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入居者様の満足度維持に必要な理想的な距離感②

公開日: 2022年05月14日

設備を進化させながら密にコミュニケーション

こんにちは!YouTuber ウラケン不動産です。

入居者様の満足度を下げないためには、物件を常に進化させ続けることが大切です。

「釣った魚に餌をやらない」という言葉もありますが、賃貸経営においては、この考えは絶対に改めなければいけません。

長期間住んで頂くことになれば、物件の価値は徐々に低下していき、入居者様が毎月支払う家賃とのギャップも広がっていくからです。

つまり、長期入居のお客様に何もしないのは、価値の下落に対して手を打っていないことになります。

もしも入居者様が退居した場合には、それなりの家賃下落を受け入れるか、相当のバリューアップをしなければ現状の家賃を維持することは難しいといえます。

例えば、少しずつ投資するのと、一度に大きく投資するのではどちらが得でしょうか。

少しずつ投資をして、入居者様の満足度が向上すれば、より長く住んで頂けるかも知れません。

一方、退居されてしまい大きな投資をする場合には、空室期間なども含めてかなりの負担になります。

そのため、入居してからも物件を進化させ続けることが家賃維持と安定経営には不可欠なのです。

物件を進化させていくタイミング

物件を進化させていくタイミングとしては、まず設備の老朽化に伴い故障が発生した時などがあります。

ケースとして多いのは、エアコン、給湯器、インターフォンなどの故障です。

もしも設置後10年以上経過している時には、修理ではなく新品に交換するのがオススメです。

最新のものには新しい機能も付いているため入居者様に喜んでもらえます。

ほかにも、契約の更新時などは良いタイミングです。

長く住んで頂いているお礼として、暖房便座が付いたウォシュレットに交換したり、梅雨時期であれば除湿器を設置するのもオススメです。

物件が北国にある場合には、FFストーブの増設なども効果的だと思います。

また、高齢者やお子様がいるご家族であれば、玄関・階段・トイレなどに手すりを設置してあげるのも良いでしょう。

このような設備面のバリューアップを更新時のサービスメニューとして、入居者様に選んで頂くのが理想的だと思います。

設備の充実は決して無駄ではありません。

物件の価値を維持する行為なので、仮に退居が発生した時にも次に住む方へ追加投資せず良質な住環境が提供できますし、入居も決めやすくなるからです。

もちろん入居者様との距離を縮め信頼感を高める方法は、設備の充実だけではありません。

例えば、エントランスにある掲示板を「コミュニケーションボード」と捉え、大家さんから入居者様へメッセージを発信するのも有効です。

このメッセージに、大家さんの写真や似顔絵などを載せておけば、より親近感がわきます。

内容は世間話や周辺のお店情報などで十分ですし、マンスリーレターとして毎月掲示するのがオススメです。

仮に、花粉が舞う時期であれば「花粉症対策の一口メモ」を掲載するのもいいでしょう。

その際のポイントは「花粉症で悩んでいませんか」などの問いかけを入れることです。

これにより気持ちが通いやすくなります。

さらに、管理会社の担当者さんの自己紹介を載せるのも効果的です。

写真や似顔絵を入れつつ、趣味などの個人的なトピックを扱うと興味をひきます。

この場合は、「入居者様が快適な生活が送れますように頑張ります」などの抱負も必ず掲載しましょう。

その結果、管理の担当者さんと入居者様の関係が身近になります。

コミュニケーションが密になっている物件は、生活するうえで大きな安心感が生まれますし、入居者様同士が情報発信していくような状況になれば素晴らしいと思います。

入居者様との距離感を縮めるほかに、「ワクワク感の演出」も入居者様の満足度アップに繋がります。

満足度をさらにアップさせる方法

一番簡単なのは季節感の演出で、物件に七夕やクリスマスツリーの飾り付けをするだけで楽しんで頂けます。

ほかにも、お正月、雛祭り、ハロウィンなど数多くの季節の行事があるため、これらに参加型のイベントをドッキングするのも効果的です。

例えば、七夕飾りをエントランスに設置するだけではなく「七夕のお願いを短冊に書いちゃおう企画」などと題して、入居者様の参加型イベントにするのです。

小さいお子様のいる世帯が多いファミリー向け物件では、短冊とペンを置いておけば自然に願い事を飾り付けてもらえます。

「お友達がたくさんできますように…」など、それぞれの想いが綴られた短冊が飾られているだけで和みます。

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また、クリスマスも最大のイベントです。

ツリーやリースは盛り上げるアイテムとして最高ですが、これも参加型イベントにして入居者様に飾り付けてもらうようにします。

特に、小さなお子様に手伝ってもらうと凄く盛り上がります。

ほかにも、お正月の餅つき大会や夏の花火大会など、季節感の演出に絡めて参加型イベントを行うチャンスは数多くありますので、みなさんも独自の催しを考えてみてください。

ただし、強制参加のような押しつけがましい行為は逆効果になるケースもあるので注意しましょう。

あくまでも日常生活のなかで、自然にワクワク感を演出してあげることが大切です。