に今でも20%以上の利回りが狙えるのが戸建て賃貸のひとつのメリットだと思います。

しかも安価で入手できれば、将来売却して利益を出せる可能性も高くなります。

さらに、アパートやマンションと比べて解体費が安いので、更地にして土地だけで売ることも容易に実現可能です。

②空室の心配がなく長期間住んでもらいやすい

繰り返しになりますが、空室の心配が少なくて、一度入居すれば長く住んでもらいやすいのも大きなメリットです。

③立地のハンデが少ない

戸建て賃貸は駅から遠くても需要があります。

ファミリー層のトッププライオリティーは生活環境ですから、多少駅から遠くても「我慢すれば良い」となる傾向が強いからです。

④管理の手間がかかりにくい

アパートやマンションなどのように共用部分がないため、入居者様に自分の持ち家のように住んでもらえます。

そのため、ほとんど管理の手間が必要ありません。

草抜きなども自分でやって頂けますし、ゴミ捨て場の掃除も大家さんが実施する必要がないため、非常に楽に管理ができます。

⑤相続対策に有利

例えば、地主さんが土地活用をする場合には戸建てを何棟も建てられるため、相続対策上の分割対策が取りやすいメリットがあります。

⑥用途を転用しやすい

戸建ては部屋が数多くあるので「シェアハウスやグループホームなどに転用しやすい」と言えます。

私も築古戸建てを何棟か所有していますが、すべて障がい者向けのグループホームとして運用しています。

グループホーム運営は大変ですが、収益性が高いですし空室リスクを分散できるメリットもあります。

入居者様にとっての戸建て賃貸のメリット

次に戸建て賃貸の入居者様のメリットについても考えてみましょう。

①騒音が気にならない

アパートやマンションのように「隣や上下階の騒音を気にしなくて良い」というメリットがあります。

特に小さな子供さんがいる家庭の場合は、近所迷惑が気になるものですが、戸建て賃貸なら迷惑になりません。

②ガーデニングをしたり、物件によってはペットを飼うことも可能

庭を自由に楽しめますし、ペットを飼う際に近隣住民に気を使う必要もありません。

③部屋が多く在宅ワークに適している

テレワークがしやすいのも大きな魅力です。

さらに、駐車場がセットになっているケースが多いのもメリットになります。

戸建て賃貸のデメリット

最後に、戸建て賃貸のデメリットについても触れておきましょう。

私は戸建て賃貸にデメリットはほとんどないと考えていますが、強いて言えば、空室になった時の損失が大きい点です。

一般的に戸建て賃貸は一世帯に貸すのが基本なので、その場合に稼働率が0%か100%のどちらかになりがちです。

しかし、前述したようにシェアハウスやグループホームで貸し出せば、かなりリスクヘッジできると思います。

また、築古の場合は、再生するのにある程度リフォームの知識が必要になります。

特に、旧耐震基準で作られている物件などは、耐震性のチェックも必要ですし、多少なりとも地盤沈下していることが多いため、「どの程度費用が必要か」などの判断スキルも求められます。

とはいえ、大家さんも入居者様もお互いメリットが多い戸建て賃貸は、コロナ禍以降の満室経営のひとつの鍵になるかも知れません。